アッーと驚く?徒然日記【不定期版】

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平将門と菅原道真

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平将門が叛乱を起こした際に自ら「新皇」を名乗り、自分の弟や与した興世王らを坂東各地の国司に
任命した事は有名ですが、彼が新皇を称するに至った背景は、かの有名な菅原道真(写真)の霊が関わっていたと
言われています。将門の乱の顛末を記した『将門記』によると、上州の国府を占領した際に、どこからか
現れた巫女が「自分は八幡大菩薩から使わされた使者である、将門に新皇の位を道真の霊が奉る」と
告げたとあります。

一般的に、この部分は『将門記』における脚色であり、将門が道真を担ぎ出したのも、策謀にはめられた
すえに憤死した道真の霊が、謀叛を企む将門にとって都合が良かったのではないか?という程度の見解でし
たが、ではここでなぜ将門とは一見縁もゆかりも無さそうな菅原道真が出てきたのでしょうか。
道真の他にも早良親王や伊予親王など、怨霊として怖れられた人物はいます。
なぜ、道真なのか?近年川尻秋生氏によって興味深い仮説が提唱されています。


それはズバリ、道真の子息と坂東との関わりについてです。
道真の子息には高視、景行など沢山いたのですが、その中に兼茂という人物がいました。
彼は道真が左遷される際に他の子息と同じく連座して飛騨権掾(ひたちのごんのじょう=定員外の国司で、
掾は三等官)に左遷された人物でした。そして、この兼茂は常陸介(常陸国司)を勤めていた時期があり、
天慶元(938)年に常陸の官物に損害をだしたので、補填するように勘解由使から書類を出された記録が
残っており、この書類は通例国司の任期満了後数年のうちに出されるものであり、この事から類推すると、
丁度この兼茂が赴任しいていた時期は将門が一族と争っていた時期(935ころ〜)と被るわけです。そしてまた、
この兼茂が父道真の霊から「近いうちに大和国で国家に一大事起きる」を初め多くの事を聞かされた
という風聞が延長5(928)年10月にあったということも解っています。この頃は丁度道真の怨霊について噂に
成り始めていたころであり、その後清涼殿に落雷があった事などを考えても、兼茂赴任によって、当時の
常陸に道真に関する話が流布していてもなんらおかしい事はありません。

将門が「新皇」になることの仕掛人として武蔵権守だった興世王とともに、藤原玄茂が『将門記』に
挙げられています。そこで、この玄茂ですが、この人物は常陸掾であり、常陸介とは上司と部下にあたります。
そして、兼茂の後任国司と諍いを起こして将門と組むのですが、この玄茂が兼茂と入れ違いあるいは同時期に
役職にあった可能性が出てくるわけです。玄茂は兼茂が国司だったころの常陸について熟知していると考えられ
将門と道真の霊、「新皇」について、菅原兼茂、藤原玄茂が何らかの鍵を握っていた可能性があるわけです。

さらに兼茂についてはこんな話もあります。後年道真の孫にあたる人物(菅原在躬)が国史(未完成に終わる)を
編纂する際にだした菅原一族についての資料の中に、景行・淑茂・兼茂は国司を勤めたが早世したとあるのです。
しかし、兼茂については道真左遷から40年近くは生きており、しかも道真左遷の段階で官位(左衛門尉)を有して
いました。つまり、常陸介を勤めたころで60歳くらいにはなるはずであり、矛盾が生じるのです。
これについて川尻氏は、兼茂が将門の乱に関わった為に、子孫が兼茂の存在を意図的に抹殺したのではないか?
と推察しています。

今回は「戦争の日本史4 平将門の乱」に掲載されていた近年の説を紹介してみました。
たしかに、状況証拠のみで決定打に欠き、仮説に留まるものではありますが、興味深い感じがします。
将門-玄茂-兼茂の関係については従来殆ど注目されていなかっただけに、今後の研究が期待される
分野ではないでしょうか?

『戦争の日本史 平将門の乱』には他にも興味深い記事や、新説が紹介されており一読をお奨めします。

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