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M

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ここ最近、立て続けに児童が被害に遭う事件が続発していますよね。いったい日本はどうなっちゃったんだろうと、暗い気持ちになる日々です。
子どもをお持ちの方は、いつ何時わが身に・・・なんて考えざる得ない世の中になってしまいました。

そんな事件をニュースで聞くようになり、思い出した映画が、この 『M』 なんです。
子どもが被害に遭う映画はたくさんありますが、なぜか思い出したのがこの犯罪映画の古典といわれる本作。

【M】 原題 M- EINE STADT SUCHT EINEN MORDER (1931) ドイツ

監督:フリッツ・ラング  原作:エゴン・ヤコブソン
出演:ペーター・ローレ オットー・ベルニッケ エレン・ウィドマン 他

          http://www.geocities.jp/jkz203/blog7/M-1.jpg

映画史に名を残す、フリッツ・ラング監督が初めて撮ったトーキー作品です。
1920年代にドイツを震撼させた連続殺人鬼“デュッセルドルフの吸血鬼”こと、ペーター・キュルテンを題材に製作されたサスペンス・スリラーの古典名作で、その凝った作りが現在でも興味深い一作です。

次々に幼い少女の惨殺事件が発生。警察当局の捜査にも関わらず犯人の見当はつかない。人々は独自に犯人探しを開始したその時、盲目の老人の証言が手がかりとなってひとりの男を突き止める。
そして浮浪者の機転により、背中にチョークで "M" の刻印を付けられた男は街の人間によって徹底的に追い詰められてゆく・・・。

といった感じのストーリーですが、犯人の男、警察、街の人々、この3者が絡み合って物語は進みます。
いつも怯えたような顔の男、どこにでも居るような感じの男が犯人。 警察の捜査が進む中、夜の街で商売をする輩たちは事件のため商売を邪魔され、独自で犯人探しをするようになります。

そして犯人を捕まえた輩たちは独自の裁判で犯人を裁こうとします。 この時、犯人が主張するのが "精神不安定" なんです。今の時代でも、こういう犯人が裁判の時に使う常套手段。
「心の中に潜む悪魔」はどこの国でも存在する文句ですが、特に欧米の場合はそれが強いように思えます。

最後は「親は子供から目を離すべきでないのである」の文句で終わります。
犯罪に古いも新しいもないのですが、精神不安定を理由に罪から逃れようとする犯人・・・先見性のある監督の普遍的テーマを扱った名作だと思います。

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    こういう事件では「精神鑑定」はつきものになってますし、再犯が多く、以前からその片鱗があったと言われますね。再犯防止については世界で色々行われるようになって来ていますが、見せている片鱗については、きっかけがあるはずなのに、人権がからみ、犯罪防止まで至ってないですね。「心の中に潜む悪魔」が犯したとするのは、欧米が多いです。心理学者のユンクを思い浮かべました。

    rinrin

    2005/12/14(水) 午後 3:47

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    >mっくす。おぉ、来年はやっぱり本土上陸か!(^3^) レンタルも行けるし、映画館にも行けるね。良かった、良かった。(ToT)

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:13

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    >Yukiさん。ねぇ〜、なんでこう悲しい事件が続くんでしょうかね。この映画はそういう意味で興味深いです。

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:14

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    >Anvilさん。精神不安定、心神喪失などが本当の理由とは思えませんが、こういう理由で子どもの命が奪われるのは本当にやるせないですよね。・・・子どもにとっても、その親にとっても悲惨としか言いようが無いです。

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:17

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    >ぽえこさん。そそ、あの「メトロポリス」のフリッツ・ラング監督ですよ。(^3^) あの映画は、本作より有名ですよね。「M」の名はどういう理由か忘れたけど、ドイツ語の何かから来てるんでしょう〜。あとでもう一度ビデオを見直してみます。・・・息子さんの放し飼いには、気をつけてね。^^;

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:21

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    >あきさん。ホント物騒すぎる世の中です。一昔前はこんな事考えれなかったもんね。あの宮崎から始まったような気がする・・・。

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:23

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    >miyuさん。あぁ〜、「刑法第39条」ですね。あれも心神喪失を理由にした映画でしたね〜。っていうか、己の欲を満たすためだけにこういう凶行に及ぶヤツは、もう人間じゃないですよ。ホントは裁判もせず、即!って言いたいところだけど、この社会じゃそうもいかないね。困ったもんです。(/ω\)

