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30メートル わらの「龍蛇」で厄払い 大津・長等神社
わらで作った大蛇「龍蛇りゅうだ」に厄を移して焼くことで、無病息災を願う「綱打祭つなうちさい」が14日、大津市三井寺町の長等神社で始まり、氏子らが3時間かけて体長約30メートルの大蛇を完成させた。16日午前9時から境内で龍蛇を焼く神事が営まれる。
同神社の主神祭・須佐之男すさのおの命みことが八岐やまたの大蛇おろちを退治した神話に由来する神事。近年は県外からも参詣者が増え、「辰たつ」年、「巳み」年生まれの人も多いという。
この日、氏子ら約20人がわらを継ぎ足しながら蛇の体を編み、針金を仕込んだ舌(約1メートル)とダイダイで作った目玉、長ひげの頭部を付けて拝殿に供えた。完成後は氏子らが尾を踏んで、厄を龍蛇に託した。
新宮勝宮司(49)は「協力して厄を払いみんなが一年、元気で過ごせるようにしたい」と話した。
2012年1月15日(日曜日)讀賣新聞 地域 滋賀
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2012 大津市長選
大津市長選は15日、告示される。市選管は14日、市役所で立候補受け付けのリハーサルを行い、職員15人が作業の流れを最終確認した。市選管は「初めての職員が多いから、ゆっくり確実に手続きを進めたい」としている。
リハーサルは午後2時ごろから、約30分間かけて行った。立候補の代理人役の職員が届け出書類を提出した後、街頭演説に使う旗や候補者がつけるリボン、運動員用の腕章などの「七つ道具」を受け取った。
投開票は22日、期日前投票は16〜21日の午前8時半〜午後8時、市役所と木戸、堅田、膳所、瀬田の各市民センターで受け付ける。昨年12月2日現在の選挙人名簿登録者数は26万9900人。
2012年1月15日(日曜日)讀賣新聞 地域 滋賀
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大津市長選は15日、告示される。現職目片信氏(70)(自民、公明推薦)とともに新人の弁護士・越直美氏(36)(民主、社民、対話の会推薦)、医師・東昌子氏(49)(協賛推薦)の3氏が、いづれも無所属での立候補を表明しており、4年前回戦と同様、三つどもえの争いとなる公算が大きい。3氏がすでに発表しているマニフェスト(選挙公約)を紹介する。投開票は22日。
■ 目片氏
青を基調にし、スローガン「結団と実行 大津再び前進」をアピール。表側で小中学校の耐震化促進など2期8年の実績を強調し、裏側には3期目の総仕上げとして創、築、育、守、進の5分野の公約を掲げた。
内容は、大津駅前活性化に向けたインフォメーションセンターの設置や新たなハザードマップ(危険箇所の地図)の作製、小中学校へのエアコン整備の他、公共施設への自然再生エネルギー導入や、ガスで発電、給湯などを行う住宅用熱殿供給の普及促進、家庭用太陽光発電設置に対する独自支援の拡充などを掲げた。
■ 越氏
「笑顔あるふれる大津へ変える!」キャッチフレーズに①クリーンでしらがみがない②未来にツケを残さない③生活者の視点を生かすーーーを政治の理念として掲げ、緑色をベースにデザインした。表側では、市を7ブロックに分け、住民が参加して課題を考える「地域経営会議」の創設を提案している。
裏面には、「5つのスマイルプロジェクト」として、保育園の一時預かりの拡充や外国語教育の充実、高齢者の再就職支援、県との連携、交通渋滞の解消、京都から観光客を呼び込むルートの創設などを掲げた。
■ 東氏
「脱原発」「福祉都市」「仕事のある街 働ける街」3つの宣言を記しており、ピンクが基調。消費税増税ストップや環太平洋経済連携(TPP)反対も強調している。
政策面では、「大津市政転換へ7つの処方箋」として、原発防災計画の策定や放射線観測装置の増設など脱原発関連や、国保料減免、特養ホーム増設、市民との協働によるコミュニティーバス整備、消費生活相談員らの増員をうたった。財源として「230億円の基金を活用する」とし、市長退職金も廃止するとした。
■ 主な相違点
中学校の給食実施について、目片氏は小学校の給食センターを活用して前向きに検討するとし、越氏は地元業者による配食方式、東氏は各校に調理室を配備する自校方式での実施としている。
また、子どもの医療費については、目片氏が小学3年生までの全額公費負担の実績を訴え、越氏は全額公費負担を小学6年まで拡大するとした。東氏は、中学卒業までの段階的な無料化を掲げている。
2012年1月14日(土曜日)讀賣新聞 地域 滋賀
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大型事業控え節減努力
財政健全化
「建物の耐震性を考えると、決して充分であるとは考えておりません」
昨年9月の大津市議会定例会。市役所本館の強度に関する一般質問で、北川義治総務部長は、阪神大震災旧や東日本大震災ん地震が起きた場合に、市役所が揺れに耐えられずに倒壊する可能性を認めた。
1967年に建築され、市長室や市民課など市役所の核機能が入る本館は、現在の耐震基準を満たしていない。耐震性だけではない。合併や中核都市移行で職員数は嘱託や臨時も含め、ここ10年で約800人増えたが、庁舎内の執務スペースはもとのままで、もはや手狭を通り越しているという。
