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力強く躍動的なピアノ、スリリングにめくるめく明るい世界。 1825年の作曲ということでピンときた。おそらくこのリートもグレートやピアノ・ソナタD850同様、有名なガシュタイン旅行の産物ではなかろうか? 一体ガシュタイン地方というのはどれほどすばらしい絶景なのだろうか! しかし私はD850ソナタはあまり好きではない。吉田秀和氏はシューベルトが音楽の精に後ろから小突かれながら走らされている、みたいなことを書いていたが、私も同感だ。外向的なシューベルトもいいのだが、これはいささか軽薄かつ散漫ですぐ飽きてしまったものだ。このソナタははっきり賛否が分かれるようである。 しかるに「ブルックにて」はリートだけに、高揚感を保ちながら一気に駆け抜けてゆく。
といって一本調子に陥らないのがすごい。 よく聴くと、手を変え品を変え・・・聴く者を飽きさせない職人技というのか、手が込んでいるのだ。 (これはシューベルト歌曲の特徴といえるかもしれない。ツボにはまった時人は酔いしれ、はては翻弄されてしまうのだ。) もちろん第一印象通り純粋に憧憬を誘う名曲だ。 |
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