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1977年、ニューヨークで実際に起こった連続殺人事件を背景に、事件に人生を狂わされてゆく人間たちを描いた、群像劇風の一作です。 この映画、スパイク・リー監督による一作。 この頃のスパイク・リー監督にはめずらしく主人公は "白人"。 "サムの息子" と呼ばれた連続殺人魔に震え上がる当時のニューヨークの時代背景を、スパイク・リー監督ならではの映像と構成で独自色を上手く出している一作。 【サマー・オブ・サム】 SUMMER OF SAM 1999
監督・製作・脚本 スパイク・リー 音楽 テレンス・ブランチャード 撮影 エレン・クラス 出演 ジョン・レグイザモ / ミラ・ソルヴィーノ / エイドリアン・ブロディ / ベン・ギャザラ ほか 1977年、夏。NY、ブルックリン。"サムの息子" 連続殺人事件で町全体が震撼した頃。 イタリア系コミュニティで暮らすヴィニー(ジョン・レグイザモ)は美しい妻ディオーナ(ミラ・ソルヴィーノ)がいながら浮気癖がやまない。 ある日、彼は偶然殺人事件の現場に遭遇し人生が狂い始める。そんな折り、親友のリッチー(エイドリアン・ブロディ)がロンドンから帰ってくる。折しも到来したパンクブームに感化された彼は髪をとがらせ、町でひとりだけ浮いた存在になっていく・・・。 内容からしてサイコな連続殺人魔の映画と思いがちですが、内容は70年代後半のニューヨークに住む人々の日常を 、"サムの息子" の出現により交錯する人の感情、風俗、ファッションなどを上手く取り入れ仕上げてます。 しかし一方、焦点が定まらない印象を受けます。 殺人魔の犯行シーン、苦悩する様子など、そこはサスペンスタッチなんですが・・・。 メインは、ジョン・レグイザモとミラ・ソルヴィーノ演じる夫妻の物語。そこへエイドリアン・ブロディ演じるパンク野郎とのストーリーが絡んできます。 当時のニューヨークで発生した殺人事件、記録的な猛暑、大停電など、実際の出来事を取り入れてるのは興味深いのですが、どれかに焦点をあわせて作れば、もっと面白くなっていた感じのする一作かな。 トラボルタ・ファッションで決めたジョン・レグイザモ。 パンクなエイドリアン・ブロディ。 『戦場のピアニスト』 で見せた名演技もいいですが、このエイドリアン・ブロディも面白い。この人は、もともとエキセントリックな役どころが多い人でしたね。 そして人への偏見、男の浮気などに対するメッセージ的な意味合いも持つ一作です。 この監督のスタイルが好きな人には見応えのある映画だと感じました。 総合的には、けっこう面白い一作です。
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