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久々の更新です。筆無精ですみません(´..`;)
さて、早くも再来年の大河ドラマの題材が決まりました。
ズバリ「天地人」
上杉景勝の重臣・直江兼続を主人公に据えた物語だそうです。時代は丁度今年の大河「風林火山」の直後の時代(直江兼続の生年は1560年、川中島で山本勘助が散る前年)ということになるます。
直江兼続というと「愛」の兜でも知られていますが、謙信亡き後の上杉家を支えた人物で、豊臣秀吉や徳川家康にも一目置かれた程の人物です。
直江兼続が大河に!という知らせは多くの戦国ファンが「おお!」と思った事でしょうし、実際かなり私も期待してます。しかし、大きな不安要素があるのもまた事実なんです。
まず、「愛」についてですが、直江兼続の兜の「愛」(写真参照)は、いわゆるLoveの愛ではなく、愛染明王あるいは愛宕権現の愛だと言われています(そもそも現代で言うloveの愛は明治以降の用法という)。
そして、直江兼続は生涯側室を持たなかったと言われているのですが、それとかからめて、妻お船の方とのラブストーリーになってしまうのでは、とうことである。これでは正直言って利家とまつ、功名が辻の2番どころか三番煎じです。
戦国武将だって、一個の人間ですから、妻との愛情などそういう描写は必要だと思います。しかし、それが過剰になって、そっちばかりがメインになってくると、正直今イチ骨の無い、腑抜けた作品になってしまう傾向がつよいんですよ。なにも大河でやる必要は無いわけです。
また、脚本の意図によると「戦国時代はまだ女性が男性と対等な時代だった」として戦国の女性たちも作中で大きく活躍させる・・・とありますが、これだってまんま三番煎じ・・・。しかも、この路線になると、女性の描き方もやけにフェミニズムチックな、ただ出しゃばるだけの描写になってしまう予感大です。じっさいに、直江兼続の妻は、直江死後も上杉景勝やその子定勝から絶大な信頼をうけ、藩政にかなり大きな影響力を持っていったと、史料は伝えています。また、戦国時代あたりまでは女城主の例もあり、また宣教師の記録を見ても女性の立場は決して低くは無かったです。さりとて、あくまでも「当時の女性として」の活躍として描くべきだと思います。妙な反戦平和思想が全面に押し出てきたりしてもらっては、戦国時代を取り扱ったドラマとしては、正直評価はだいぶ下がります。
ひたすら利のみを求める戦国時代に「義」と「愛」に生きた知勇兼備の「義の武将」「戦国ヒーロー」「民と故郷への愛を貫いた」直江兼続とそれを支えた女たちを描く。
とのことですが、完璧超人や、やることなすこと美化の嵐とかは勘弁です。戦国時代、主家の命運を託された立場ですから、当然時には詐術まがいのことをしたり、謀略を巡らせなければならないことだってあるわけです。そういった面も余さず描いてこそ、人物造形も深い物になると思うのですが。
「利家とまつ」の時に、利家が一向門徒を匿ったり(実際は、捕らえた門徒多数を釜ゆでにして処刑した記録が残っているし、一向宗は当時信長の敵対勢力のなかでも特に厄介だった)、信長死後の後継者を決める清洲会議に兵を率いて割り込んだり、何人も側室がいたのに、晩年の前田利常の母しか出てこなかったりとか、過剰な利家・まつ夫妻の美化というか、そういう陰の無い描写には萎えさせられる事がたびたびあった。
今回もそうなるのかなあ・・・・・。
どうも、こういうホームドラマチックな、恋愛ドラマチックな作風って、どういうわけか視聴率的に悪く無いらしい。しかし、高視聴率=いい番組というわけでもないし、折角国営放送やってんだから、もっと重厚な、昔のような「これぞ大型時代劇」というような作風にして欲しい物です。近年の例で言うと、「風林火山」のような路線でいってほしいです。キャストも知名度、人気も大事でしょうが、それだけでなく、演技の出来る「俳優」さんを揃えて欲しいです。アイドルのPVのようなのは勘弁です。
色恋沙汰メインは功名が辻は特に酷かった記憶がある。エッセンスとなった司馬遼太郎「国盗り物語」にも、信長、光秀、濃姫の三角関係的な要素はあったが、あそこまで露骨にというか、容量を割いて描く意味などハッキリいって無い。原作を完全に殺してしまっていたと思う。山内一豊の弟と、細川ガラシャの関係とか、淀殿が三成に対する気持ちを「唯一心から愛した男だった」みたいなこと言ったり、竹中半兵衛が死ぬ間際に「千代(一豊の妻)の事が好きでした」とか、恋愛ドラマをみてるみたいだった。
でも、こーゆーのって韓流にはまるオバハンとか好きそうだもんな・・・・・。
とにかく!「天地人」にせよ「坂の上の雲」にしろ、重厚な、骨っぽい、男らしいドラマにしてくれ!という話でした。
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ただ、脚本書く方は朝ドラの「どんと晴れ」を書いてる方だそうですが、この人主にホームドラマや恋愛ものを多く書いている方だし,脚本の意図を読んでも、たぶんそういうジャンルになる可能性大。
NHK、いい加減気づいてくれよ・・・・・
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