|
D・カーネギーの代表作の一つ「道は開ける」です。社会人一年目に上司に勧められて一度苦痛の中読みましたが、20数年ぶりの読み返しでは、心に響く箇所もあり良かったです。
ただ、悩みが多いのでこの本を読んでいるから、少しやはり難しく頭に入ってこない箇所もある。やはりD・カーネギーの作風だが、基本的には有名でないカタカナ人物の体験談を連発される部分は、特に頭に入らないかな〜!
悩んでいるのは、僕だけでない昔から悩みは人間の本質であることが理解できただけでも良かったかな!
お勧め度:★★★
以下が私が重要と思った箇所の抜粋です。
●重要な絶対条件 「真剣に学ぼうとする向学心」であり「悩みを断ち、新しい門出をしたいという固い決意」にほかならない。P.18〜
●皆さんが本書に紹介されている原則を自分のものにしたいと願うのだったら、行動しなければならない。これからの法則をあらゆる機会に応用してみるべきだ。知識は活用されてはじめて心に残るのである。 P.20〜
●明日の準備する最良の手段は、諸君の全治全能を傾け、あらゆる情熱を注ぎ、今日の仕事を今日中に仕上げることであると説いたのだ。これこそ未来に対して準備を整える唯一の方法と言えるだろう。P.27〜
今日の仕事を今日のうちに、当たり前の事だがなかなか出来ていがない。何週間も何か月もしようしようと思いながら放置されている仕事があるな〜!だから駄目なんでしょうね。
●「事態をあるがままに受け入れよう」。つまり「・・・・・起きてしまったことを受け入れることこそ。どんな不幸な結果をも克服する出発点となるからだ」
「真の心の平和は、最悪のことがらをそのまま受け入れることによって得られる。
私たちが最悪のことがらを受け入れてしまえば、もはや失うものはなくなる。裏を返して言えば、どうころんでも儲けるものなのだ!」 P.46〜
●全世界を手中におさめたとしても、健康をなくしては元も子もないのではないか?全世界を自分のものとしても、眠るにはベット一つで十分だし、食事は一日三回でよい。新入社員だってやっていることだ。むしろ、権力の座にある重役よりも熟睡し、食事をたのしんでいるかもしれない。
「医師のおかしている最大の過失は、心を治療しようとせずに、肉体を治療しようとすることだ。しかし、心と肉体は一つのものであり、別々に治療できるはずがない!」P.57〜
●私たちが避けようのないものに文句をつけ、反抗してみたところで、避けようのないもの自体を変えることはできない。だが、自分自身を変えることはできるだろう。私は身をもって知っている。
むかしの私は、自分が直面した避けようのないものを受け入れようとはしなかった。愚かにも私はそれに文句をつけ、反抗しようとした。おかげで、夜は不眠症という地獄に変わった。P.134〜
●「何事にも、われわれが人生と名づけているもの全体が原価としてかかっている。その支払いはすぐしなければならないこともあり、長期にわたることもある。」
●どんなバカげた人ですら、一億八千万年前にさかのぼり、この恐竜の足跡を変形したいなどと夢みたりはしないだろう。ところが、そんなことを夢みることでも思い悩むことにくらべたらまだましだ。なにしろ、わたしたちは百八十秒前の出来事にさかのぼることも、それに変更を加えることもできないくせに、多くの人々はそういうおろかな行為をしているのである、確かに百八十秒前の出来事にともなう結果の修正ならできるかもしれない。けれども、実際に起こってしまった出来事そのものに変更を加えることは不可能であろう。
過去を建設的なものにする方法は、天下広しといえども、ただ一つしかない。過去の失敗を冷静に分析して何かの足しにする−あとは忘れさることだ。P.154〜
●シェークスピアのこんな忠告に従っていたのだ。「賢い人は座ったまま損失を嘆いたりはしない。元気よくその損害をつぐなう方策を探すのだ。」P.154〜
●あらゆる原因は精神そのものであり、あらゆる結果は精神的な現象であるという科学的確証をつかんだ。P.171〜
