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得たものを如何に実行できるかが勝負!

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お薦め度:★★
 
いろいろな愛の形態はあると思うが、「たかじんさんとさくらさん」のこの愛の形態には少し理解に苦しむが、それだけ「たかじんさん」という一人の男が魅力的なのか?運命の出会いであったのか?ひとそれぞれなので僕がこの二人を批評する意味はないだろう。
僕の最後の時に女房はどうだろう!きっときっとここまで献身的ではなくとも、涙の一滴ぐらいは流してくれるだろうと願うばかりです。
 
以下が私が感動した箇所の抜粋です。
 
○「芯の強い人だが、一方で非常に繊細でナーバスな人というイメージです。強がっている感じがあったが、常に不安を抱えていて、信頼関係を築くのに時間がかかると思いました。対応の難しい患者さんという印象です」
「芯の強い」「我慢強い」という一面と、「ナーバス」「精神面が弱い」という反対の一面を持つというのが、彼らの一致した意見だった。
「初めて会ったときは怖い人というイメージでした。でも、そのうちにかわいい人という感じに変わりました。守ってあげたいと思わせるものを持っていました」 P.195〜
 
※こういったところが自分にもあるかな〜!強がってはいるが、内心はビクビクでいつも何かにおびえている。でもたぶん女房でもわかっていない。
 
○「さくら、誕生日プレゼント、もうひとつねだってもいいかな」と言った。
「何が欲しいの」
「さくらの人生と時間が欲しい」
「いいよ、じんちゃんに全部あげるよ」
たかじんはさくらを抱きしめた。さくらはこのかわいい人を守るためなら、自分の人生を捧げてもいいと思った。
P.200〜
 
※確かに「たかじんさん」には、そういった一面があるとは思うが、出会った間もないのにそこまで思わせるものってなんだったんだろう?
 
○私はついでに、たかじんというのはどういう人物なのかと訊いた。
「テレビで見るイメージとはまるで違います。ものすごく気を遣う人で、優しい人です。ごはんも作ってくれるし、お酒もついでくれます」
これはやしきたかじんとプライベートで付き合いのある友人が口を揃えて言うことだった。 P.207〜
 
○「さくらだってそうしてほしかったよ」彼は苦笑いした。
「さくらはずっと自分に女性としての魅力がないのかなと思ってた。ハニーはほかの女性のほうがいいのかなと思った」
「ちゃう!」彼は大きな声で言った。「ハニーはめちゃくちゃ魅力的や」
「だったら、浮気なんかしないで、さくらとしてくれたらよかったのに」
「今までの女とは付き合い方が全然違ったからや。大事に大事にしてたんや。中途半端なことして傷つけたくなかった。それにー結婚してからそうしたいというさくらの思いに応えたかった。でも、ちょっと惜しいことをした」
「そうだったの、知らなかった。私が悪かったね」
「そんなことはない。僕にとってさくらは大切な宝物やから、後悔はしてへん」
「ありがとう」
「でもな」とたかじんは言った。「ぼくも気にしてたんやで。ぼくでええやろうかって。ほんで、お父さんとも会わないで、復帰もできんで、結婚してしもてー幸せにしてあげられなくて、ごめんやで」 P.370〜
 
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お勧め度:★★★★
 
 高校時代の同級生に随分前から薦められていたが、本棚の片隅に埋もれていたので少し頭休めに読んでみました。これが、なかなか考えさせられるいい内容でした。
 もっと早く読んでいたところで、今の私が置かれている「時間に追われる!」という状況・環境・心理は変わっていないかもしれません。僕の心の中にいる『時間貯蓄銀行の灰色の紳士』は、確かに僕の時間を奪っていきます。忙しいので、仕事を誰かにお願いしてもまたそれ以上に忙しくなる。やっている仕事の内容は少しづつ違ってきてはいるが、どんどん忙しくなってくる。どんどんカリカリ言っている。
 モモが僕の近くにいてくれて、時間を節約する生活から救われても、また気づくと忙しくしている自分がいるんだろうなとも思った。(涙)
 
以下が私が大事だと思った箇所の抜粋です。
 
○友だちがみんなかえってしまった晩、モモはひとりで長いあいだ、古い劇場の大きな石のすりばちのなかにすわっていることがあります。頭のうえは星をちりばめた空の丸天井です。こうしてモモは、荘厳なしずけさにひたすら聞きいるのです。
 こうしてすわっていると、まるで星の世界の声を聞きいる大きな耳たぶの底にいるようです。そして、ひそやかな、けれどもとても壮大な、ふしぎと心にしみいる音楽がきこえるように思えるのです。
 さあ、これまでやぱり、人に耳をかたむけるなんてたいしたことはないと思う人がいますか?そういう人は、モモのようにできるかどうか、いちどためしてみることですね。 P.32〜
 
〇ペッポの考えでは、世のなかの不幸というものはすべて、みんながやたらとうそをつくことから生まれている。それもわざとついたうそばかりではない、せっかちすぎたり、正しくものを見きわめずにうっかり口にしたりするうそのせいなのだ。 P.51〜
 
※自信が背伸びをして、うそをつく事もあるだろう。うそは自分を追い込むということなんだろうな!
 
