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先に公開の 『父親たちの星条旗』 に続き、クリント・イーストウッド監督による "硫黄島2部作" 。 キャストは全て日本人。 スタッフはアメリカ人。 アメリカと日本の双方からそれぞれ描いた、映画史上初となる画期的な試みの第2弾ですね。 【硫黄島からの手紙】 LETTERS FROM IWO JIMA 2006
監督・製作・音楽 クリント・イーストウッド 製作 スティーブン・スピルバーグ / ロバート・ロレンツ 脚本 アイリス・ヤマシタ / ポール・ハギス 撮影 トム・スターン 出演 渡辺謙 / 伊原剛志 / 二宮和也 / 中村獅童 / 加瀬亮 / 裕木奈江 / 渡辺広 ほか 映画は1944年6月、戦況が悪化の一途をたどる日本軍の最後の砦、硫黄島の最前線に新しく赴任してきた栗林忠道中将(渡辺謙)が降り立つところから始まります。 そして硫黄島での開戦までのエピソ−ド、米軍の上陸で始まる36日間の戦闘を描いています。 『父親たちの星条旗』 の戦闘シーン同様、今回もほぼ前編に渡って彩度を落とした映像を使い、『父親たち〜』 の時とは違ってスペクタクルなシーンは控えめで、戦場下における人間のドラマを描く事を主にした感じでした。 個人的には人間をジックリ見つめたドラマが好きなので、今回のこの演出は好きですねぇ。 『父親たち〜』 ではフラッシュバックを多用してましたが、今回は栗林中将や、一兵卒の西郷(二宮和也)、西中佐(伊原剛志 )、憲兵あがりの清水(加瀬亮)らの回想シーンを入れた作りとなっていました。 個人的には前回のフラッシュバックが余計に感じたので今回の方がすんなり観れた感じでした。 ひとつひとつ書いてたらかなり長くなってしまうのでホドホドにしておきますが、戦争の悲惨さ、無益さをメッセージの主眼に据えた今回の "日本側から見た硫黄島" 作品ですが、監督としてのクリント・イーストウッドの卓越した力量には舌を巻きます〜。 企画当初、今回の映画は日本人監督に任せるつもりだったと言う事なんですが、クリント・イーストウッド自身の演出で正解でしょう。 あくまで冷静に見つめ、「勝者も敗者もない戦争」を映像化しています。 冷静に描いてるだけに、その悲惨さは "重い" です。 映画を観て泣く、なんて言う次元ではないですね。 最後まで、身震いが起こるぐらい "戦争の酷さ" を冷徹に見つめています。 本土でパン屋を営んでいて召集令状を受け、身ごもった妻を残し硫黄島へ来た、二宮和也が演じる西郷がストーリーテラー的役割を担っています。 この二宮の演技はアメリカの批評家の間では、かなり評判が良いと聞いていたので観るのが楽しみだったのですが、それも頷ける演技だったと思います。 もちろん渡辺謙が演じる栗林中将も、渡辺なりの解釈と演技で見応えある人物像でした。 そして二宮同様に、この映画でハリウッドデビューとなった伊原剛志が演じる西中佐。 ロサンゼルス・オリンピックの馬術競技で金メダリストの "バロン西" こと、西竹一中佐の高潔な演技は良かった。 栗林中将ともども西中佐のような、アメリカを知った人物が軍部にも居たが、哀しいかな "戦争" によって、その運命が狂ってゆくのですね。 中村獅童が演じる狂信的軍人、伊藤中尉の姿などは、まさに戦争の悲劇を現しているものでしょう。 この伊藤中尉の結末も皮肉なものですが・・・。 まだ書くことはいっぱいあるのですが・・・本作はアメリカ人によって作られた "日本映画" という事になりますが、そんな形容詞など関係ない作品です。 前作と合わせて、ただクリント・イーストウッドの仕事ぶりは賞賛です。 "硫黄島での戦い" を知らなかった我々にとっては、この映画は非常に価値のある映画だと思います。 映画から学び得るものは、まだまだたくさんある、と改めて教えてもらった2部作でした。 |

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>かつみさん。そうですね、今まで誰もやらなかった映画作りですよね。この功績はかなり大きいと思います。クリント・イーストウッドも、もはや巨匠の域ですね。(・ω・)bグッ
2006/12/14(木) 午前 1:13
>くみょんさん。ですよね、クリント・イーストウッドあっての映画ともいえますなぁ。(・ω・)bグッ 同じ日本人だけに心情はじゅうぶん理解できます。これは名作になりますね。TBどうも!