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:28

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    >simulacraさん。あぁ、そうなんですか。この映画が紹介されてましたか〜。もう子どもの安全は親の責任ですね、ほんと。欧米では、学校の送り迎えは、もう当たり前だもんね。嫌な世の中です。(/ω\)

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:31

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    >こっちゃん。そうだよねぇ、見えないところでも、こういう危険が潜んでるって事だよね。何がそうさせるのか・・・やっぱり大元は「教育」にあると思うんだけどねぇ〜。親の教育、社会の健全さ、色々あると思うけど、困ったもんだ。(/ω\)

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:35

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    >rinさん。再犯の防止については日本も色々と対策が絶対必要ですね。その点については欧米が進んでるけど、おっしゃるように人権の点から、非常に微妙なところです。でもいつも日本の対策は後手後手に回ってますよね。そういう意味では、もう待ったなしの状態ですね。

    Kaz.Log

    2005/12/14(水) 午後 7:41

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    わぁ〜、なんだか今でも通じる、本当に普遍的なテーマだね。そういえば、広告機構のCMでも『子どもが犯罪に合うのは、親が目を離している時です』とか言ってる! コピー書いた人って、きっとこの映画をて照るんだと思うわ!

    [ - ]

    2005/12/14(水) 午後 9:45

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    >まおさん。やっぱりね〜、子どもから目を離しちゃアカンよね。昔も今もこういう事件は後を絶たないし。それだけ人間も進歩が無いのかなぁ〜。(/ω\) この映画は先見性ありだね。

    Kaz.Log

    2005/12/15(木) 午前 1:55

  • ラングの先見性…そうですよね〜。ぼくが観たのも丁度こういう事件が巷を騒がしているときでした。いつまでも通ずるメッセージ性を持ってるって点はやっぱりすごいですね。

    amp**06

    2006/2/21(火) 午前 2:53

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    >あんぷさん。そうですね、普遍的というか、完全に先を見通してる内容だもんね。(^3^) また、この映画の作りが変わってて面白い。

    Kaz.Log

    2006/2/21(火) 午前 5:15

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    DVDを観ました。淀川長治の解説いいですね。作品としても無駄がなくテンポがいいと感じましたよ。街の人々が開く裁判での弁護人の話が印象的でしたし、犯人が新聞社に犯行声明を出すところなどは今のテロと同じで、これが出来る人が精神異常を主張する滑稽さがありました。最後の文、いつの時代でも言われることなのでしょうね。淀川長治100選、観たいと思います。

    rinrin

    2006/4/9(日) 午後 1:05

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    >rinさん。あ、DVDでは解説がついてたんですか、自分は昔から持っていたビデオのコピーだから、それは知りませんでした。(・∀・) あの人民裁判の様子なんかは興味深いですよねぇ。

    Kaz.Log

    2006/4/9(日) 午後 6:26

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    劇場でだいぶ以前に見たときに、ペーターローレがすごいというのは聞いていましたが、迫真の演技に圧倒されましたね。ドイツ映画は、それほど見ていませんが、これは「嘆きの天使」などと共に傑作ではないでしょうか。

    fpd

    2006/7/19(水) 午前 10:17

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    >fpdさん。そうですか、劇場でご覧でしたか! 自分は昔にビデオで観たんですが、面白い興味深い映画でした。ドイツ映画は昔からこういう傑作を作ってるんですよね。「嘆きの天使」も良いですね。(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2006/7/19(水) 午後 6:54

  • 日本語字幕とでニュアンスの違い(私の理解力の違いかなw)があるかもと思いますが、
    どうしても犯罪を犯さざるを得ない、これはやむを得ない感情なんだと訴える犯人が不気味で、
    それにうなずき同調する人間の姿も恐かったです。。
    しかし面白い作品でしたね〜。TBさせてくださいね。

    pu-ko

    2008/11/15(土) 午前 2:32

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    >pu-koさん。いやァ〜自分は字幕たよりに観るしかしようが無いけど、この訴えるところは背筋が寒くなりますね〜〜。(-o-; フリッツ・ラングの傑作のひとつだと言えますよね。 TBどうもです!(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2008/11/15(土) 午後 7:00

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