五郎山王墓
王は、星づく夜を往く船に乗り、巫女・騎馬兵・力士に護られ、
獲物のシシが駆け、狗が追う黄泉の宇宙に一人眠る
所在 福岡県筑紫野市原田
規模 墳丘径約32メートル 高さ5.5メートル
築 古墳時代後期 6世紀 49年国の史跡指定
〜 筑紫野市歴史博物館『筑紫野の指定文化財』より 〜
石室は前・後の二室を持った全長11.2mの横穴式で、南西に開口しています。
一番奥の遺体を安置する部屋(玄室)は、長さ約4.5m、幅約3m、高さ約4mで比較的
大きな規模です。
盗掘によって副葬品はほとんど残ってはいませんでしたが、金環、管玉、勾玉、
刀子、須恵器が採集されています。
五郎山古墳の最大の特徴は、石室内部の壁面に黒・赤・緑の三色の顔料によって彩
色された具象画が描かれていることです。その壁画は武器(弓・靫(ゆぎ)(矢を入
れる容器)・鞆(とも)(弓の弦から手を守る防具))、人物(巫女・騎馬像・力士)、
動物(犬・猪)、船、旗、家、太陽などの多くの図柄で構成されています。おそらく、
被葬者の生前の様子、あるいは黄泉の世界を表現したものと考えられます。このよう
な古墳壁画は他に類例は少なく、非常に貴重な装飾古墳であると言えます。おそらく
6世紀に筑紫平野を治めた地域の豪族首長の墳墓であると考えられます。
五郎山王墓画像集
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