闘病記(改)

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今や、日本人の死亡原因のトップは癌で、自分の年代ともなればその半分近くが癌です。

と言うことは、癌は珍しい病気でもなければ、ある意味ではありふれた病気と言うことになります。

確かに、自分の身内を見ても、母親は自分と同じ胃癌で亡くなったし、すぐ下の妹も乳癌で亡くなり、父親も脳下垂体の腫瘍(癌ではなかった)が原因で亡くなりました。

友人や知人でも、自分が病気をして以降だけでも8人が癌になり、残念ながら4人が亡くなりました(他の4人は、幸い再発等もなく元気です)。


ありふれた病気でありながら誰しもが怖いと思うのは、治療の難しさや治療の辛さ、そして死亡率が高いことなのでしょう。

自分も、癌が見つかった時には「何で俺が…。」と自分の運命を恨んだし、覚悟はしていたつもりだったのに医者から宣告された時は大きなショックを受け、頭をハンマーで殴られたようでした。

手術自体は怖さも辛さもあまり感じませんでしたが、手術後は抗癌剤の副作用と再発・転移の恐怖に襲われ、時には生きる勇気さえ失い掛けました。



そんな中で、芸能人や作家等の著名人の癌闘病の話も聞こえてきました。

自分は、当時は(今もか?)できる限りこう言った話題を見聞きすることは避けていましたが、それでも何人かのことはマスコミでも大きく取り上げられたりもしたので、否応なく耳に入ってきました。

病気に向かい合う姿勢や考え方に共感した人もいましたが、「あんたに、癌患者の代表面なんかされたくねえよ!あんたなんかより、もっともっと大変な思いをしている人は数え切れないほどいるんだよ!」等と、反感を抱いた人もいました。

「俺ほど凄い闘病をしてる患者はいない。」とばかり、事あるごとに自分の闘病を鼻に掛け(そう思える)、手術室にまでカメラを入れた某ジャーナリストや、手術の跡を世間に曝すだか何だか言っている某元女子プロレスラーだとか、「いい加減しろ!」と言いたいです。

「私は癌患者です。すごいでしょう!見て、見て!!」って感じですかね。

癌は死亡原因のトップ、あんたらだけが特別じゃあないのです。


病気を売り物にして稼げる人は良いけど、普通の人は働く場所や家庭さえ失い兼ねないので、辛さも恐怖も内に仕舞って頑張るしかない人も多いのです。

元の会社の先輩にAさんと言う方がおられます。

自分より1年先輩で同じ職場でした。

いい加減な性格の自分とは違って何事もきちんとされる方なので、仕事でも私的にも何かとお世話になりました。

そのAさんですが、今年の7月に肝臓癌が見付かり、8月末に肝動脈塞栓術とラジオ波焼灼術を受けられました。

Aさんは、過去にも心臓バイパス手術や脊椎狭窄症の手術を受けられており、「俺なんか、いつどうなるか分からない身体だから…。」と仰りながらも、片道1時間半の通勤を10年間以上続けられました。

何事にも動じそうもないAさんでしたが、厄介な肝臓癌を宣告された際には、さすがに少し気落ちされていました。

でも、今月初めの検査では「予後は良好」とのことで、再入院や再治療にならなくて良かったと連絡がありました。

そんなAさんを見ていると、「自分など良い方だ。」としみじみ思うと同時に、先出のジャーナリストさんとかの報道や言動に腹も立つのです。

まぁ、一般人のヒガミだと思われても仕方がないし、ここでこんなことを書いても何がどうなる訳でもないのですが、癌を経験した一人としてグチりました。






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まんじろう
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