|
漢字の専門家というと、漢字のいろいろな分野に詳しいと考えていませんか。
私の他のブログや他の方の掲示板で、幾度も述べてきたように、漢字の専門家であっても、国字に関しては、まったくの素人と言って良いレベルの方が多くいます。
異体字についても、同様のことが言えるのです。
信じ難いことかもしれませんが、漢和辞典の編者の先生も例外ではなく、この漢和辞典の編者は、異体字の素養に欠けるなと思うことは、度々のことです。
たとえば、「之繞に下」という字は、異体字の入門レベルの方でも「箱構えの中に下」の形までは簡単にたどり着けます。
この形に近い字を中心に異体字に関する辞典や専門書を見ていくと、この字が「匹」の異体字であることが、さほどの苦労なしにわかりますが、漢和辞典によっては、義未詳と出ています。
もっとも、ベトナム漢字や日本語に特有な意味があることまでは、漢和辞典に求めるレベルではありません。
次に「加の下に大」の字は、JISに入っており、「いかるが」という地名の「か」に当てられていることまでわかっていますが、義未詳とされることが少なくありません。
この字の場合、「賀」の簡体字に似ていることや「加の下に天」が「賀」の異体字であることが異体字の入門辞典に載っていることからすると、「賀」の異体字であることが簡単にわかるはずです。
「就の下に火」にいたっては、「万葉集」で有名な「にぎたづに」ではじまる歌の「にぎ」に当てられており、普通「熟」の字に翻刻されていることを考えれば、「熟」の異体字であることが簡単にわかると思うのですが、現実には、未詳としている漢和辞典もあるのです。
このようなことについても取り上げるため、「ブログ和製漢字の辞典」のミラーサイトを「国字のブログ」とはせずに「国字と異体字のブログ」としたのです。これで単なるミラーサイトでなくなったという効用もあったということでもあります。
アドレスは、次のとおりです。
http://jitenfeti3.jugem.jp/
|