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15日告示された大津市長選は現職、新人計3人の三つどもえとなった。立候補者3人の人柄を紹介する。
越直美さん 36 無所属新
週一回プール みなぎる若さ
「同世代の女性が子育てや仕事で困っている。今、自分がやらなければと思った。」と出馬に込めた思いを語る。
中学生の頃、政治家になろうと考え始めた。自宅で祖母が倒れ、階段の上り下りや入浴などを家族で支えた時だ。介護保険のない時代で、「行政はもっと、するべきでは」と思ったという。
北海道大学に進み、行政学のゼミで勉強したが、「社会経験も必要」と考え、弁護士の資格を取得した。弁護士事務所では企業法務を担当し、法令遵守の規則作りに携わっただけに、「クリーンな政治を目指す」との信念を持つ。
大学は一浪し、司法試験も4度受験した。粘り強い性格を「悪く言えば、頑固かも」と笑う。病気がちだった子どもの頃、母に進められて始めた趣味の水泳も、持ち前の負けん気で大津市の大会などで優勝するまでになった。
弁護士活動をしていた東京では週一回、プールに通っていた。いつも平泳ぎで1000メートルほどをこなしたという。昨秋以降は一度も泳いでいないが、「選挙が終わるまで、息抜きはなくても大丈夫」という言葉に若さがみなぎる。
目片 信さん 70 無所属現 ②
4世代8人家族 会話楽しむ
選挙は2期8年間の市政の評価を受ける場と考え、「完璧を期してきた」と自信を見せる。旧志賀町との合併、びわこ競輪廃止―――。特に競輪場はファンから批判もあったが、赤字は増やせない、と決断した。続く4年やその後を見据え、「市長として当然の判断」と自負している。
仕事を離れれば、オンとオフを切り替えるタイプ。「難しい顔で帰ったことがないから、家族も扱いやすいんじゃないか」と話す。義母に妻、息子夫婦、孫3人の4世帯8人家族。犬3匹も加わって、家の中はいつもにぎやかだ。特に12歳の孫との会話がお気に入りで、「とんちの利いた会話が楽しい」と笑う。
犬の大五郎は5年前、近所の火災で飼い主を亡くした。保険所行き、と聞いて迷わず引き取ったから、「家族で一番、自分に懐いている」。家族や犬の話しをするとき、笑顔がひときわ優しくなる。
昨年11月に70歳の誕生日を迎えたが、「男性の平均寿命に達していないから、まだ60歳くらいの気分だ」と少しも意に介さない。「日課は毎朝5時過ぎの散歩」と、健康ぶりをアピールする。
東屋 昌子さん 49 無所属新
東北に医療支援 涙ぐみ語る。
津波で流された妊婦や自分を責める母親の姿―――。25年間続けてきた医師を休職し、市長選に名乗りをあげたのは、東日本大震災の被災地を医療支援で訪れたからだ。
「もっと、行政にできることがあったのではないか」。地域を守る役目が行政にはある、と確信した。立候補には二の足を踏んだが、市内で特養ホームが不足して入所を心待ちにしている1000人以上のお年寄りや、赤字続きで訪問介護を続けている事業所など、市の医療・介護の現場を思い、決断した。
「ブラック・ジャック」の人間模様にひかれ、「人の一生に関わろう」と医師になり、在宅医療を専門にした。16年前に離婚し、幼い息子2人を連れて往診したから、働く母親の気持ちはよくわかる。
息子は2人とも今、高校と大学の受験生になった。「子離れしたら」と言う周囲をよそに、夕食は一緒に食べる。2人との会話を楽しむことが「自分にとって、一番の癒しだから」と話す。
震災を語るたびに涙ぐむほど情にはもろいが、何事にも諦めない芯の強さが自慢だ。
2012年1月17日(火曜日)讀賣新聞 地域 滋賀
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