|
この映画、以前に観た時もなかなか楽しめた映画でしたが、frattoさん からリクエストを頂き、再見してちょっと書いてみました。 今や 『ハリー・ポッター』 シリーズの脚本家として有名になった、スティーヴン・クローヴスの監督作品。 ジャズ・ピアニストの兄弟と、ひとりの女性シンガーの心の機微を、繊細なタッチで、それでいて哀愁あふれる上手い作りで描いています。 ミッシェル・ファイファーによる吹き替えなしの歌声と、ブリッジス兄弟の共演が話題を呼んだ一作です。 【恋のゆくえ / ファビュラス・ベイカー・ボーイズ】 THE FABULOUS BAKER BOYS 1989
監督・脚本 スティーブ・クローヴス 製作 マーク・ローゼンバーグ / ポーラ・ワインスタイン 製作総指揮 シドニー・ポラック 音楽 デイヴ・グルーシン 出演 ミッシェル・ファイファー / ジェフ・ブリッジス / ボー・ブリッジス / ジェニファー・ティリー ほか ジャック(J・ブリッジス)とフランク(B・ブリッジス)のベイカー兄弟は “ザ・ファビュラス・ベイカー・ボーイズ" というデュオを組むジャズ・ピアニスト。 弟のジャックはかつての栄光が忘れられず酒びたりの日々であった。そんな弟を心配した兄は、女性ヴォーカリストを加え“ベイカー・ボーイズ" を立て直すことを提案、募集広告を出す。 オーディションの日、彼らの前に現れたのはスージー(M・ファイファー)であった・・・。 まず設定が良いのです。 兄弟で30年以上に渡って組んできたジャズ・ピアニストのコンビ。 昔の栄光もかすれて今はナイト・クラブ回りの毎日。 心機一転、女性シンガーを迎えようと、コンビに加わった女性も、スターになる夢を持ちつつ叶わない毎日を送ってる女性。 この女性シンガーをメンバーに入れたことから起こる兄弟の心の変化を、実に上手く描いています。 何と言ってもスージー演じるM・ファイファーの、"クール・ビューティー" とも言いたい美しさ。 この頃のM・ファイファーは一番輝いていた時期なんではないでしょうか。 そのスージー役のキャラクターも、ハスッパな役どころながらシンガーとしての魅力を十分備えてる役どころ。 吹き替えなしで 『フィーリング』 『君の瞳に恋してる』 などのスタンダード・ナンバーを聞かせてくれます。 ジュフ&ボーのブリッジス兄弟が演じるジャズメンの人生ドラマとしても秀逸です。 妻子を養うため、どんなステージでも文句を言わず、マネージャーとしても頑張る兄。 昔の栄光を忘れれず、半ばヤケ気味でステージをこなす弟。 この弟とスージーの恋愛関係が、兄弟とスージーにとってひとつのターニング・ポイントになってゆきます。 アーティストであるべきか? 毎夜ステージをこなすだけの芸人であるか? ・・・恋愛は? ジャズ・ミュージシャンとして、一人の人間として、揺れる心の機微を実に巧みに表現した秀作です。 この年のアカデミー賞にノミネートされた、デイヴ・グルーシンのスコアも聴きどころです。
|

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー



