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マーティン・スコセッシ監督がニコス・カザンザキスの原作を基に、今までとはまったく異なるイエス・キリスト像を描き出した、1988年製作のスキャンダラスな一作です。 この映画については過去に一度、ここで取り上げたことがあるんですが、今回もう一度鑑賞してみて、やはり傑作(個人的にですが)だと思い直したので、もう一回書いてみる事にしました。 【最後の誘惑】 THE LAST TEMPTATION OF CHRIST 1988
監督 マーティン・スコセッシ 製作 バーバラ・デ・フィーナ 脚本 ポール・シュレイダー 撮影 ミヒャエル・バルハウス 音楽 ピーター・ガブリエル 出演 ウィレム・デフォー / ハーヴェイ・カイテル / バーバラ・ハーシー / デヴィット・ボウイ ヴァーナ・ブルーム / ハリー・ディーン・スタントン ほか 紀元前1世紀のパレスチナ。神への到達を目指すナザレのイエス(ウィレム・デフォー)は、まだ顕れることのない神からの啓示を待ちわび、日々深まる精神的、肉体的苦痛に耐えていた。 ユダヤ教会からイエスの刺客を命ぜられるユダ(ハーヴェイ・カイテル)は、砂漠で神に清められたという彼の姿に畏怖に似た思いを抱き、殺さずしばらく共に行動することにした。ユダはやがて、淫婦と蔑すまれ折檻をうけているマグダラのマリア(バーバラ・ハーシー)をかばい、群衆に山上の説教を始めるイエスに、彼こそが国を統一する救世主かも知れないと思い始めるのだった・・・。 (goo映画参照) ここでのイエスは、預言者としてのイエスと、なかおつ人間として精神的、肉体的な苦悩を受けるイエスを描いています。 マグダラのマリアへの肉体的な欲求、神の啓示に恐れを抱き怯える様など、人間としてのイエスの苦悩を真正面から捉えた新解釈のイエス像です。(あくまでフィクションとして) もちろん新約聖書の中の出来事を描きつつ、ゴルゴダの丘で磔刑になるのですが、興味深いのはその後のイエスなのです。 そこにタイトルの "LAST TEMPTATION = 最後の誘惑" が重要な意味を持ってくるところ。 神の息子として人類の罪をその一身に背負い磔刑になったその時、その誘惑(試練)はイエスを苦しめます。 この解釈(フィクションとして) を、スコセッシ監督の一級品ともいえる演出で、まさに "人間イエス" としてのドラマを息を呑む展開で描いています。 そして、イエスを演じるウィレム・デフォーの迫真の演技は絶品。 この役は彼以外に考えられないというぐらいハマっています。 しかし、こういう傑作でも苦笑せざる得ないのはハーヴェイ・カイテルのユダ役。 エキサイティングな役作りと言えばいいんでしょうか。 いかにもハーヴェイ・カイテルなユダでした。 同じ事はマグダラのマリア役のバーバラ・ハーシーにも言えますが、この圧倒的な傑作の前では、そう気にもなりません。 "誘惑" に現れる悪魔なんかはストーリー的にも、もう傑出した存在。 "聖書" という大ベストセラーは、こんなにも新たなストーリーを作り出す事が出来る本なのだと、改めて実感。 巷には、この一作はスコセッシ映画の失敗作だという意見もありますが、個人的には大傑作。 人間が神に到達するのは、まさにイバラの道なのです・・・。http://www3.tcn.ne.jp/~kz344/blog2/hie.jpg |

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私もゴッツイ誘惑気になる〜それとデビット・ボウイが気になる。どんな役どころですか?私も「パッション」正視できず映画の内容ほとんどとんでます。痛そうでDVD観る気にもならないんです。
2006/5/13(土) 午前 9:04
うん、前に紹介してたねこれ。「人間イエス」の視点を含むんですか〜?それは興味深いですね。巷ではどんな失敗作説があるのかそちらも気になったりして・・・(-_-;
2006/5/13(土) 午前 10:52
デフォーのイエスにカイテルのユダですか!デフォーがイエスをやったと言うのは聴いていたのですがこの映画だったのですね。これは是非観たいですね〜人間イエスとしてのドラマ、とても興味があるので探します。(^^)
2006/5/13(土) 午前 11:09
>mっくす。ははは、そうそうこっちでも、これなんだよね。(~o~; じゃ、ハーヴェイ・カイテルのイエスなんて、どう?(~o~;
2006/5/13(土) 午後 7:07
>あんびるさん。でしょ?そうでしょ。デフォーは善人だよね。(~o~; このイエスなんかはハマリ役でおました。(^3^)
2006/5/13(土) 午後 7:08
>くみょんさん。「パッション」ほどキツくないから大丈夫だと思うよ〜。(~o~; デヴィット・ボウイはチョイ役だけど、ピラト提督の役で出てます。・・・ゴッツイよぉ〜。(^3^)
2006/5/13(土) 午後 7:10
>こっちゃん。そうそう、もう1年以上前に一回書いてるんだけどね。(~o~; 巷の失敗説は主に配役関係の話と、解釈の悪趣味さ、っていう事に触れてると思うよ。でもこれは傑作だ。(^3^)
2006/5/13(土) 午後 7:12
>Choroさん。おぉ、観ますか!? この映画は『ダ・ヴィンチ・コード』でも少し触れられているけど、面白い興味深い一作ですよ。良かったら観てね。(^3^)
2006/5/13(土) 午後 7:14
へぇ〜「ダ・ヴィンチ・コード」前に観ときたい映画って感じかしら?確かにデフォーのイエスは観てみたいっ!
[ miyu ]
2006/5/13(土) 午後 10:44
>miyuさん。やっぱりデフォーのイエスは観ておいて損はないですよ。(^3^) 「ダ・ヴィンチ・コード」の後でも先でもいいですが、観て損はないと思うよ〜〜。
2006/5/14(日) 午前 1:30
「ダビンチコード」の話をしていた時、クリスチャンじゃない友人が「イエスキリストも人間の、男だからねえ。。」という一言で片付けていました。誘惑にもイロイロあるのでしょうが、やはり最大の誘惑は肉感的な美女からのソレでしょうか。。それとも?
2006/5/14(日) 午後 7:18
>ぽえこさん。まっ、そりゃあの方も人間で男だしねぇ・・・って、やっぱり言ってしまうよね。(~o~; この映画の最大の誘惑は・・・美女の誘惑じゃないんだよねぇ〜。まっ、それもあるけどね。(~o~;
2006/5/15(月) 午前 2:10
えっ?じゃかずさんお得意の○モの誘惑?
2006/5/16(火) 午前 7:02
>ぽえこさん。そそ、自分のお得意のホ○のユウワク・・・ちがうねん!(~o~;
2006/5/16(火) 午後 7:08
チャールトン・ヘストンの若き頃に似てるような・・・
[ esu**i123 ]
2006/5/19(金) 午前 7:09
>esupaiさん。そう言われれば、そうのような・・・。(~o~;
2006/5/19(金) 午後 6:22
早速観ました!これは観てよかった。面白かったです〜♪ご紹介いただき感謝。TBしますね〜♪
2006/5/20(土) 午前 10:03
>Choroさん。アッ、観たんですね。(^3^) フィクションとしては結構面白いですよね。TBどうもです〜。(^3^)
2006/5/20(土) 午後 6:15
宗教的にもっと知識があれば、もっと感じるものはあったかも。でも、最後の10分はなかなか良い感じでした。うっふ〜ん(o^-^o) ウフッ
2006/6/1(木) 午後 7:30
>mっくす。おっ、観たんだね。そそ、この映画は新約聖書を読んでいたら結構興味深いんだよ。(^3^; ラストはちょっとしたもんだろ〜。
2006/6/1(木) 午後 7:37