●私は、場所がかわれば気分も変わるかもしれないと考えて、フロリダへ旅立つ決心をしました。
「わが子よ、おまえは我が家から二千四百キロも離れた場所にいるが、別に気分が変わったわけであるまい。私にはわかっていたが、変わるわけがない。なにしろ、おまえに同行してのはあらゆる悩みの根源である唯一のもの、つまり、おまえ自身でるからだ。おまえの体も心も別に悪いところはない。おまえを打ちのめしてしまったのは、おまえの前にあらわれた事態ではなく、そういう事態に対するお前の考え方なのだ。(人は自分の心で考えるとおりの人間になる。)この言葉が理解できたら、息子よ、帰っておいで。おまえは治っているはずだから」 P.173〜
悩みの原因はすべて、外部の状況にあるのではなく、状況に対する私自身の考え方にあるのだ。P.175〜
私が痛感していることは、私たちが日常生活で得られる心の安らぎや喜びは、自分の居場所や持ち物や、身分によって左右されるのではなく、気持ちの持ちよう一つで決まるという点だ。外部の条件はほとんど関係ない。 P.175〜
●「われわれは自分に備わっているものをほとんど顧慮せずに、いつも欠けているものについて考える」と言ったが、確かに「自分に備わっているものをほとんど顧慮せずに、いつも欠けているものについて考える」傾向こそ、地上最大の悲劇と言ってもよい。 P.213〜
確かに悩み事はたくさんあります。でも僕は健康です。健康であるだけでも、十分な事と思えば何でも出来ますね。
●結局のところ、すべての芸術は自叙伝的なのである。あなたに歌えるのは、今のあなたの姿であり、あなたに描けるのは、今のあなたそのものなのだ。あなたは、あなたの経験や環境や遺伝子が作り上げた作品であるべきだ。良くも悪くも、あなたは自分の小さな庭を育てなければならない。良くも悪くも、人生というオーケストラの中で、あなたは自分の小さな楽器を演奏しなければならないのだ。P.228〜
●自分自身を幸福にするためにもほかの人々を幸福にしなければならないと感じました。私の発見によれば、幸福は伝染するものです。与えることにより、受けることができます。人を助け、愛を分け与えることによって悩み・悲しみ・自己憐憫を克服し、新しい人間に生まれ変わることができました。しかも、その場だかでなく、終生を通じて生まれ変わったのです。P.253〜
●ベンジャミン・フランクリンは土曜の晩まで待たず、毎晩自己反省をして、十三の重大な過失を発見した。そのうちの三つを挙げると、時間の浪費、小事にこだわること、他人に難癖をつけたり反駁したりすること P.308〜
●リンカーンは好意的な動機と知識にもとづく誠実な批判なら、喜んで受け入れたのである・。P.310〜
●彼は一時間のうち、およそ二十六分働き、三十四分休憩した。彼は働く時間よりも休む時間のほう方が多かったが、それでいてほかの連中のおよそ四倍の仕事をしたのだ!これは単なる風説だろうか?そうではない。疑う人はフレデリック・ウィンスロー・テーラーの「科学的管理法」を読んでほしい。
軍隊でやっていることを見習って、ときどき休息しよう。皆さんの心臓と同じように働こう−
疲れる前に休むのだ。そうすれば、あなたは起きている人生に一日一時間を付けことができるだろう。P.312〜
●脳に関する限り、八時間あるいは十二時間の活動後でも、最初と同じくらい活発に働くことができるのである。脳は全然疲れを知らない・・・では、何が人間を疲れさせるのか?精神分析医の断言によれば、疲労の大部分は精神的そして情緒的態度に起因している。イギリスの有名な精神分析医J・A・ハドフィールドは「力の心理学」という著書の中で「われわれを悩ます疲労の大部分は精神的原因からきている。純粋に肉体的原因で消耗する例は実にまれである」
A・A・ブリル博士はこれをい一歩進めて、「健康な座業労働者の疲労の原因は、百パーセントが心理的要素すなわち情緒的要素である」と断言している。
どんな種類の情緒的要素が座業労働者を疲れさせるのであろうか?
