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この作品は、2001年製作の『ピアニスト』 の後の2003年に製作された一作ですが、もとは 『ピアニスト』 の前に製作を予定していた一作だという事です。 資金難のため製作を断念していた作品ですが、『ピアニスト』 のヒットによりその機会が巡ってきた一作です。 主演には 『ピアニスト』 のヒロイン、イザベル・ユペールが引き続き出演しています。 そしてあの 『ベティ・ブルー』 のベアトリス・ダルも出演。 彼女を観るのはかなり久しぶりのような感じ。 【タイム・オブ・ザ・ウルフ】 LE TEMPS DU LOUP 2003 フランス / オーストリア
監督・脚本 ミヒャエル・ハネケ 製作 ファイト・ハイドゥシュカ ほか 撮影 ユルゲン・ユルゲス 製作総指揮 ミヒャエル・カッツ 出演 イザベル・ユペール / ベアトリス・ダル / パトリス・シェロー / モーリス・ベニシュー ほか 映画冒頭、ジョルジュとアンナの夫婦は2人の子供を連れ田舎の別荘へとやってきます。 しかしそこには勝手に入り込んだ者が銃を構えて居ました。 夫ジョルジュを殺害され、子供を連れて逃げ出すアンナ。 村の警察官に訴えても行動を起こそうとしません。 その時点で観ている側はこの尋常じゃない状況を理解します。 ・・・危機的災害が起き、食料と水の不足が深刻なヨーロッパが舞台となる話です。 ここからアンナと子供2人は、食料を求めて人々が暮らす一種のコミュニティに入り込んで行きます。 インタビューで語るハネケ曰く、「安心できる場所で映画を観る人たちに、この終末をどう感じるか考えて欲しい。」という趣旨の発言がありました。 もちろん映画の解説など語りません。 あくまで観る側が感じたように受け取って欲しい、という事です。 文明社会はもう自分たちを守ってくれない・・・ならばどうする? 崩壊した通念など反映されない事態に陥って、人は秩序を保てるのか? 観る側は誰しも「NO」と考えるでしょうが、ここで描かれる人は混乱しながらでも群れをなし、そこで "秩序" を保とうとルールが生まれます。 この理不尽な状況で生まれる人の意識が興味深い。 ある者は群れからはぐれ単独行動に、ある者は異種の排除に・・・。 ラストになってアンナの息子ベニーが人間の愚かさに絶望して裸になって焚き火の中へ身を投げようとします。 それを必死になって止めようとする男はベニーを抱きしめ一縷の希望を語ります。・・・ちなみにこの映画では "焚き火" が印象深く、劇中で何度も使われています。 ここでもハネケの語った言葉が鮮やかに思い出されます。 「私の映画は全部ヒューマンなものだ。」 陰惨で暗いイメージを持たれがちな作品を撮る監督ですが、この映画に至っては初めてヒューマニズムに満ちたテーマだと感じ取りました。・・・ヒューマニズムに満ちたラストシーンとも言えるかもしれません。 「行き延びる為にアナタはどう行動する?」、「人間本来の性 (さが) とはこういうものだ。」 ・・・人間の愚かさを慈しむかのように、そしてそのテーマを提示するハネケの視点は崇高さを持って観る側に問いかけてきます。 ちょっとイジワルな設問ですが、この作品にそういうヒューマニズムの極みを感じました。 ・・・恐れ入った。 という事で、いちおう現在までのハネケ映画は全作制覇したという事で、これでこのシリーズは終了です〜。 また新作が出たら必ずこの監督作品はチェックします、その時またジミィ〜に復活! 勝手に始めたシリーズですが、付き合ってくださった方にご感謝いたします。
とりあえず締めの言葉はやはり、『恐るべし、ハネケ!』 ・・・ですね。(・ω・)bグッ |

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>pu-koさん。おぉ、ラストにふさわしいですか!(・ω・)bグッ いやぁ〜、ここまで、この監督作品を観ていると、もう掴み所が分かってきちゃった、って感じです。(^o^; 観たいですか!?
2007/4/19(木) 午前 2:33
>らぐなっち。いやいや、これはもう勝手な感想ですから、あはは。(^o^;そそ、タイトルとイメージが違うでしょ。 んん〜〜、ハネケは好きですねぇ〜。( ̄∀ ̄*)
2007/4/19(木) 午前 2:35
イザベル・ユペールって何歳になるのだろう(?v?)
