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静かに胸にグッとくる映画ってありますが、この映画は自分にとってそういう映画で、今も忘れられない一作。 この作品は特に話題になった映画じゃありませんが、誰にも一度は観て欲しいと思う作品です。 モザイク国家といわれた旧ユーゴスラビア連邦。 「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」と称すように、複雑な多民族国家。 この物語の背景は1990年初頭、冷戦終結に伴い勃発した、泥沼の民族紛争下のボスニア・ヘルツェゴビナにおいての話です。 製作にオリバー・ストーン、監督はピーター・アントニエヴィッチ。 出演にデニス・クェイド、ナスターシャ・キンスキー、パスカル・ローリン、ステラン・スカルスゲールド ギイ(デニス・クエイド)はイスラム原理主義者のテロにより妻(ナスターシャ・キンスキー)と子を失ったため、罪のないムスリムを射殺、数年後に外人部隊の兵士としてボスニア・ヘルツェゴビナに配属されていた。
狙撃兵としてセルビア側についていたギイは捕虜の一人であるヴェラ(ナタサ・ニンコヴィッチ)を実家に送り届けることになる。ヴェラは敵軍にレイプされ妊娠していた・・・。 (goo映画参照) エスニック・クレンジング=民族浄化(注)なる忌まわしい言葉を生み出した、"バルカン半島の火薬庫" 旧ユーゴスラヴィアでの民族紛争。 このボスニア紛争では、セルビア人、クロアチア人、ムスリム人(イスラム教徒)が混ざり合って暮らしていたため、その民族主義のエゴは強烈でした。 戦争犯罪人として、今も裁判中のミロシェヴィッチ元大統領の独裁により実行されたセルヴィア人による民族浄化というジェノサイド(大量虐殺)と、容赦ないレイプ。 悲劇というにはあまりにも悲惨な現実をこの映画は語っています。 デニス・クェイド演じる男ギイも、心に深い傷を持つ傭兵。 捕虜の娘を実家に送り届けますが、レイプにより敵軍の子を身ごもった娘を両親は「家に置けない」と受け付けません。そして出産。 ギイはやむなしに、その母子を赤十字に送る途中、赤子の母は敵により命を奪われます。 赤子を連れ脱出したギイはバスに乗り、終点の街で車の中に赤子を置き去ろうとしますが・・・。 ラストシーンなどは、涙もろく無い自分でも、かなりグッと来ました。 戦争映画といっても派手な戦闘シーンなどは無い映画です。しかし人間としての尊厳を観る側に強く訴えかけてくる、さすがオリバー・ストーン製作といった作品。デニス・クェイドの熱演も素晴らしい。 静かではありますが、ずっしりと胸に深く訴えかけてくる、質の高い秀作だと思います。 ★ 注: エスニック・クレンジング(ethnic cleansing) 民族浄化 複数の民族集団が共存する地域において、ある民族集団が別の民族集団を強制移住、大量虐殺、レイプなどの手段によってその地域から排除しようとする政策。直接的暴力を伴わない同化政策も広義には民族浄化に含まれるという見方もある。
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重そ〜〜〜〜。かなり気分的に見る時期を間違えると、テンションが下がりっぱなしになりそうですね〜
2005/12/20(火) 午前 6:26
憎しみの連鎖をいかにして断ち切るか、むずかしい問題ですね。身内をやられると憎しみはそうそう消えず、次の憎しみを生むことになる。民族問題もむずかしい。だけどむずかしいからって目をそむけていたらいかんのでしょうね。
2005/12/20(火) 午前 6:59
KAZ-LOGさんお勧めの一作品ですね。島国国家の日本では理解しきれない紛争というのが多いと思うのですが、ぽえこさんがおっしゃってますけど、目をそむけたらいけないんですよね・・・。涙もろい私は水分用意してから見なくちゃいけなさそうです。
2005/12/20(火) 午前 8:05
涙もろい私は記事読んでるだけでもどよーんとしてしまいました^^;知っていないといけない話ですが、文字と映像ではインパクト違いますからね、見たらかなりショックを受けそうです…。
[ anv**_1996 ]
2005/12/20(火) 午前 8:40
本当話題になってないけど、良さそうだよね!メディアもこうゆうのをもっと紹介してくれないとっ(。・ε・。)ムー!確かに重そうだけど、観ておきたいです。
[ miyu ]
2005/12/20(火) 午前 10:39
そうそう。こっちゃんも全く知らんかった、こっちゃんも。 メディアももっとこうゆーの紹介してくれないとっ!ん?誰かこっちゃんの真似をしてる人がいるぞ?ヾ(・ω・o) ォィォィ
2005/12/20(火) 午後 3:15
「Ethnic Cleansing」はアメリカの戦争広告代理店が広めた言葉で、元の意味は「不必要なものを洗い流す」ですね。ハーグで行われている国際裁判のミロシェビッチの罪状の一つがこれで、あそこは大きく分ければ、セルビア人勢力、ボスニア人勢力、ボスニア居住のクロアチア人勢力が三者三様に対立がありました。多民族国家を考える時に忘れてはならない血の底をえぐられるような事実があります。ドイツのユダヤ人政策、イスラエルのアラブ人に対するやり方、中国の少数民族政策もスーダンの例も民族浄化ですね。
2005/12/20(火) 午後 3:27
>mっくす。うん、重いね、これは。でも憂鬱になるような重さじゃないから大丈夫だと思うわ〜。(^3^)
2005/12/20(火) 午後 7:14
>ぽえこさん。う〜ん、人間のやってる事ですが、おっしゃるように「憎しみの連鎖」は何世代にもわたって受け継がれるもんですからねぇ〜。パレスチナなどのことを思えば何とも言いようがないです。だからと言って目を背けちゃイカンのですがね。う〜〜ん。
2005/12/20(火) 午後 7:16
>Yukiさん。お勧めというか、観ておいて欲しい一作ですねぇ〜。・・・あっ、それをお勧めというんだよね。^^; この出来事は、まだ終わってない問題です。こういう事実もあるんだ、という認識は持っていたいもんですねぇ〜。
2005/12/20(火) 午後 7:20
>Anvilさん。涙もろい方なんですね。じゃ、これを観たら号泣しちゃうかも?^^; この出来事は、ほんの氷山の一角ってもんですが、確かに重いです。
2005/12/20(火) 午後 7:23
>miyuさん。そうでしょ、聞いた事ないタイトルだったでしょ。^^; TV放映もされた事があるんだけど、あまり知られてない映画ですよ。でも秀作なんだよね。機会があったらどうぞ〜。(^3^)
2005/12/20(火) 午後 7:25
>こっちゃん。ヾ(・ω・o) ォィォィ ・・・^^;。やっぱり知らなかった映画なんだねぇ。かのデニス・クェイド主演ですぞ。機会があったら観てケレ。
2005/12/20(火) 午後 7:27
>rinさん。詳しい解説、どうもです。そうなんですよね、この言葉、広告代理店が広めたんですよね。一種の造語なんですよね。・・・かつてのサダム・フセインが行なった、クルド人への迫害も、これにあたるんでしょうねぇ〜。う〜〜ん。
2005/12/20(火) 午後 7:31
民族浄化や優性主義など本当に忌まわしいけど、この問題は複雑だよね。根が深いから一朝一夕に何とかなんないもんね。エゴの極みだ。チェックしなきゃだわ!
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2005/12/20(火) 午後 10:11
>そうですね、この問題は我々日本人では想像もつかないような根深さがあるでしょう。民族主義が絡んだ問題は難しいもんです。機会があったら観てね。
2005/12/21(水) 午前 1:50
今日の記事に拝借して行きますので、よろしくお願いします。
2006/3/14(火) 午前 0:48
>あ、分かりました〜。後で見に行きます〜。(^3^)
2006/3/14(火) 午前 1:43
やっと観ましたヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ
確かに重かったけど、静かにこうゆう映画は沁みわたりますね〜。
赤ちゃんの名演も素晴らしかったけど、デニス・クエイドも良かったですね!
2010/1/21(木) 午後 10:01
>miyuぽん。おぉ〜〜見ちゃいましたか!
いや〜重さはピカイチでしょ、これ。(笑)
でもデニスさんも含め、いろんな意味で良い映画ですわァ〜。
2010/1/22(金) 午前 0:24