〇彼らはクサクソロラクス王にひきいれられて最後のたたかいをいどみ、またたくまに帝国全土を征服してしまいました。彼らに立ち向かった兵士はひとりとしていませんでしたし、人民にとっては、だれが支配しようとたいしたちがいはなかったのです。 P.66〜
 
※確かに一般的な人民にとっては、自身の生活に影響を与えない限りは、だれに支配されようが関係ないというのはわかる。そのとおりで、本質ですね。
 
〇フージー氏はだんだんとおこりっぽい、おちつきのない人になってきました。というのは、ひとつ、ふにおちないことがあるからです。倹約した時間は、じっさい、手もとにすこしものこりませんでした。魔法のようにあとかたもなく消えてなくなってしまうのです。フージー氏の一日一日は、はじめはそれとわからないほど、けれどしだいにはっきりと、みじかくなってゆきました。あっというもに一週間たち、ひと月たち、一年たち、また一年、また一年と時がとびさってゆきます。 P.101〜
 
※私も同じように、感じる。確かに効率良くしたり、仕事を割り振っても、どんどん忙しくなっていく。本当にふにおちない。
 
時間をけちけちすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしていることには、だれひとり気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとりみとめようとしませんでした。
 けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。
 人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。 P.106〜
 
※金銭的・物質的な豊かさとは、違う心の豊かさなんだような〜!とにかく家族健康でニコニコ明るく元気に生活でき最低限の物質的豊かさがあれば、いいはずなのだが、その最低限のものを求めるとどうしても、これでいいとは行かなくなっていくから、しょうがない。それがどんどん僕らを追い込んでいく。
 
〇「人生でだいじなことはひとつしかない。」
 「それは、なにかに成功することと、ひとかどのものになること、たくさんのものを手にいれることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金持ちになった人間には、そのほかのもの−友情だの、愛だの、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでにあつまってくるものだ。・・・・・。」 P.141〜
 
※若かりし頃の私は確かにそう思っていたが、実際には絶対にこれは違う。成功したりお金持ちになったりで、よってくる愛や名誉、友情はそれがなくなれば、一瞬にしてなくなる。また潜在意識でそれがわかっているから、それが離れないように頑張らなければならない。だから時間に追われるんじゃないかな?
 
〇べつべつに<子どもの家>ほうりこまれました。こういうところでなにかじぶんで遊びを工夫することなど、もちろんゆるされるはずもありません。遊びをきめるのは監督のおとなで、しかもその遊びときたら、なにか役にたつことをおぼえさせるためのものばかりです。こうして子どもたちは、ほかのあることをわすれてゆきました。ほかのあること、つまりそれは、たのしいと思うこと、むちゅうになること、夢見ることです。
 
以下が私が知らなかった単語、重要だと思った単語の抜粋です。
 
◎「灰色の男」
あの人たち、いったいどうしてあんなに灰色の顔しているの?
死んだもので、いのちをつないでいるからだよ。
彼らは人間の時間をぬすんで生きている。しかしこの時間は、ほんとうの持ち主からきりはなされると、文字どおり死んでします。人間はひとりひとりがそれぞれ自分の時間をもっている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ。
「じゃあ灰色の男は、人間じゃないの?」
「いや、人間じゃない、にたすがたをしているだけだ。」
「ほんとうはいないはずのものだ」
「人間が、そういうものの発生をゆるす条件をつくりだしたからだよ。それに乗じて彼らは生まれた。そしてこんどは、人間は彼らに支配させるすきまであたえている。それだけで、灰色の男たちはうまうまと支配権をにぎるようになれるのだ。」
「もし時間をぬすむことができなくなったら、どうなるの?」
「そうhしたら、もとの無にかえって、消滅してしまう。」  P.225〜
 
◎「人間」
「人間なんてものは、もうとっくからいらない生きものになっている。」と、悲鳴のようにかん高くなった声が聞こえてきました。「この世界を人間のすむよちもないようにしてしまったのは、人間じしんじゃないか。こんどはわれわれがこの世界をしはいするぞ!」
 
※灰色の男たちは、もともと人間の心の隙間にから時間を奪って生きているのに、そういう人間の悪い部分を一番知っているはずなにに、自身が欲張って破滅を迎えた。灰色の男たちことも結局は人間の分身なので、同じことをしてしまうのかな? 
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お勧め度:★
 
第150回芥川賞受賞作
 
 芥川賞というのはこういう感じなのだろうが、この著にある「穴」「いたちなく」「ゆきの宿」の短編はどれも僕には面白くなかった。
 何か羅生門の書き出しの風景から感じる嫌な心理的な暗さを最初から最後まで感じてします。とくに、「いたちなく」と「ゆきの宿」の2部作の最終は、子供が出来ない事を苦にする奥さんに子供が出来たというシーンで終るのだが、何かハッピーエンドでないんです。何か嫌な感じが残るのです。この感覚が名著なら受け入れるが、僕にはどうも好きになれない。
 
