オリバー・ストーン監督 '80's ベスト5!
久しぶりに 「ジャンル別ベストムービー」です。約2ヶ月半ぶりです。
今回は前々からやろうと思ってた、オリバー・ストーン監督作品のベストです。
この監督は、その作品ごとに賛否両論が目立つ個性的な監督なんですが、いつもその熱い作風で世間を楽しませる、自分としては好きな監督。
製作、脚本も多く手がける監督ですが、今回は純粋に「監督」としての作品から選んでいます。
しかし、いざ自分的に独断と偏見で選んでみると、その映画全部が80年代の映画。 やっぱり、この監督の勢いのある時代が80年代だったという事も改めて認識した次第です。
「サルバドル/遥かなる日々」 SALVADOR (1986) ↑画像トップ
自分的にこの映画は、いまもってこの監督の 最高傑作だと思っています。
言うなれば 社会派監督としての真骨頂。
しかし、この映画は観る側を選ぶ映画です。 重い社会派作品が好きな方は絶対 観て損しない一作。
舞台は戦乱の南米エル・サルバドル。ジェームズ・ウッズ扮するフォト・ジャーナリストが体験する "戦争" そのものを、リアル感とインパクトある演出で見せた傑作です。
これを観ると、エンターテイメント戦争映画などがチャチに思える一作だと感じました。
それだけ説得力のある、ずっしり来る作品。興味ない方には、聞いた事ない戦争を扱った、ただの映画…ですかねぇ。
「プラトーン」 PLATOON (1986) ↑左端
ベトナム戦争を実体験したオリバー・ストーンが描く、リアルなベトナム。
チャーリー・シーン演じる主人公が、自ら志願して体験するベトナム戦争の真実。
そのシーンごとの臨場感ある描写は、当時それまでの戦争モノとは一線を画するリアルさで話題になりました。
ウィレム・デフォーとトム・ベレンジャー演じる2人の軍曹の存在も出色。
自国アメリカへ、その戦争責任を問うストーン監督の姿勢がハッキリ見てとれる作品です。
この映画は86年度のアカデミー賞で、作品、監督などの4部門で受賞しています。
「ウォール街」 WALL STREET (1987) ↑左2
80年代のアメリカ資本至上主義の権化、 ゴードン・ゲッコーを演じるマイケル・ダグラスが強烈な個性。
成功を夢見る証券マン( チャーリー・シーン)の転落を、インサイダー取引を題材にした作品。
父親(マーティン・シーン)の勤める航空会社の情報を、乗っ取り屋ゲッコーに売ってまで這い上がろうとする証券マンの姿が、悪魔に魂を売る人間、という感じで面白い。
生き馬の目を抜く、という言葉がまさにピッタリの "業界モノ" の傑作です。
「トーク・レディオ」 TALK RADIO (1988) ↑左3
この映画はそれまでの監督の作品からしたら 異色中の異色。
原作を主演の エリック・ボゴシアンがストーン監督との共同脚本で作りあげた一作。
毒舌が売りのラジオの人気DJに焦点を当てた作品。 映画のほとんどがラジオ局を舞台に展開されますが、DJ役のエリック・ボゴシアンの毒舌トークは天下一品。
現代アメリカの憂鬱と悩みを、見事な演出で描いた異色作です。
「7月4日に生まれて」 BORN ON THE FOURTH OF JULY (1989) ↑左4
「彼はもうチェリーボーイじゃない。」 主演の トム・クルーズが演技派への転身を果たし、世間にそう言わしめた、これぞベトナム反戦映画。 ロン・コヴィックの実話小説を映画化。
7月4日のアメリカ独立記念日に生まれた、愛国心溢れる青年がベトナム戦争で負傷し下半身麻痺に。
国に帰還した彼を待っていたのは、帰還兵に対する世間の偏見の目。
トム・クルーズ演じるコヴィックの絶望と苦悩は、観ていて心底辛くなるほどの演技。
彼はこれでアカデミー賞の主演賞にノミネート。その賞は逃しましたが、ゴールデングローブ賞で主演賞を獲得しています。
★ 80年代以降も良い映画はたくさんあるんですが、"社会派オリバー・ストーン" としての本領が発揮された映画は、この80年代に尽きるでしょう。
近作の『アレキサンダー』 では、監督自身の "敗戦の弁" とも取れる記事を読みましたが、今一度、この80年代のスピリッツを思い出し、さすがオリバー・ストーン!と言える映画を、また観たいものです。
・・・このチョイスは、あくまで独断と偏見です。
★ オリバー・ストーン監督作品一覧
「アレキサンダー」 (2004)
「エニイ・ギブン・サンデー」 (1999)
「Uターン」 (1997)
「ニクソン」 (1995)
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」 (1994)
「天と地」 (1993)
「JFK」 (1991)
「ドアーズ」 (1991)
「7月4日に生まれて」 (1989)
「トーク・レディオ」 (1988)
「ウォール街」 (1987)
「サルバドル/遥かなる日々」 (1986)
「プラトーン」 (1986)
「キラーハンド」 (1981)
「邪悪の女王」<未公開> (1974)
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