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*今回 ブログ内解説画像は許可を得て 田代博先生のホームページより転載させて頂いています。
専門的な詳しい解説はその田代先生のサイトで見ることが出来ます。
京都から富士山!
私が京都から富士山が見える事を知ったのは、関西テレビ金曜のギモン「京都から富士山が見える?」(2012年11月放送)を見た時です。
放送内容は専門家(田代博先生)が京都から富士山が見ることを解析というデーターをもとに、それをギモン隊が調査し実際に京都と滋賀の境にある、「西限界」現地へ行って撮影を試みるが・・・・・・撮影に失敗・・・・・・その放送の最後に視聴者に向けて、「関西から見える富士山の情報募集!」で番組は終了しました。
富士山が見えると言っても、富士山山頂の剣ヶ峯のみです。
カシミール3Dによる展望図(望遠1000mm)
一見!沢山可視領域があるように見えますが、大半は滋賀県です。
京都からの可視領域は境界のみです。 カシミール3D可視マップ
現地も樹木に覆われて展望が利かないうえ、先に述べた様に富士山の見えている部分も剣ヶ峯山頂から36mというも事あり、視認不可能!展望不可能!撮影実証は困難とされ、ここから富士山を捉える事は山岳展望界最大の悲願とまで云われ、いつしか関西遠望富士の伝説の様な存在になりつつありました。
しかし!
その、撮影不可能と言われた場所からついに!
「 富士山から261キロ離れた京都府内の山から、富士山の山頂が撮影されました。
専門家によりますと、京都府内からの撮影が確認されたのは初めてで、これで富士山が見える都道府県の数は、20都府県に増えました。」
望遠レンズ1000mm相当 画面左下クリックで拡大↑
え〜っと・・・・・・?これでは見えませんよねぇ〜!
「京都から富士山」の見え方を知らない人が見ると・・・・・「これって富士山?」と思うのが一般的な反応だと思います。
↑写真の矢印の先をよく見れば、極わずかに膨らんでいますが・・・・・・・これを「おお!富士山!」と感動できるのは、カシミール3Dでこの場所を調べた人か、関西テレビの「京都から富士山が見える?」を見た人くらいでしょう。
ならば!京都からの富士山はどの様に見えているのか?!説明する必要があります。
↓カシミール3Dによるアルプスを除いた、京都からの富士山の姿です。
矢印の極小さなコブです。(写真は望遠500mm)
したがって京都から見える富士山は、剣ヶ峯以外は南アルプスに隠された状態の極わずかな部分となります。
更に剣ヶ峯のみを拡大した写真です。↓
京都からの富士山を理解するには、まず!この剣ヶ峯の形を覚える必要があります。
↓こちらはカシミール3Dで書いた西限界(京都)からの富士山です。 可視可能部分は剣ヶ峯の一部だけで、これではたとえ見えていても視認は不可能です。(皆さんが「見えない!」というのもごもっとも)
それだけに「京都から富士山」が、いかに実証困難かお解りいただけると思います。
田代先生によるカシミール3D
そこで!より剣ヶ峯を識別できる撮影方法を実行前に考えました。
それは もう一箇所 別の場所から剣ヶ峯の特徴を識別できる写真を撮れば良いのです。
理屈はこうです↓
障害物の隙間から見える目標物は、場所移動する事で見え方に変化が生じます。
これと同じ理屈で、富士山撮影ポイントから横移動すれば、剣ヶ峯の見え方に変化が生まれるはずです。
↓画像はカシミール3Dによる、西限界(京都)から240m北へ移動した白倉岳南岳分岐(滋賀県)からの見え方です。
剣ヶ峯が左へ移動して特徴的なピークが見えているのが解ります。
これを実写で再現できれば京都から富士山の識別が容易になるはずです。
しかしここで問題点が発生!西限界と南岳分岐は直線距離で240m離れています。
関西から富士山を最も条件良く撮影できる時間帯は、日の出20〜40分前です。
そうなると、まず日の出40分前に南岳分岐で撮影→登山道の無い尾根を240m移動→日の出20分前には西限界で撮影を完了しなくてはなりません。
そこで撮影決行前に撮影地の下見へ行ってきました。
