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「燃え尽きるまで」 というニュアンスでは無いと思うけど・・・

【レボリューショナリー・ロード / 燃え尽きるまで】 REVOLUTIONARY ROAD 2008

監督・製作 サム・メンデス  原作 リチャード・イェーツ  脚本 ジャスティン・ヘイス
出演 レオナルド・ディカプリオ / ケイト・ウィンスレット / キャシー・ベイツ / マイケル・シャノン
    デヴィッド・ハーバー / キャスリン・ハーン / ディラン・ベイカー ほか

リチャード・イエーツのベストセラー小説が原作の映画化。
『アメリカン・ビューティー』 のオスカー監督であり、主演のケイト・ウィンスレットの夫であるサム・メンデスが監督を手掛けた一作ですね〜。

舞台は1955年のコネチカット。
新興住宅地レボリューショナリー・ロードに引っ越してきた若いファミリー。

若い夫婦に6歳の娘と4歳の息子。 理想の生活を送るため、郊外の住宅地に居を構えた夫婦。
その夫婦の崩壊と喪失の物語です。
夫婦役をレオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレット




この映画の原作となったリチャード・イエーツの小説が発表されたのが1961年だという事。
書かれたのは、1950年代型の郊外族、アメリカン・ファミリーの崩壊です。

ノスタルジックさを醸しだす時代でもありますが、集団の中の "" の、"我と疎" が浮き出して来た時代でもありましょうか ・・・ この映画を観てるとそれが良く理解できました。

女優志望でありながら、望まぬ妊娠だった妻エイプリルへの責任を果たすべく、郊外に家を買って家族の為にやり甲斐の無い仕事を続ける夫フランク。 映画冒頭の夫婦喧嘩のシーンで、この夫妻の破綻の過程は明確に示されていますよね。

夫のフランクは30歳という若さなんですが、妻の為に家族の為に 理想の生活を続けながら未来の見えない日々に疲れ果てています。 妻のエイプリルは、そんな自分たちの生活を打破すべく 新天地にパリを選びます。

これを普通に観てると、『何を甘いこと考えてんねん!』 と一喝したくなる気分なんですが、それを言わせず 映画に惹き込んでしまう力がある作品でした。

この映画では、先に書いたように "集団の中の個" というワードを際立たせる脇の登場人物が豊富です。

近所に住むヘレン・ギヴィングス夫人 (キャシー・ベイツ) の一家。
その夫人の息子であり、精神の病でエキセントリックな個性を持った息子ジョン。
アカデミー助演男優賞にノミネートされたマイケル・シャノンが演じるジョン役は さすがのインパクトです。



このジョンが夫妻の家を訪れ、彼らに容赦ない言葉を投げかけるのですが、それがまさに的を得てる言葉。
"狂気と正気の狭間" で漂うジョンには、この夫妻の様子が手に取るように理解できるのです。
やがてはエイプリルの "狂気" をも暗示させる役割なんですね、このジョンは。

そして夫妻の友人でもある、シェップとミリーのキャンベル夫妻。
この典型的な郊外型夫婦も、ある意味 "破綻寸前" なんですが、そこは現実世界を生きてる夫婦でしょう。

周りのこういう人たちの個性的な描きも面白かったんですが、やっぱり主人公の夫妻の崩壊が興味持てます。
あくまで ひとつの夫妻の例としては、終始ネガティブな目線での描きが惹き込れます。

理想の生活を追いも求めて、それ故にがんじがらめになって行く夫婦。
物質的にも繁栄を遂げようとした時代のアメリカン・ファミリーに襲い掛かる、そのギャップの大きさ。

妻のエイプリルは家庭に入るのが早すぎた (家庭に収まりきれない?) 女性。
夫のフランクは理想の生活 (物質的な豊かさ) を示すのが夫の務めだと妻に認めて欲しい男。

この夫妻の場合、絶対に同じライン上では交わる事の無い男女が出会ってしまったんですね。
そう認識すれば、サッサと別れた方が良かったのに。・・・その方がお互いのためでもあります。( ̄∀ ̄*)

今の時代でも通用する普遍なテーマのひとつでもあるでしょうか ・・・ 主演2人の熱の入った演技が見物です。
夫婦生活を維持させる上での あの教訓的なラストは皮肉っぽさが出て面白い。


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    >Fummyさん。そ〜なんですよ〜、こういう映画です。( ̄∀ ̄*)
    あはは、勢いで観ちゃいますか!(・ω・)bグッ
    自分は興味もって観れましたよ〜。

    Kaz.Log

    2009/1/27(火) 午後 11:48

  • 夫婦では行かない良さそうなので(苦笑)、♀友と一緒に行く約束をしたよ(≧ω≦。)
    自分がどう言う風に感じるのか、それが楽しみかも〜( ̄∀ ̄*)ムーン

    Yuri

    2009/1/28(水) 午前 0:49

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    >Yuri嬢。夫婦で行っても、自分的にはOKなんだけど、やっぱ避けた方がイイなかな。(^o^;
    う〜ん、どういう風に感じるのかな?
    それも興味アリです。(・ω・)bグッ 観たら書いてよ〜!