8年前には、浜大津地区に市街地開発公社が保有する土地への移転案も浮上した。だが、「移転費210億円」という資産額の前に検討段階で挫折。その後は庁舎に“応急処置”を施しただけで、職員たちは仕事を続けている。
市の財政は他市と比べ、相対的に悪くはない。一般会計決算は2010年度まで33年連続の黒字で、市税収入や交付税などを合計した標準財政規模(大津市で約650億円)に占める借金返済額の割合を示す「実質公債費比率」は11・1%と、<イエローカード>とされる基準(25%)にはまだ余裕がある。
借金に当る市債の残額は約1100億円と、市の年間歳出額程度に上がっているものの、人口30万人以上の全国中核市41市の中では5番目に少ない額だ。
だが、決して楽観できる状況ではない」(市財政課)のも事実だ。12〜16年度の五ヵ年に、一般会計で総額148億円の収支不足が見込まれるからだ。
景気の低迷で法人市民税が落ち込み、市税収入の伸びは期待しにくい。一方、生活保護や福祉など扶養費は年々増え、バブル期に歳出の10%以下、50億円程度だったのが、10年度は23・2%、250億円に膨れ上がっている。
さらに、これから十数年の間に、市南部クリーンセンターなど老朽化した3焼却場の建て替え(400億円)、JR大津駅西側の区画整理(50億円)、JR膳所駅橋上化(40億円)、JR堅田駅前整備(20億円)など、大型事業が幾つも待ち構えている。
市の貯金に当る財政調整基金は20億円しかなく、財政担当者は「急な支出への備えとして基金に少しでも積み立てたいが、現状では難しい」と厳しい表情だ。
市は昨秋、市役所に隣接する国有地を購入し、新庁舎を建設する方針を明らかにした。安全移転の費用捻出は不可能な現状で、別棟を建ててガス事業などを持つ企業局の各部署を移転させる。財政難の折、約8億円と試算される土地取得費を、黒字続きの企業会計に計上する<苦肉の策>を取るためだ。
企業局の純資産は170億円ガス事業は民営化すると、100億円以上での売却が見込まれる「打ち出の小づち」で、市の財政再建策として幾度となく、民営化が検討されてきた。
だが、福島第一原発事故で新エネルギーへの転換が叫ばれる中、「天然ガスも注目されるエネルギーの一つ。今、手放すべきではない」とする声が、市役所内外で上がり始めている。
市財政課の杉江達秀課長は「起死回生の再建策は期待できない。従って、これ以上は無理というところまで、行政のスリム化を続けるしかない」と話す。
(この連載は田畑清二が担当しました)
2012年1月13日(金曜日)讀賣新聞 地域 滋賀
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希薄な「つながり」打開急務
高齢化対策
湖西の高台に位置する大津市日吉台地区。約40年前の<新興住宅地>は、65歳以上の高齢者の比率が31・1%(昨年4月現在)と、市平均(20・3%)を大きく上回る。「ここは高齢化先進地なんです」。住民の一人、呉屋之保さん(71)はそう、断言する。
1600世帯の4000人の住む同地区にマンションはなく、全てが戸建てだ。地域で育った若者は就職で去り、若者の流入も少なく独居の高齢者が増えた。大阪や京都のベッドタウンとして開けたため、住人の男性は特に、隣近所との交流のない人が多いという。
約40年前に転居した呉屋さんもその一人。「高齢化をチャンスに変え、『向こう三軒両隣』以上に住民の触れ合いを広げよう」と、住民同士で知恵を出し合い、「元気な高齢者が、弱った高齢者を助ける」という仕組みづくりを5年前からはじめた。
「日吉台ささえあいの会」は昨夏に発足、地域の元気なお年寄りを「サポータ」として登録し、困った人の要望に応じて紹介する。車椅子を押してもらうサービスを利用し、地域の祭りに参加した上野と志さん(80)は「一人では出来ないことを助けてもらえる。近所の人だから、なおさら心強い」と話す。
だが、市内の同様の住宅街や地域ぐるみの高齢者対策に取り組んでいるのは、ごくわずかだ。
南部や東部で高齢化率が1割前後と低い地域がある一方で、湖西の一部地域では3割を越える。山間部にある葛川地域は、“限界集落”と呼ばれる高齢化率50%を既に越えている。
高齢化対策で、市は高齢者向けの配食サービス(1食450円)を実施。5000〜6000人とされる一人暮らしの65歳以上を対象に、急病や事故の緊急通報サービスを提供しているが、申し込みには「近隣住民の協力」が必要なため、利用は約900人にとどまっている。担当者は「隣近所とのつながりが希薄な今、効果的な対策を取るのは難しい」と頭を悩ませる。
「ささえあいの会」は息長く支援できるようにと、「コミュニティビジネス」の手法を取り入れ、サポートを有料にして内容ごとに料金を設定した。庭の草取り500円。電球の交換100円・・・・・・。“便利屋”のような仕事も依頼できる。
料金の支払い用にと地域通貨を発行し、70歳以上のお年寄り約450人に1000円分を無料配布。地域通貨は受取ったサポーターが近隣のスーパーなどで使えるようにし、最終的に日吉台学区社会福祉協議会で換金される。
会の拠点はなく、若者と高齢者とが集える交流センターも兼ねた事務所が会員の念願だ、と呉屋さんは言う。「どんな地域も、いずれは高齢化に直面する。市は住民も巻き込んで、今よりもっと有効な手立てを考えてもらわないとね」
2012年1月12日(水曜日)讀賣新聞 地域 滋賀
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