現地で展望可能な場所を捜索の後、西限界と南岳分岐を何度も往復し各撮影場所で撮影できる時間と準備及び撤収にかかる時間、240mを移動する時間をチェックした結果、ギリギリ撮影可能な事がわかりました。
そしてついに!9月21日、撮影不可能とまで言われた西限界からの富士山に挑戦しました。
これが史上初!山岳展望史の快挙!!京都からの富士山がこれです↓
画像は解りやすいようにコントラスト調整及び鎌ヶ岳からの富士山と重ねて比較しています。
鎌ヶ岳からの剣ヶ峯と形が見事に一致しているのが解ると思います。(どちらも同じ500mmレンズで撮影)
さらに白倉岳南岳分岐(滋賀)からの写真です。
ここでも特徴的な剣ヶ峯が見え、少し左へ移動しているのが確認できます。 ちなみに、この白倉岳南岳分岐からの富士山は、他の県境と接していない純粋な滋賀県からの富士山であり、琵琶湖の西側から捉えた初の成功写真であると共に、滋賀県最遠望記録(261km)になります。
先の各カシミール画像と写真を1つにまとめてみました。
どうですか?!ほぼ完全に地形が一致しているのが解ると思います。↓
クリックすると拡大されすます↑ この写真画像を富士山専門家(田代先生)が検証してくださった結果、見事に富士山で間違い無い事が証明されました。
京都から富士山撮影後の関係者コメント
撮影者のコメント
永きにわたり討論が繰り返され、実証/撮影は困難とまで云われた「京都からの富士山」は、これまで関西の富士見遠望記録を更新してきた、私の遠望技術を駆使しても超えられない富士見最大の謎でした。
正直、ビーナス富士撮影成功前までは、このまま関西遠望家の伝説となり、西限界は富士見最後の聖地となるのでは?!と思っていました。
今回、この偉業を達成できたのは、永きにわたり研究を重ねてこられた田代先生と山の展望と地図のフォーラムの皆様の此れまでの努力、そして、実際に現地におもむき調査/撮影にチャレンジされた関西テレビさんの成果があればこそです。
私はそれらの情報を幸運にもすべて頂き、ただ最後にカメラのシャッタを押させて頂いただけなのです。
それでも、現地で南アルプス越しの富士山を捉えたときは、これまでの富士見では感じた事の無い、熱く重い感情がこみ上げ全身が震えました。
田代先生のコメント
富士山が見える都府県は20ある。これは30年近く前、地図を使った手計算で、「富士山可視マップ」を作成し、理論的に求めたものである。以来、各都府県からの撮影や、最遠望の地からの実写が課題となっていた。
2001年に和歌山県から最遠望の富士山が撮影され、残る大きな課題は、唯一証拠写真のない京都府からの富士山になっていた。地図ソフト「カシミール3D」の登場により、展望可能地域を精密に割り出すことができるようになったが、京都府はまさにピンポイントである。しかも付近は樹林に覆われており、また夜明けにシルエットの状態で見るしかないという条件の悪さもあって、理論上は間違いないが(山の展望と地図のフォーラムで詳しい検討をしていた)、実証は不可能ではないかと思われていた。私自身、2011年に出した小著『「富士見」の謎』では「実際に確認することはひじょうに困難でしょう。・・・将来のたのしみにしておきたいと思います」と書いたほどである。日本の山岳展望史上画期的なことである。ピンポイントの地点から、ピンポイント(標高3740m以上の僅かの場所)の場所が見えた、点と点が結ばれたのである。理論が実証されたことを非常に嬉しく思っている。 30年近く関わってきたものとしては、肩の荷がおりた思いだが、一抹のさびしさはあることも事実である。 なお、これで終わりではない。超望遠レンズでよりクリアな撮影ができるとよい。見えることは間違いないことがわかったので安心してチャレンジして欲しい。 富士山遠望の残る課題は、北限の実証である。308㎞彼方の花塚山が理論上最遠であり、すでに40数回登り確認しようとしている人達がいるが、まだ撮れていない。彼らにとっても励みになるだろう。 関西テレビ梅垣さんのコメント
「・・・・・・やちゃいましたか〜!」
「京都から富士山」撮影までの流れ!
