|
難聴のため人と馴染めず、秘書の仕事をしながら孤独に生きる30代の女が、仕事の助手として雇った前科のある男と奇妙な恋愛関係に落ち、次第に犯罪に手を染めてゆくサスペンス・ドラマです。 この映画で主演の女性カルラ役を演じるエマニュエル・ドゥヴォスは、2001年のフランス映画賞である "セザール賞" の主演女優賞を受賞。 あの 『アメリ』 のオドレイ・トトゥを抑えての受賞でした。本作は他に、脚本賞、録音賞の計3部門で受賞。 相手役はモニカ・ベルッチの夫でもある、ヴァンサン・カッセル。 監督は 『天使が隣で眠る夜』 のジャック・オーディアール。 2001年の製作です。 難聴というハンディキャップを抱えるOLのカルラ(エマニュエル・ドゥヴォス)は、日々やりがいのない仕事に追われ、孤独を感じていた。そんなある日、刑務所帰りの青年ポール(ヴァンサン・カッセル)が、彼女のアシスタントとして現われる。
ワイルドな魅力の彼に、一目で興味を抱くカルラ。一方、彼女が読唇術の持ち主であることを知ったポールは、それを利用してヤクザのボス、マルシャン(オリヴィエ・グルメ)の闇の組織から大金をくすねる算段を思いつく。 カルラは悪事に巻き込まれるのがまんざらでもなく、二人は共犯関係で結ばれていくのだが・・・。 (goo映画参照) 久しぶりに "面白い" と思ったフランス映画でした。 補聴器なしでは耳が不自由な孤独な30代女性、刑務所帰りの前科者の男といった、一見ラブ・ストーリーとして見るのは難しいキャラクターを、その脚本の巧みさと演出で楽しませてくれる一作です。 なにより、その微妙かつ奇妙な2人の関係(人物描写)の描き方が上手いです。 女性(カルラ)は会社内での立場を有利にするため男(ポール)を脅迫者として使ったり、友人に見せびらかすがごとく連れましたりもします。 その一方、傷つけられたくないがため、抱かれる事を拒みながらも、一人になると男のシャツを着て自慰にふけったり・・・。 男のポールもカルラが "読唇術" という特技を持ってるのを犯罪に利用しようとします。 しかし、カルラがバーで他の男性と親密に話してるのを見て嫉妬したり・・・。 そんな2人の関係は、とても普通の恋愛とは言いがたいのですが、これが脚本の上手いところ。 説得力のある進行で、サスペンス映画としても充分な出来の映画です。 主演の2人の演技はハマリ役と言っていいほど見応えがあります。 しかしポール役を演じるヴァンサン・カッセルって、こんなチンピラ役がとても似合う男優ですね。 ・・・まぁ結局、窮地を救うのは、いつも "女性" なんだわなぁ〜。
|

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー


