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この映画ずいぶん昔に観て、その時の凹み具合が凄くて、今までこうやって書く気になれなかったんですが、今回蔵出ししたビデオで再度鑑賞し、幾分そのショックも少なかったのでようやく書く気になりました。 原作はダルトン・トランボ。かの "マッカーシズム" の赤狩りによって被害を受けた映画人のひとりです。 この方、主に小説や脚本を書いていた人で、「ローマの休日」やスピルバーグ監督の「オールウェイズ」の原作者でもあります。 本作は自身の原作を自ら監督して映画化したもの。第一次大戦のイギリス将校の実話を基に作られた作品。 1971年製作、ダルトン・トランボ渾身の一作です。 第一次世界大戦に参戦したアメリカの兵士ジョニー(ティモシー・ボトムズ)。
しかし、戦場で砲弾を受け、四肢、視覚、聴覚、そして声を出す事をも失った状態で軍病院に収容されている。 自身の身に何が起こっているか始めは理解できなかったジョニーだが、やがて周りで起こってる事を分かるようになった。 しかし彼にはどうすることも出来ない。 ただ頭を揺らせる事しか出来ない彼は、夢の中で色んな出来事を見るようになる・・・。 反戦映画というには、あまりにもその域を超えてる作品です。 ただの肉塊と化してしまったわが身。 軍の措置により研究材料さながら生かされ続ける毎日。 意思を伝えたくとも、自分でもどうにもならない状態。 これを観ると 『ミリオンダラー・ベイビー』 のマギーは、「まだ救いがあった」とも思いたくなります。 ジョニーが思い出す過去、そして夢のパートはカラー映像。病院のベッドで生き続けるパートはモノクロ。 カラーとモノクロの対比を実に上手く使い分けてる分、余計にベッドでのジョニーの状態がやりきれないほど辛くなります。 ドナルド・サザーランド演じる、夢の中に出てくる "キリスト"。 ジョニーは夢の中でも救いを求めますが、現実に比例して "キリスト" も答えを出しません。 映画後半で、新しくジョニーの担当になる看護婦。 この看護婦の慈愛に満ちた行動でジョニーは "表現する事" を得ます。 それは看護婦の指文字 「M・E・R・R・Y・C・H・R・I・S・T・M・A・S」でした。 観ていたら、その看護婦こそ "聖母マリア" なのだと感じます。 ジョニーは"人間としての尊厳" を求め、頭を揺らしモールス信号を送ります。 その言葉は、「KILL ME、KILL ME」。 しかし、その看護婦の慈愛も空しく、ジョニーは軍によって生かされ続けます・・・。 映画を観た方なら分かると思いますが、実に辛くて嫌な気分、例えようない空しさに陥る映画でしょう。
しかし、この映画を観てそういう気分になること事態、まだ幸せなのでしょう。 個人的には、自問自答を突きつけられた衝撃の一作でした。 |

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>ぽえこさん。あぁ〜、やっぱり観てないんですか〜。そりゃ、そうだよね、これ結構キツいもんね。(/ω\) そうそう、名前さえない存在でした。
2006/2/13(月) 午後 5:39
>Anvilさん。そうでしょ〜、映画を観たら、もっと憂鬱度が増しますよ。(/ω\)
2006/2/13(月) 午後 5:40
>mっくす。「ミリオンダラー・ベイビー」が苦手だったなら、これはもう観ない方がいいかもよ。(^ω^; キッついよ〜〜。(/ω\)
2006/2/13(月) 午後 5:42
>こっちゃん。やっぱし凹んだか!?う〜ん、無理もない。(/ω\) きつ〜いよ。
2006/2/13(月) 午後 5:43
かずろぐさん、コメントの顔文字が皆最後一緒になってるww よっぽどきつーいのね。やーん(/ω\)
[ anv**_1996 ]
2006/2/13(月) 午後 7:04
(○ ̄ 〜  ̄○;)ウーン・・・実話ですかぁ〜。かなり体調のいい時を見計らって観てみます。ってどんな精神状態の時なら大丈夫なのかしら?(/ω\)
[ miyu ]
2006/2/14(火) 午前 0:47
>Anvilさん。そうですね、気がつかなかったけど、全部 (/ω\) になってるね。(^ω^; や−ん。
2006/2/14(火) 午前 2:02
>miyuさん。そーですね、気分が滅入ってもOKな日に観て下さい。くれぐれもカップルで観ないように。(^ω^; ・・・(○ ̄ 〜  ̄○;)ウーン
2006/2/14(火) 午前 2:04
もう一度観たいとは思わない作品。印象が強烈でなかなか忘れられない作品。です。。。
[ sim*lac*a1*84 ]
2006/2/14(火) 午後 0:57
>simulacraさん。ですよね、強烈過ぎる作品でしたよね。大げさだけど、なんかうなされそうな感じ。(^ω^;
2006/2/14(火) 午後 7:27
わたしこの映画はまだ観れません。
2006/4/26(水) 午前 5:33
>おずわるどさん。ウ〜ン、この映画を観るのは結構勇気が必要だと思います。・・・ある意味ね。
2006/4/27(木) 午前 2:22
Vサインのポスターがなんともいえない。。。(><;)
[ esu**i123 ]
2006/11/16(木) 午前 7:29
>esupaiさん。そうっすね、この時代はまさにピースサインでしたから。
2006/11/16(木) 午後 7:14
本を読んでからこの映画を観ました。重たすぎます。
[ 内緒 ]
2007/10/17(水) 午前 2:22
>これほど強烈な重たい映画は、そうザラにあるもんじゃないですね、エェ。(-o-;
2007/10/17(水) 午前 2:25
あー、そうだ。あのナースはまさにマリアでしたね〜。
あのまま、少なくとも外界との繋がりを感じられる状態が維持出来るのかと思えば、、
ラストはあまりにむごいと思ってしまいました。
でもこれは観れて良かったです。いつも凄い映画を教えていだき感謝です。
TBさせてくださいね。
2009/7/22(水) 午前 1:33
>pu-koさん。そう感じますね、あのナースは。
いや〜、でも若い時に観た時は、もう一種の恐さが付きまといました。
酷いと一言では済まされない作品でしたよ〜。
TBどうもです!(・ω・)bグッ
2009/7/22(水) 午前 1:37
トラウマになったわ。あ・・・ドナルド・サザーランドのキリストに救い求めてたからどうにかなるのかなと思いましたが・・そうですね。看護婦さん聖母マリアですね。でもむごいな〜。今年一番の強烈映画でした。TBお返ししますね。
2012/8/18(土) 午前 5:22
らぐなっち。
やっぱトラウマっぽいものは感じるでしょ。
言葉を失いわな、そりゃ。
TBどうもっ。
2012/8/18(土) 午後 7:17