    Kaz.Log

    2009/1/28(水) 午前 1:26

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    ほぉ〜そんなストーリーやったんですね〜。
    もっと夫婦愛っぽい感じやと思ってました。
    でも、タイタニック以降成長した2人の演技も観たいですね〜

    SHIGE

    2009/1/28(水) 午前 1:46

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    劇場で鑑賞中はエイプリルに共感できず入り込めなかったのですが、夫婦の周りの人物たちの描き方にも鍵がありましたね。
    『集団の中の個』ですか。なるほど、そういう風に観ると又納得のいく部分が見えてきました。
    いろいろな角度から観られる作品なのかな。皆さんの感想を読ませていただいていくうちにやっとわかってきたという感じです。^^;
    TBさせてくださいね♪

    choro

    2009/1/28(水) 午後 4:57

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    >SHIGEさん。夫婦の物語ですが、こういう感じのストーリーです。( ̄∀ ̄*)
    演技は熱が入った名演でしたね〜。
    機会があればどうぞ!(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2009/1/28(水) 午後 6:56

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    >Choroさん。これは共感できないでしょうね〜、家庭の女性なら特に。
    やっぱ、この原作が書かれた時代がキーポイントですよね〜。
    皆さん、この映画には色んな感想を持つと思います。
    それだけ興味を引く一作なんでしょうね〜。 TBどうも!(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2009/1/28(水) 午後 6:58

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    なかなか面白かったです。
    私はこの映画はあんまり夫婦ものって感じがしなかったんですが。
    時代は大きなファクターではありますよね。
    でも、後ろにも戻れず、前にも行けずって感じは今のアメリカぽいですよね。
    音楽の使い方もいい感じでした。
    TBさせてくださいね。

    [ miskatonic_mgs_b ]

    2009/1/29(木) 午前 2:45

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    >miskaさん。楽しめて何よりです。(・ω・)bグッ
    時代が大きなテーマを占めてると思いますよね〜、この時代だからこそ、あのストーリーも際立ってくると言う感じでしょうか。 そそ、ノスタルジックな音楽も良かったですね。 TBどうも!

    Kaz.Log

    2009/1/29(木) 午後 7:06

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    CMをみてロマンスものと勝手に思い込んでおりました。
    記事やコメント読んでいるとなんかぜんぜん違いますねぇ。
    『何を甘いこと考えてんねん!』と言うお言葉、すんごく説得力ありましたよ〜〜。(笑)

    にげら

    2009/1/30(金) 午前 9:49

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    >にげらさん。タイトルからして そうですもんね〜。
    そりゃ勘違いする人も大勢居る事でしょう。
    ましてや、この2人だからね〜〜。( ̄∀ ̄*)
    あはは、説得力ありましたか!?

    Kaz.Log

    2009/1/30(金) 午後 6:56

  • あのラストは本当にある意味夫婦円満の秘訣でしょうね。
    でも、やっぱりしんどい映画だったなぁ〜。
    もうちょっと静かに喧嘩してくれた方がテーマが浮き彫りになったような
    印象も受けましたけど、狂気はとっても表現されていましたけどね〜。

    みゆぽん

    2009/2/1(日) 午後 8:31

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    >miyuぽん。あれはね〜、長年夫婦をやっていく秘訣ですな、まったく。(^o^;
    あぁ、ケンカのシーンが気になりましたかァ〜。
    うん、じわじわ崩壊して行く流れになったら、もっと良かったかなァ。
    でも見応えはあるね。(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2009/2/1(日) 午後 11:34

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    残酷な物語だと思いました
    ま、この男女は一緒に生活するのはムリだったんですね。そう言ったら実もフタもないですけどね。
    何が幸せかを共有できなかったのが、悲劇なのかなぁ
    TBお願いしますね^^

    megmynおまけ

    2009/2/3(火) 午前 4:16

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    >おまけさん。そうなんですよね、この2人は一緒に暮らすことは無理だったんでしょう。
    でも、崩壊劇の設定としては頷けます。
    でも愛してるんだけど、一緒に暮らせない・・・そういう思いなどは分かります。TBども!(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2009/2/3(火) 午後 7:00

  • 違った内容を想像していたので冒頭からラストまで忍の一字での観賞でした。エイプリルのような女性が結婚してしまったのが間違いだったのでしょう。二人の話に一番大切であるはずの子供の影が全く見えてこないのが悲しいです。
    夫婦を長く続けるには適当といい加減が一番という事なのかもしれませんね。
    TBさせてくださいね。

    つらら

    2009/2/3(火) 午後 11:16

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    >つららさん。子供は薄かったですよね、存在が。
    だから、これは男と女の物語りとしてもみれますが、夫婦ですからねぇ。
    そそ、良い意味でいいかげんが良いですな。
    TBどうも!(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2009/2/3(火) 午後 11:45

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    これはエイプリルのわがままが原因じゃないかと・・・僕には難しかったです(笑)
    TBさせてください!

    かず

    2009/2/24(火) 午後 0:37

  • 確かに交わることのない夫婦、彼らの描き方は辛らつでしたね。
    なるほど、現代ではなく、この時代に設定を置いたことにも意義がありますね。さすが。
    私はキャシー・ベイツ演じるおばさんの悪意を見てしまい、シュールさに脱帽しました。
    TBさせてくださいね。

    pu-ko

    2010/4/5(月) 午前 3:56

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    >pu-koさん。辛辣でしたね〜、恐いほどに。(-ω-;)
    あのキャシー・ベイツの役どころも興味深いですね。
    人間の悪意を垣間見ました、いやホンマ。
    TBどうもです!(・ω・)bグッ

    Kaz.Log

    2010/4/5(月) 午後 7:38

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