30年近く前から田代博先生を中心に山の展望と地図のフォーラムで詳しく検討され、滋賀県にある白倉岳の南側の尾根にあたる、京都市左京区久多川合町の西限界から261キロ離れた富士山が可視可能と研究発表される。
京滋府県境そばの白倉(しろくら)岳(高島市朽木、標高950メートル)や京都府域も含めた周辺の尾根から富士山の頂上が理論上わずかに見えることが研究者の解析で24日までに分かった。空気が澄み切り、遮る木がないなど好条件がそろえば超望遠レンズで見える可能性がある。研究者は「京都から写真を撮影できれば富士山展望史に残る快挙」と情報を求めている。
「関西テレビ」金曜日のギモン 京都から「富士山」見える!? 2012年11月16日京都から見えるという富士山の真相を調査。ギモン隊は真相を探るため、筑波大学付属高校の富士見専門家である田代先生のもとを訪れる。
田代先生は「カシミール3D」を使用し、”京都から富士山は眺望可能”との発表を行った。
しかし、これまで京都から富士山が見えたという記録は公式には確認されていないという。
京都から実際に富士山が見えるのか?!京都のとある山を登山する。
歩くこと3時間半、田代先生の指定したポイントへと到着するが残念ながら富士山の姿は確認するこはできなかった。
(撮影者 この放送を見て「京都から富士山」が見えることを知る)
梅垣陽介隊員は、奈良市内から富士山の撮影に成功したという情報を耳にし、調査。ギモン隊のカメラにもその姿を収めたいと願い、2日続けて暗い山道を登ったが、撮影することは出来なかった。
(この時、撮影者が「京都から富士山」の情報を入手!ただし・・・・現地からは木に囲まれて絶対に撮影不可能!/番組を通じて田代先生と知り合う)
「撮影者」2013年6月から、田代博先生のサポートを受けながら関西からの富士見記録に挑戦開始!次々と記録を更新する。(当時 富士山が世界遺産登録で話題となった事もあり、TV/新聞で複数回報道された)
「撮影者」が更新したおもな記録
画像解析の結果、富士山撮影ポイントの可能性あり?!
その後、田代先生にも確認して頂いたことで、9月20日現時点で 「京都から富士山」(西限界)は撮影可能と判明しました。
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やはり下見で隙間を見つけられてからの偉業達成だったのですね!すばらしいです!
いつのまにやら、カシミール3D使いこなされていますね(^O^)
2014/10/3(金) 午後 11:01 [ jp3pzd ]
jp3pzdさん、本来は白倉岳からの撮影を成功させて、現状を打開させるのが目的でした。
まさか、西限界で可視ポイントが見つかり、2日後に撮影成功するとは思いませんでした。
カシミール3Dはビーナス富士で行き詰まり、やむなく導入してしまいました^^
2014/10/4(土) 午前 0:05
先日京都から富士山を撮影成功した人がいると聞き、もしやと思い調べてみたら、、、
ということで、ブログの更新を今か今かとお待ちしておりました。
おめでとうございます、そして熊潜む山中での撮影お疲れ様です。
ワタクシの手持ち機材では撮影不可能ですが、撮影成功の地に行きたくなってきました。
次の標的が何になるか想像もつきませんが、次も楽しみにしております。
2014/10/4(土) 午前 10:03 [ ひでぶ〜 ]
ひでぶ〜さん、ありがとう御座います。
>「熊潜む山中」本当にこの山はヤバイです! 真夜中の登山中に人間代のホコホコの糞を沢山見かけました。
最近は三重と滋賀の山を登っていましたが、夜景を楽しむなら鈴鹿山脈が素晴らしいです。
鈴鹿山系からは三重/岐阜/愛知の県庁所在地が一望できますので、その夜景は壮大です!