退屈、恨み、正当に評価されていないという気持ち、無力感、焦燥、不安、悩みーこれからの情緒的要素が座業労働者を疲れさせ、かぜの原因となり、生産性を低下させ、神経性の頭痛とともに家に送り返す結果になるのである。私たちは、自分の感情が身体の中で生み出した精神的緊張のために疲労するのだ。
悩み、緊張、感情の混乱こそ疲労の三大原因です。P.323〜
●コロンビア大学のエドワード。ソーンダイク博士は「倦怠こそ能率低下の唯一の原因である」と報告した。
「コットン・ブロッサム」のアンディ船は、彼の哲学的幕間劇の中で「好きな仕事をやれる人間が幸せな人間さ」 彼らが幸せだという理由は、やる気と楽しさがますます湧いてきて、その分だけ悩みや疲労が少ないからである。興味の湧くところにやる気も生じる。
彼女に精神的な刺激を与えた。そして、退屈な仕事をできる限り興味あるものにしようと努力したために、エネルギーと熱意がますます湧いてきて、今まで以上に余暇を楽しむことが出来たのだった。
ほんとうはいやな仕事なのだけど、楽しんでいるふりをしようと決心したのでした。そして、大きな発見をしました。彼がいかにも仕事を楽しんでいるふりをすると、実際にある程度は楽しくなってくるのです。 P.347〜
●まだ起こっていないことー自分の力ではどうにもならないこと、まして起こらないかもしれないことーについてクヨクヨと悩むのは愚の骨頂だということを教えてくれたのだ。P.369〜
●悩むことのばからしさを思い起こすこと。「まだ起こってもいないことで、また決して起こらないかもしれないことでクヨクヨするなんて、おまえは大ばか野郎だぞ、人生は短い。今後そう長くはいきられないかもしれないのだから、生きているあいだは愉快にやることだ。それには健康が第一だ。健康第一で行こう」
睡眠不足と悩みはど健康に有害なものはないと自分に思い起こさせた。P.405〜
以下が私が知らなかった単語及び重要と思った単語です。
◎かけがえもなく貴重な祈りは、ラインホルト・ニーバー博士によって書かれたもの
神よ、わたしに与えたまえ、
変えられないことを受け入れる心の平静と、
変えられることを変えてゆく勇気と、
それらを区別する叡智とを。
◎第四の鉄則
避けられない運命には調子を合わせよう。
◎「ストップ・ロス・オーダー」
一株五十㌦で買ったとすると、すぐさま四十五㌦のストップ・ロス・オーダー扱いにしておく。つまり株式市場が不振で買値より5ポイントも下落すれば自動的に売却されることになり、損失は5ポイントですむわけだ。「あんたの取引が一度でも図に当たれば、おそらくもうけは平均して十ないし二十五ポイント、場合によっては五十ポイントにもなるだろう。だから損失さえ5ポイントに抑えておけば、半分以上の取引で失敗してもまだもうけのほうが多くなるだろう。
|
自己研鑽
[ リスト | 詳細 ]
|
1年ぐらい前から、ジンマシンが出てきました。内科 皮膚科など色々病院に行っていましたが、アレルギーなのか精神的なものなのかハッキリしません。 また社長就任してから、動悸がしたり、新聞や本を読んでも頭に入ってこなかったりで、どうしたものかと思っていました。そんな時にこの本を見つけたので、手にとってみました。 精神的なものだとすれば、そう簡単には治らないかもしれませんが、確かにどうしようもない事はどうしようも無い訳で、いろいろ自身で想像しても仕方がない。現在、自身が出来る最大の努力と打てる手を打っていれば、それ以上は悩んでもしかたない。 以下が私が重要と思った箇所の抜粋です。 ◎無常 生きる者は皆死に帰する。寿命無量なりといへども、必ず尽くることあり。盛んなるものは必ず衰え、会うものには別離あり。壮年久しく停まらず、盛んなる色も病に侵さる。 衆くの苦難は際なく、流転して休息むことなけん。三界は皆無常して、諸有には楽あることなし。 人生が無常であるならば、その無常をどう生きるのか、生きるほうへ教えの重点は置かれていたのでした。 「法句経」の次の二編はこのように説いています。 