2006/12/14(木) 午前 1:15
これは素晴らしい映画でしたね。アメリカ人に作られてしまったのがくやしいくらいなのですが、作ってくれてありがとうと御礼がいいたくなるような作品でした。日本の歴史もちゃんと勉強しなくちゃ、と改めて思った次第です。TBさせてくださいね♪
2006/12/14(木) 午後 0:40
>Choroさん。う〜ん、この歴史に焦点を当てたところなんぞは悔しいぐらいですね。自国の映画人もこの心意気を見習って欲しいですわ、ホンマ。TBどうも!(・ω・)bグッ
2006/12/14(木) 午後 7:02
期待以上の素晴らしい映画でした。渡辺謙はじめ、俳優さんたちの演技が素晴らしかったです。いろんな考えの人たちがそれぞれの思惑とは違った結末を迎えたのも、戦争の悲劇というものなのでしょう。TBありがとうございました。お返しさせてくださいね。
2006/12/15(金) 午前 8:10
>つららさん。見応えありましたね。世界中に配給される映画ですから、色んな方々に観てもらいたい作品だと思います。TBどうも!(・ω・)bグッ
2006/12/15(金) 午後 7:18
私もやっとこさ見てきました。かなりズシンときた一作でした。あれだけのものを押し付けてそれぞれに考えさせるイーストウッドの力量には参りましたね。台詞のあらゆるところに日本人として色々考えさせらたりしました。TBさせてくださいね。
2006/12/25(月) 午前 1:26
>FUMMYさん。おぉ、鑑賞してこられましたね。そうですよね、かなりヘヴィーな映画でした。日本国民の我々からすれば、なんとも言えない一作ですね。でも素晴らしいと思います。(・ω・)bグッ TBどうも!
2006/12/25(月) 午前 1:54
作品自体、今の人たちへのメッセージ性が高いですね。2部作両方鑑賞してみて、クリント・イーストウッド監督の、映画に対する情熱に、敬意の気持ちが、さらに強くなりました。TBさせてくださいね。
2006/12/26(火) 午前 2:06
>the swing of musicさん。もう、このイーストウッド監督の仕事ぶりには敬服しますねぇ。メッセージ性の高い、それでいてドラマ性も重視したヘヴィーな2作でしたねぇ。(・ω・)bグッ TBどうも!
2006/12/26(火) 午前 2:35
的確な記事ですね〜。kazさんのレヴューにも、賞賛です^^; 「硫黄島」2部作は、貴重な体験でありました。TBさせてくださいませ。
2007/1/1(月) 午後 10:16
>サムソンさん。おぉ、これはお褒め頂き、かたじけない。( ̄∀ ̄*) そうですね、この2部作は映画の歴史に残るに十分な作品ですよね。(・ω・)bグッ TBどうもです!
2007/1/2(火) 午前 1:37
こんにちは。相変わらずなんだかいいですね〜☆私も主人と観に行きました。ホント小さい子のいる私にはなんだか胸苦しい映画でした。今を当たり前と思っちゃだめですよね。感謝しなくちゃです。
2007/1/7(日) 午前 2:27
>まりこさん。あっ、おひさです〜。あはは、なんかイイですか?(^o^; そうですね、胸が詰まりっぱなしの映画でしたよ。今の世代の子に、ぜひ観てもらいたい一作ですよねぇ。
2007/1/7(日) 午後 6:56
私は、拓哉ファンなので「武士の一分」観てからこれみたんですよ。武士の一分も満足してたのですがこれを観てしまったらグーのねもでませんでした。一番良かったのは、「二ノ宮君」彼は天才ですね。同じジャニーズとして負けたと思いました。作品としてはやはり日本語でしたがハリウッド映画だと知らされました。とてもいい映画でしたね。
2007/1/31(水) 午後 2:27
>ひかりさん。そうですね、日本人としては心が痛い作品でしたが、同じ人間ですから、その思いはアメリカ人でも同じでしょう。ハリウッドから教えられましたね。(・ω・)bグッ
2007/1/31(水) 午後 7:18
戦争の無益さ悲惨さを嫌というくらい感じる作り。参りました。「父親たち〜」で見ていた場面がこういう風に繋がるのかと思うところも2部作の深みを増すところでしたね。TBお返しさせてください。
2007/3/5(月) 午前 1:02
>pu-koさん。そうですねぇ、この2部作は胸に残りますよねぇ。イーストウッドの素晴らしい仕事ぶりだと思います。(・ω・)bグッ TBどうも!
2007/3/5(月) 午前 1:29
クリント・イーストウッドの手腕は見事でしたね。心情を見事に表した作品でした。トラバお返しさせてくださいね♪
2007/4/25(水) 午後 10:01
>じゅりさん。そうですね、イーストウッドはもう巨匠の域ですね。(・ω・)bグッ TBどうも!
2007/4/26(木) 午前 0:07