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先日、友人に出したメールを改訂してこのブログに掲載します。
平成31年2月4日
前略 Aさん、今日は、比較的温かったね。午前中は、身辺整理と買い物です。 また、「第20回人権を映画で観る」上映会が3月にあり、これに応募しました。 主催者のチラシによれば、「人権を映画で観る」上映会は、1999年に第一回目を開催してから今回で20回目で、人権の視点から映画を捉え、映画を通して人権と民主主義をともに考え合い、映画文化の発展に寄与しようとする企画です。・・・今回は「平和と自由」を中心テーマにして上映会を開催します。」との事です。 映画は、3.2(土)4回と3.3(日)3回で、私が観たいと思ったのは、3.3の3本です。 会場は、名古屋市西文化小劇場。主催は、地域人権ネットです。 3.3の映画は、・・・
①デトロイト(2017アメリカ)10:00〜12:22 ②マルクス・エンゲルス(2017フランス・ドイツ・ベルギー合作)13:20〜15:18 ③独裁者(1940アメリカ)15:40〜17:45 です。 この他、上映会の前夜祭として、石子順氏の記念講演「歴史が動くとき、映画も動く」という企画があります。 (3.1ウインクアイチ9階・午後6時から8時)
Aさん、私は、特に②の「マルクス・エンゲルス」を観たいですね。
私が思うに、フランス・ドイツ・ベルギー合作には意味があって、1840年代、マルクスがドイツ(プロイセン)で主筆を務めていた「ライン新聞」が検閲などで発禁処分(1843.4)にあい、論文発表などができなくなり、より自由でましなフランスへと移住し、パリでエンゲルスに出会って革命運動などに参加する(1844.2「独仏年誌」創刊号公刊)ことになります。 ベルギーは、そのパリからもマルクスが追放されて亡命(1845.2)する事になり、ベルギーのブリュッセルでエンゲルスと一緒に新しい世界観を創造する事になるという経緯があります。 かの有名な「ドイツ・イデオロギー」(1845〜46)がマルクス・エンゲルスの共同執筆になる場所がベルギーのブリュッセルという次第です。 マルクスは、ここで獲得した新しい世界観で経済学批判や資本論を書いた次第です。 (「経済学批判」序言における唯物史観の定式、参照)
新しい世界観とは、広松流に言えば、「疎外論」から「物象化論」への転換であり、「実体主義」から「関係主義」への転換(ブルジョア的世界観の転換)といっても良いと思います。 「ドイツ・イデオロギー」の原稿は、当時、事情があって出版されずに、長らく放置されており、ロシア・マルクス主義(スターリン主義)による歪曲を経て、広松さんが「ドイツイデオロギー」の手稿復元版を河出書房新社から出しています。(1974.6.28初版・ドイツ語と日本語版で構成されており比較対照できます。) Aさん、今回の映画がどこまでこうしたマルクスやエンゲルスを追跡しているのか楽しみです。 午後は、国会中継視聴と読書です。 安倍政権になってから6年が経過、いま、行政の倫理が崩壊状態ですね。 特に、統計不正問題は深刻です。 毎月勤労統計調査の不正で、昨年の実質賃金の伸びが実態よりかさ上げされていた賃金偽装問題。消費税10%への増税問題にもこの統計調査が裏付けとして利用されていたとなれば、増税の(政策の)根拠が崩れることになります。統計調査の偽装などは、国家大計の根拠を揺るがす大問題です。安倍官邸独裁政治の極みと言っても過言ではないと思います。 文科省や財務省の公文書やデータの偽造などと同様、厚労省が謝れば済む問題ではないでしょう。安倍官邸国家の屋台骨が腐っている次第です。 昨日3日のNHK日曜討論で日本共産党の笠井氏の発言が今日の新聞にでています。 賃金偽装、消費税10%増税、大軍拡予算、憲法改悪策動、沖縄・原発問題など笠井氏は、(安倍政権の)ウソ・ごまかしと強権姿勢などを挙げて、「こんな政治は終わりにしなければいけません」と強調したという記事を掲載しています。 今日の国会中継も、これらの問題を中心に質疑応答が繰り返されていました。 特に、毎月勤労統計調査の不正の全容解明を巡っては、厚労省が第三者委員会として設置した特別監察委員会の職員聴取に、人事権を持つ同省幹部が同席していた問題をあげ、「不正は底なし」であり、「身内の”当事者委員会”そのものであって、絵に描いた組織的隠蔽だ」と笠井氏が批判しているなどは当然のことであり、これこそ厚労省のモラル崩壊の典型ではないでしょうか。 Aさん、これは安倍政権の落日であり、既に自浄能力を失っています。我々は、今度こそ野党は結束して安倍・官邸独裁国家の腐敗を徹底的に追及し、一刻も早く政権の座から追放しなければならないと思います。 思えば、マルクスやエンゲルスが追求した未来社会は、”人間の自由”であり、”国家の自由”ではありません。安倍首相は、日本国憲法を改悪して「人間の自由」ではなく、「国家の自由」を欲しています。しかしそれは、安倍自公政権の官邸独裁を合法化するものに他なりません。 その結果がどうなるのかは、戦前日本の軍国社会を顧みれば一目瞭然でしょう。 以上、それではまた、次回に。 |
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偶然ですが、今日7日、図書館で週刊誌の「サンデー毎日」最新号
で、なかにし礼さんが、エッセイ「夢よりもなお狂おしく」の中で「マルクス・エンゲルス」の映画の批評を書いているのを発見したのでコメントしておきます。一読ください。
(「サンデー毎日」2月17日号 第67回 マルクスとエンゲルス 若き革命家の肖像)です。)
2019/2/7(木) 午後 10:36 [ ウオーキングライフ ]