「二一番」 精進こそ不死の道 放逸こそは死の径なり いそしみはげむ者は 死することなく 放逸にふける者は 生命ありとも すでに死せるにひとし 「一一二番」 人もし生くること 百年ならんとも 放逸にふけり 精進少なければ かたき精進に ふるいたつものの 一日生くるにも およばざるなり ◎しょせん人間には、人間の苦しみを抜き取ってくれる力はありません。どうしようもないことは、どこまで行っても、どうしようもないのです。 ◎善い行いに、大きいも小さいもありません。心がともなっているかどうかの問題だけです。 善い行いを、世間はあまり評価してくれません。「偉そうなことをして」と、かえって悪口を言われたりするものです。しかし、そんなことは放っておきたいものですね。 そういうことをいう人というのは、自分ではやっていない人なのです。やっていない人同士が、ある種の妬みや口惜しさから悪口をいっているのです。このような人間の心理はどうにもなりません。 そういう人にはにっこり笑ってうなずいて、いい返さないことです。そして、また善いことを続けていけばよいのです。善いことを続けていくと、人のお顔はだんだん美しくなっていきます。 ◎私どもは、人間だけでなく、ありとあらゆるものに支えられて、今日ここにきている。自分一人の力で生きてきたと思うな。何が自分を支えてきたか。その一つを思い出せるかぎり思いだしてみよ。思い出せない者には「おかげさま」ということがわからないのだ 以下が私が知らなかった単語、重要だと思った単語の抜粋です。 ★「一行三昧」 心に雑念を起こさずに、ひたすら修行に励むことを「一行三昧」といいます。 あきらめないで、折れないで、そのままずうっと続けていけば、美しい花園到着するのに、体調が悪かったとか、条件に恵まれなかったとか、無理をするとかえって良くないと思ったとか、さまざまな理由をつけて止めてしまうのです。 そういうときでも決して退かない決意を、禅の世界では「不退転の心」といいます。「決定心」ともいっています。 ★「知足」 満足することを知らない人は「哀れ」だというのです。欲が深くて財をなす人は、遠くから見れば「可哀想な人」なのです。心がいつも貧しいからです。 「五欲」に引っぱられるからだとお釈迦様はいわれます。五欲とは、①食欲、②性欲、③財欲、④出世欲、⑤睡眠欲の五つです。 知足の人、つまり欲の少ない人は五欲にひきずりまわされないから、心によとりがあります。その心の自由を、豊かさが、その人に長命を与えるのです。 人生の疲労は「貪欲」から起こる。 仏のたまわく 多欲苦なり、生死の疲労は貪欲より起こる 小欲にして無為なれば 自身自在なりと知覚さよ |
|
17年前に父の会社の後継ぎとして入社し、2年後には取締役営業部長、10年後には専務取締役、今年の8月で代表取締役社長という経歴なのですが、実際に僕を本気で叱ってくれる人など会社内にも当然社外にもいないといっていい環境です。父ですら遠慮しているでしょね。 中小企業経営者ましてや僕の様なバカ二代目は、わがままし放題なのでついついイライラして怒ってします。自分でも下品ではないかと反省していたところにこの本が近所の本屋で目に入ったので買ってみました。 非常に心落ち着きました。要するに物の見方や捉え方一つで、いい方向に結果も導かれると言う事なんだろうと感じました。 驕ったり、イライラしたりしたらまたこの本に帰ってこようと思います。 お勧め度:★★★★ 以下が私が重要と思った箇所の抜粋です。 ●失敗すること自体は悪い事ではありません。失敗から何を学ぶことができれば、それはもはや失敗とは言えません。2005年に、プロ野球の千葉ロッテマリーンズを31年振りの日本一へと導いたボビー・バレンタイン監督は、失敗した選手に対し、「ドンマイ」ではなく「ネクスト・チャンス」と言ったそうです。 「失敗してもいいんだ。お前はできるんだから次のチャンスに頑張ればいい」とロッテの若い選手に言い続けました。この言葉は失敗して立ち止まっている選手の心を次へと向けます。だから選手は伸びたのです。 ●情報に一喜一憂するのは、やめた方がいい。なぜなら自分で見聞きした事実でない限り、人から伝え聞いた情報は間違いかもしれない。単なる噂を真に受けて、怒ったり、イライラするなんて、本当に時間の無駄です。 ●要するに、考え方の違いです。 根っこの部分の違いです。