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孤独のアウェイグルメ

先日、見知らぬ街の、見知らぬ寿司店にふらりと入ったときのこと。

お刺身をつまみながらお銚子二本をあけ、お寿司をいただいたんですが、

気づくと、いつの間にか、カウンターで社長二人に挟まれてました。

寿司屋の大将って、どうして社長を社長って呼ぶんでしょうね。

右隣の社長はタバコをふかしながら、だらだらビールを飲んでました。

左隣の社長は金魚が二匹くらい飼えそうな、どでかいテイスティンググラスで

ブルゴーニュ産赤ワインを飲んでました。

左の社長はおつまみを食べず、いきなり握りを頼み始めたんですが、

付け台におかれた社長の寿司を見て、目が点になりました。

とにかく異常に小さいんですね。

シャリだけが小さい寿司というのは出されることがありますが、

シャリもネタも極小サイズという寿司ははじめて見ました。

社長はたしか小さく握れとは言ってないはずです。

それなのに、無言でミニチュア寿司が出されるこの大物ぶり・・・

心なしか、社長の体まで大きく見えました。

よく見ると、小さいのは寿司なんですが。。。


とにかく両隣を常連二人に挟まれて、ひさしぶりのアウェイ感を味わいました。


ところで、このアウェイ感を極めたグルメマンガがあります。


イメージ 1



マンガのことはよく知りませんが、個人的にはいまのところ最高のグルメマンガです。

グルメといっても、いかにもうまそうな高級料理は出てこないんですね。

どこにでもありそうなものがすごくうまそうに見える、というマンガです。


内容はこんな感じ。


第1話 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス 
第2話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司 
第3話 東京都台東区浅草の豆かん 
第4話 東京都北区赤羽の鰻丼 
第5話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう 
第6話 東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ 
第7話 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き 
第8話 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼肉 
第9話 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼 
第10話 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食 
第11話 東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん 
第12話 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ 
第13話 東京都渋谷区神宮球場のウィンナー・カレー 
第14話 東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ 
第15話 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ 
第16話 東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん 
第17話 東京都千代田区秋葉原のカツサンド 
第18話 東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそばと餃子 


ストーリーは、基本的に、

外回りの仕事をしている中年男が、どうしようもなく腹をすかして目についた店に飛びこむ

というもの。

行き当たりばったりという設定のわりには、店選びのセンスはお見事です。

名前は変えてありますが、登場する店はすべて実在する(実在した)もの。

描写がリアルなので、孤独のグルメ信者たちによって、実名はすべて明らかになっています。

いまはなくなった「東京都内某所の深夜のコンビニ」まで。。。

ネット上には、全店制覇を目指す人たちのサイトがいくつもありますが、

要は、読むとその店に行きたくてたまらなくなるマンガ、なんですね。


テーマは、土地勘のない場所でひとり見知らぬ店に入る緊張感、といったところ。

はじめての店なので、いろいろ思いどおりにいかないこともある。

たとえば、はじめて入った餃子専門店で、ライスはやってないと言われる。

お酒がまったく飲めない主人公は、しかたなく餃子大盛り焼きそばを注文する。

で、心のなかで呟くんですね。

しかし・・・まあいいけどやはり焼きそばと餃子だけだと
なんとなく堂々めぐりしているようだ・・・

名言です。。。


すると、酒飲みの自分も、主人公とともに、こう呟かずにはいられません。

あぁ・・・白い飯 ここに白い飯とお新香のひとつもあれば・・・


読後はしみじみ、ものを喰らうというのは切ないことであるなあ、という気分になります。


ただ一つ残念なのは、一巻で完結してしまっていること。

つまり、続編がすごく読みたくなるマンガ、でもあるんですね。

最近は、ホスラブの風嬢の一日の食事というスレを見て「孤独のグルメ」を味わっています。

これは風俗嬢がその日食べたものを朝昼晩と列挙するだけの掲示板なんですが、

読んでいると『孤独のグルメ』なみに腹が減ってきます。

キャバ嬢版もありますが、風俗嬢版のほうが圧倒的に高カロリーですね。

そして、『孤独のグルメ』のように、読んでいて妙に切なくなるのも。。。

閉じる コメント(12)