まず手始めにお勧めな山は、鈴鹿ではないのですが、お隣にある三重県津市の経ヶ峰からの夜景も素晴らしいです。
2014/10/4(土) 午後 5:59
あそこらへんはツキノワグマの出没が多いって聞きますからね〜、夜登るなんてとても真似出来ません。
ワタクシは滋賀の低山を最近は巡ってました。
今のところ鈴鹿山系は竜ヶ岳や入道ヶ岳、あと伊吹山南にある高室山などを狙ってます。
経ヶ峰は山上に展望台もありますし、行ってみたいですね〜。
最近2時間以上のバイク移動が億劫になってきているのが難点ですが(苦笑)
2014/10/5(日) 午前 10:20 [ ひでぶ〜 ]
ひでぶ〜さん
>鈴鹿山系は竜ヶ岳や入道ヶ岳、あと伊吹山南にある高室山
さすがですねぇ〜、富士山撮影時に、鈴鹿山系から夜景も撮影していますので、今度アップします。
2014/10/5(日) 午後 8:33
こんばんは。
ネットの記事を見てから、更新を待っていました!
記事の写真だけではわかりにくかったですが、位置を変えての撮影で完璧ですね!!
でも夜行くのは怖いですよね。この前、上高地近くで熊に出会ってしまったので、よけいに行くのが怖くなってしまいました・・・・
2014/10/8(水) 午前 0:18 [ かい ]
かいさん
京都からの写真だけでも、富士山と認定されたとは思うのですが、より多くの方に解って頂ける様に、2箇所からの撮影にふみきりました。
熊だけは流石に私も怖いですねぇ〜!今回は熊に会わない対処法を調べて、鈴を鳴らしながら、1時間半で登れるコースを2時間以上掛けて登りました。
対処法には、早足で歩くと偶発的遭遇の可能性があるので、熊に逃げ時間をつくると書いてありました。
2014/10/8(水) 午前 10:54
国宝「『源氏物語絵巻』『鳥獣人物戯画』『伴大納言絵詞』と並ぶ四大絵巻物」
の1つ
【信貴山縁起絵巻】には
【倉】が飛び【巨大鉄鉢】が、遠距離を飛びます。
【命蓮の鉄鉢】が、
長者の『米倉』を、奈良県生駒郡の信貴山頂に運ぶ【飛倉の巻】
【事実は小説より奇なり】
【人間の想像をはるかに超えた現実】に鑑みれば
【奇想天外な発想の信貴山縁起クライマックスシーン】
は
【プリニー噴火式富士山を眺望した山と修験者と】が存在した筈と
考察しておりました。
・
2019/2/24(日) 午後 8:25
明治政府の招きで弱冠20才で来日したハインリッヒ・エドムント・ナウマンは
・1875年〜1885年の10年間、
・北海道を除く地域で調査を行いましたが、
・調査距離は1万km(東海道新幹線で東京駅と京都駅の間を10往復したものに相当)
にもおよびました。
かつて【新潟県フォッサマグナミュージアム】訪問の折、
お教えいただいたナウマンの【日本の地質学の論文】を拝読しておりましたところ
末尾に【ナウマン創作のオペラ】がございました。
・
2019/2/24(日) 午後 8:44
竹取物語(主題は富士山噴火)をもとにした
【ナウマンの創作オペラ】も大々的に
【富士山噴火】が壮大な中核となります。
第1場面は【富士山の見える、とある寺の森】とあります。
ラストは
【かぐや姫から贈られた不死の薬】を
【帝が、天に1番近い山(富士山)で燃やせる場面】です。
よって、京田辺あたりから噴火する富士山を眺望する山が存在したのでは?と
考察しております。
・
2019/2/24(日) 午後 9:04