以下は私が感じた箇所の抜粋です。
 
皆さんはそんなものに興味がないんだろう。見えていないのかもしれない。大体いちいちその辺を歩いている動物だの飛んでいる蝉だの怒っているアイスのかすだの引きこもりの男だの見ますか。見ないでしょう。基本的にみんな見ないんですよ、見たくないものは見ない。お嫁さんだって見てないものはたくさんある」 P.73〜
 
 見たくないものは見ない。誰だって興味が無いものは見えない。だから「黒い獣」「義祖父の永遠なる水まき」「義兄」は、見たくないもの興味が無いものであれば姑や夫には見えないものなのかな〜???本当のところの説明は無いのでわからないけど・・・・???まあ不思議な作品でした。
 
 
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お勧め度;★★★
 
 国岡鐡造(出光興産の創業者・出光佐三)の一生を描いた長編小説。戦前〜戦中そして戦後と、とにかく国家規制やシガラミ、巨大カルテルなどに、負けずに折れずに信念を貫きやりとおした人生には感服する。
 社会道徳や商道徳に基づく信念でも、ここまで信じぬけて全うすることは並大抵ではない。僕自身も悩み苦しみのた打ち回る事もあるが、やはり心のよるべきは、自身の信じる信念しかないかなとも思うが、行動は揺らぎます。
 日本人としてこの様な先輩がいてくれて本当に誇りに思うし、また先輩に恥じない日本人として今後生きていくかを考えさせられます。
 
以下が私が感動した箇所の抜粋です。
 
◎GHQで東雲の通訳をこなしながら、何度か鐡造と会ううちに、彼の生き方と人間に心酔していた。そして五十歳になったのを機に、この人のもとで働いてみたいという気持ちが抑えられなくなったのだ。
 「ただし、ひとつ言っておく」と鐡造は言った。「うつの給料は安いぞ」
武智はニヤッと笑った。「知っています」
 国岡商店の戦後の経営状態は予想以上に悲惨なものだった。しかしそれを知ってもなお、国岡のもとで働きたいという気持ちはいささかも減じなかった。いやむしろ、だからこそここで頑張ってみたいという意を強くした。もし店主のもとで、自分の力を役立てることができるなら、これほど嬉しいことはない。
 鐡造は立ち上がって武智に握手を求めた。六十一歳とは思えぬ力強い手だった。
 「今日から、君はぼくの家族だ」その瞬間、武智の体は喜びで震えた。上 P139〜
 
僕も鐡造とはスケールが違うが同じ経営者として、これだけの思いで一緒に働いてくれる人がいてくれたらどれだか嬉しいか?そのためには僕自身が、皆を家族と同じように思えなければ駄目なんだろうな・・・・?
 
◎「店主、こんなに情けないことはありません。店主ほど、日本のことを考えておられる人はいないのに、どうして、どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのでしょうか」
 武智は本当にそのとおりだと思った。日本という国の悪いところだ。いや官僚の悪いところだ。彼らは国全体の利益を見ようとはけっしてしない。常に目先の利、狭い集団の利益ばかりを追求する。思えば、自分が属した日本陸軍もそうだった。本当の敵である連合軍を前にして、海軍とのつまらぬ利権争いにどれだけ無駄な精力をつぎ込んだか。
 武智には、国岡商店が政府に睨まれているもう一つの理由もわかっていた。それは鐡造がこれまで省庁の天下り官僚を断固として受け入れなかったことだ。これは官僚から見れば、宣戦布告に映ってもおかしくはない。
P.147〜
 
税収を上回る国家予算にその何倍もの特別会計をこの様な視点で、今までも今後も目先のことだけに使われるとすれば未来はない。鐡造の様な日本とか日本人の100年を見通して決断行動できる政治家や官僚が真に求められているんでしょう。
 
 
 
 
 
 
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お勧め度:★★
 
第120回直木賞受賞作という事で、難しい本ばかり読んでいると、退屈になってくるので、時間の合間にほのぼのなこの本を読んでみた。
 
たぶん私より10歳くらい年上の主人公イクが、飼い犬や友達の犬を通して人生を過ごしていく様を描いた小説です。ほのぼのとしていて、自分自身も体験した昭和の風景を見ることが出来たが、退屈なところも多々あったかな?
 
最後の最後に心に届く一説があった・・・!
 
得意なものがないのに㈱バレを馘(クビ)にもならず、つきたかった部署につけた。よその子である自分を預かってくれた人たちといい、馬車のおじいさんといい、久村夫妻といい、同窓生、大家、同僚、数え切れぬ人に親切に世話してもらった。
 獲得したものを数えるのではなく、彼らの厚情により、被らなくてすんだ不幸を数えれば、それは獲得したものとちがい目に見えないが、いっぱいいっぱいあるのではないか、近いと大きくて掴めないが、遠いぎゅっと掴める。(年をとると、掴めることが増えるのがよい。)P.300〜
 
なるほどですよね。与えられたものを数えるより、自分自身が周りの人々によって守られ被らなかった不幸せを思ったら・・・・?なるほどなるほど!

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