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おお、これは隠れた名書な予感ですね。
解説が、またいい。

個人的に、見知らぬ町の、見知らぬ店には、どきどきします。
こう、新しい女の子と、はじめてデートするみたいな気持ちになりますね。

川上弘美さんも、誰かの食べたものの羅列を読むのがなんとも楽しいと、エッセイで書いていますね。

無駄な装飾文もなく、淡々と書かれているほど、想像力がかきたてられるのかもしれません。

2007/9/20(木) 午前 11:05 [ code-bluecat ]

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国内海外問わず、アウェーな戦いはやはり『孤独での挑戦』でしょう♪(笑)
つるんでいると、『ホーム&アウェーの関係』がすぐ生じて来ますが、単独だったら、人は優しく受け入れてくれることも多いでしょう。ボクも『鎌倉で一番愛想が悪い』と言われる(友人談)お蕎麦屋さんで、かけ蕎麦に『天かす』を入れて貰う事に成功しました。
『心地よい緊張感』が、『一人アウェーご飯』の命ですね。
ぜひ読んでみたい1冊です!

2007/9/20(木) 午後 4:28 haru

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アオネコさん、おひさしぶりです。

はじめてのデート・・・ ときめきとぎこちなさが入り混じった感じでしょうか。

川上弘美さんのエッセイは読んだことがないんですが、蝦蛄を食べる話を読んで感心した記憶があります。食べたり、飲んだりする生理的感覚が妙になまなましくて・・・

そうそう、想像力をかきたてられますね。風俗嬢の人たちも一人ごはんが多いんじゃないかなとか。○○半分というのは連れと分けたのかなとか。

2007/9/20(木) 午後 6:17 jir*q*ici

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さすが、戦う大人の男性はアウェイでの孤独な戦いをよく知ってますね。ものを食べるというとてもプライベートな行為を、完全アウェイの状況で行う緊張感。これが「一人アウェーご飯」の醍醐味です。居心地の悪さが「心地よい緊張感」に代れば、すでに「孤独のグルメ」の達人ですね。天かすというささやかな親切が妙に心にしみるのもアウェイグルメならではです。>haruさん

2007/9/20(木) 午後 6:23 jir*q*ici

なるほど〜♪食は「戦い」だったんですね〜☆

2007/9/21(金) 午前 2:10 ロシータ

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ご訪問有り難う御座いますm(_ _)m
赤羽の鰻丼屋さんはかれこれ10年程通ってます。
最近はごくたまにですが。
自分も孤独のグルメを極めていこうと思います。

2007/9/21(金) 午後 2:38 BEASTMOTORS

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食うか。食われるか。命がけの戦いです・・・>ロシータさん

2007/9/22(土) 午前 1:19 jir*q*ici

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ビーストさん、ようこそ。

いい店ですね。自分はあの店のことをネットで調べていて『孤独のグルメ』を見つけたんです。安いのに、鰻の味はいいですよね。店の活気も好きです。

2007/9/22(土) 午前 1:22 jir*q*ici

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まったく読んだことも聞いた事もない漫画ですが、
第10話あたりに読者の涙を誘う感動のドラマが待っていそうな気がしま舌。
社長に挟まれつつのアウェー感。一度は味わってみたものです。

2007/9/22(土) 午後 2:07 ▲

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こないだ汚〜い焼肉屋さん(常連)に行きましたが、この記事に触発されて今度は汚〜い中華料理屋さん(アウェイ)に行きたくなりましたよ〜☆

2007/9/22(土) 午後 6:36 気まぐれ

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クライマックスは一話ごとに用意されています。第10話なら・・・

「うわ・・・なんだこのホウレン草 固くて臭くて・・・まるで道端の草を食っているようだが マズくない! けっしてマズくないぞ!!」

という部分です。。。>柏triangleさん

2007/9/23(日) 午後 4:05 jir*q*ici

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自分は友人たちの間で「こきたない中華」と呼ばれている行きつけの店(ホーム)があります。中学生くらいのかわいい娘が色目をつかってきます。どんな店もはじめはアウェイですからね。>気まぐれさん

2007/9/23(日) 午後 4:08 jir*q*ici


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