[ esu**i123 ]
2007/4/19(木) 午前 7:24
ハネケの作品は奥深いですね。。「ヒューマンなもの」をこちらがどうとらえるかを見られている様な気さえしてしまいます。でも、好きです(笑)☆
2007/4/19(木) 午前 8:48
今日初めてハネケ作品を鑑賞しました。後日感想を書くつもりですが、なるほど〜言われている通りなかなか難解な監督さんですね。(1本観たくらいじゃ何もわかりませんが^^;)これは「ヒューマニズムの極み」の映画なんですね。観る側に答えを委ねるというのはいかにもヨーロッパ的ですよね〜
2007/4/19(木) 午後 6:15
私はもう「ピアニスト」を一作観賞しただけでお腹一杯になりました。が、他の作品と違って、この映画のテーマ(?)は興味が惹かれますね〜。「生き延びる為にアナタはどう行動する?」だなんて、そういう挑戦は好きですね。・・・あ、kaz.さんはどうする?
2007/4/19(木) 午後 9:20
「ミヒャエル・ハネケ祭り」の記事、大勢の方が興味を持ってご覧になっていましたよ(^^)!シリーズ記事、ありがとうございました♪「ヒューマニズムに満ちたラストシーン」があるという、シリーズ記事のファイナル作品、観たくなりますね〜。
2007/4/19(木) 午後 11:09
あらら、結局あたしもまだ1本も観ておりませんが、終わってしまいましたか。でも、いつか観させていただきます!次は何祭かしら?(´∀`*)ウフフ
2007/4/19(木) 午後 11:16
>esupaiさん。あぁ〜、イザベルはねぇ、たしかもう50代の半ばだと思いますよ〜。(^o^;
2007/4/20(金) 午前 0:15
>かりめろさん。おぉ〜好きですか、ハネケ!(・ω・)bグッ そうなんですよねぇ、難解ながら実に人を惹きつける映画を撮る監督さんですよねえ〜。けっこう哲学が確立されていると思います。(・ω・)bグッ
2007/4/20(金) 午前 0:17
>Choroさん。あっ、そうですか!? 何の映画を観たのかな? 記事が楽しみですやん〜〜。( ̄∀ ̄*) そそ、メジャーでは絶対こんな映画はお目にかかれませんよねぇ〜、難解と言えば、難解です。(^o^;
2007/4/20(金) 午前 0:18
>にげらさん。おぉ〜〜、自分の場合ですかァ?・・・あはは、なるようになるでしょう、ってな感じですかね。(^o^; まぁ、この人の映画は絶対好き嫌いがありますからね。あはは〜〜。
2007/4/20(金) 午前 0:20
>swingさん。そうですかァ〜、そう言って頂けるとありがたいです〜。( ̄∀ ̄*) いやァ、この映画は唯一「ヒューマン」を全面に感じましたよ〜。機会があればこの監督の映画も観てくださいねぇ〜〜。(・ω・)bグッ
2007/4/20(金) 午前 0:22
>miyuぽん。そうかぁ〜、まだ観てないのかァ〜。miyuぽんには「ピアニスト」を観た感想を聞きたいんだけど〜。機会があれば観てや〜〜。(・ω・)bグッ ・・・んん、次の祭りですか!?
2007/4/20(金) 午前 0:23
安心できない場所で秩序を保てるか・・・なぁ〜??難しそうなテーマの映画ですね。でも危機的空間で自分の意に反した秩序でも「長いものにまかれろ〜」ってなるかもっ!!ウンニャナラナイナ
[ miu ]
2007/4/20(金) 午後 2:22
>みゅうさん。う〜ん誰しも考える所ですなァ〜。まぁその点を提示したハネケ監督の鋭さも凄いところでしょう。(・ω・)bグッ そそ、長いものには巻かれろ!(^o^;
2007/4/20(金) 午後 7:07
『ピアニスト』の変態イザベルちゃんもよかったですが、こちらのイザベルちゃんもまたよかったですね〜。
「平和」を考えさせられる映画でした、なにげに。
自分もハネケさん制覇しちゃいそうな勢いです、いま。
勢い保ったままTB、いたします・・!
2010/9/19(日) 午後 11:08
>サムソンさん。そそ、もうイザベルは好みでしょう、きっと。(´▽`*)アハハ
おぉ、ハネケ制覇しちゃってくださいな、是非!
勢いのあるTBどうも!(/∇\)キャ-!
2010/9/19(日) 午後 11:11
アタクシも一応ヒューマニズム、感じましたわよw
あのラストの焚き火がまた もうドキドキで
でもどこか救われた感じもありました〜
TBします┐(´∀`)┌
[ 翔syow ]
2012/9/26(水) 午前 9:24
おぉ、ヒューマニズムを感じましたかっ。
さすが、ヒューマン翔やで。(?w)
うんうん、救われた気もしますな。
TBどうも!
2012/9/26(水) 午後 6:49