仕事に対して取り組む心のあり方、その仕事に対するモノの見方、考え方が違ったということです。 どんなささいな仕事でも怠らず、今の仕事がどれだけの人に影響しているかをイメージして仕事に臨むだけでも、仕事の成果は変わります。これは人生にも言えることです。どう生きるか。その考え方によって、実りある人生になるか、そうでないかが変わってきます。 ●「晴れたら喜ぼう。雨が降っても喜ぼう。何があっても喜ぼう。それが繁栄につながる」 天気に限らず自分に不都合なことが起きたら、そのことに不満を持つ前に、全体的グローバル的な視点に立って物事を考える習慣を身につけてください。それがあなたの本当の幸せにつながり、あなたの繁栄につながるからです。 物事を一つの視点から見るのではなく、別の視点から見ると、別のものが見えてくるのです。 ●過去と同じように、他人もコントロールすることはできません。 たとえば、上司だからといって部下をコントロールすることはできません。親だからといって子どもをコントロールすることはできません。 そもそも人を動かそうとする考えること自体チャンチャラおかしいですよ。上司というのは、部下が自ら動こうとする環境をつくることが大切なんです。 ●何と言ってもできるだけ自分をオープンにすることです。自分に不利な情報を開示することは、とても勇気や度胸がいりますが、それによって自分のポジションが落ちる心配はあまりないでしょう。 ●意に添わないことが起きたとします。そんなときの対処法として私がよく使うのが、「これはちょうどいいや」と口に出して言ってみる事です。 これを言った瞬間に、別の価値観メガネをかけることができます。 日常生活の中で、「そんな格好悪い」「みっともない」なんて思う必要はありませんよ。価値観メガネはどんどんかけ直したほうがいいのです。 価値観メガネは多ければ多いほどよいでしょう。増やすには、幅広い教養を持つ事です。 以下が私が知らなかった単語の抜粋です。 ◎「三合主義」 「三合とは、助け合い、分かち合い、譲り合い、のことで、「三合主義を是非頭に入れて、今後幸せな生活を営んでください。」 相手に対して、譲り合ったり、分かち合ったり、助け合ったりという気持ちをほんの少しでも持てば、イライラしたり、頭にくることも減らせるのではないでしょうか。 この著に出会うまでは、小さい事で悩んだりドキドキしたり眠らなかったりしていたのですが、随分そういう事が無くなった気がします。 |
|
お勧め度:★★★★ 「2年連続!! 東大・京大で一番売れた本」という帯に引き寄せられて購入しました。この著に書いてある事が、日本の最高レベルにある両大学の関係者が危機感を持ってくれているとすれば、少しは安心しますが、根本的には日本の教育制度やその教育評価の問題であるので、今後彼らがどの様にこの国の形を考え修正していってくれるかが、問題だろうと思います。 ただし、戦後教育でこの著でいうグライダー的思考の人間を徴用し、また長らくにわたってそのグライダー的思考の政治家や官僚が既得権益を持っている以上、その根本解決は非常に困難なんでしょうね? コンピューターやインターネットの出現で、記憶や記録という能力の価値が非常に薄れてきていることは事実で、その道具をどう使いこなし、決断・決定・責任をとれる判断がしていき得るかと言う能力が今後問われているんだろうと読みました。 以下が私が重要と思った箇所の抜粋です。 ○われわれは、花を見て、枝葉を見ない。かりに枝葉は見ても、幹には目を向けない。まして根のことは考えようともしない。とかく花という結果のみに目をうばわれて、根幹に思い及ばない。 聞くところによると、植物は地上にみえている部分と地下にかくれた根とは形もほぼ同形でシンメトリーをなしているという。花が咲くのも地下の大きな組織があるからこそだ。 ○いまの学校教育では、グライダー能力はつけられても、飛行機能力をつけにくいことはすでにくりかえしのべてきた通りである。それにもかかわらず実際には、グライダーを飛行機と誤解する。試験の答案にいい点をとると、それだけで、飛翔力ありと早合点してしまう。これがいかに多くの混乱を招いているかしれない。 文化が複雑になってくると、自由に飛びまわることが難しくなる。学校がどんどんグライダーを社会へ送り出すから、グライダーがあふれる。飛行機はグライダーにとって迷惑な存在である。創造性がやかましく言われ出したのは、わずかながら、これではいけないという反省が生れつつあるのを物語っているとしてよかろう。 ○イギリス十九世紀の小説家にウォルター・スコットという人がいる。すぐれた歴史小説を書いて、文学史上、有名である。 このスコットは寝て考えるタイプであったようだ。やっかいな問題がおこる。どうしたらいいのだろう、などという話にあんると、彼はきまってこう言ったものだ。という。 「いや、くよくよすることはないさ。明日の朝、七時には解決しているよ。」 いまここで議論するより、ひと晩寝て、目をさましてみれば、自然に、おちつくところへおちついている。ということを経験で知っていたからだろう。 ○気心が知れていて、しかも、なるべく縁のうすいことをしている人が集まって、現実離れした話をすると、触媒作用による発見が期待できる。セレンディビティの着想も可能になる。なによりも、生々として、躍動的な思考ができて、たのしい。時のたつのを忘れて語り合うというのは、多くこういう仲間においてである。 調子に乗ってしゃべっていると、自分でもびっくりするようなことが口をついてでてくる。やはり声は考える力をもっている。われわれは頭だけで考えるのではなく、しゃべって、しゃべりながら、声にも考えさせるようにしなくてはならない。 ※三人会 ※ロゲルギスト・グループ=日本を代表する物理学者のグループ ※月光会(ルーナー・ソサエティ)=イギリスで毎月満月の晩に集まった会 酸素の発見者=ブリーストリー 蒸気機関の発明者=ワット そのエンジンの製作者=ボールトン ガス灯の発明者=マードック 印刷業者=バスカヴィル 天文学者=ハーシュル卿 その中心人物=エラズマス・ダーウィン(進化論のチャールズ・ダーウィンの祖父) ○企業などが、同族で占められていると、弱体化しやすい。それで昔の商家では、代々、養子を迎えて、新しい血をいれることを家憲としたところがすくなくない。似たものは似たものに影響を及ぼすことはできない。という。同族だけで固まっていると、どうしても活力を失いがちで、やがて没落する。 ●「インブリーディング」 同系繁殖、近親交配、近親結婚の事。 以下が私が知らなかった単語・重要だと思った単語の抜粋です。 ●「山上」 「三多」 「三中」 中国に欧陽修という人が、文章をつくる時に、すぐれた考えがよく浮ぶ場所として、馬上、枕上、厠上をあげた。 看多(多くの本を読むこと)、做多(多く文をつくること)、商量多(多く工夫し、推敲すること)で、文章上達の秘訣三ヶ条である。 無我夢中、散歩中、入浴中がいい考えが浮かぶいい状態であると考えられる。 ●「見つめる鍋は煮えない」 早く煮えないか、早く煮えないか、とたえずナベのフタをとっていては、いつまでたっても煮えない。あまり注意しすぎては、かえって、結果がよろしくない。しばらく放っておく時間が必要だということを教えてくれるもの。 ●「セレンディピティ」 セレンディプ(セイロン)の三王子の主人公が持っていたところから思わぬものを偶然に発見する能力。幸運を招きよせる力。 ●「ピグマリオン効果」 教師のひそかに抱いている期待が児童生徒に影響を及ぼすこと。 |
|
「もっと早く読んでおけばよかった。」これがまず第一の感想です。読まれていない方がいれば絶対読むべきです。 私ももっと早く読んで、D・カーネギーが言うような人間に少しでも近づけていれば、もっと違った人生になっていたかも知れないという後悔もあります。 私の奥さんにも薦めたら、「随分前に読んだことがあるよ」と言っていました。私の奥さんあ読んだことがあるから、家庭円満なのかな!とも思いますが、子供たちには、褒めるよりガミガミ叱る事の方が多いかな!なかなかそうはいかないものですよね。 私の感動して読みながら、会議でも朝礼でも褒める前に叱ったり、なかなか相手の立場に立てなかったり、していて「ハッ」としました。 何度も何度も読み込んで、こんな自分になれる様に頑張ります。 是非・読んでみてください。 本著は、全てが重要ですので、「私が重要だと思った箇所」は記載しません。 お勧め度:★★★★★
|






