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【1984】 1984 イギリス 1956 (未)
監督 マイケル・アンダーソン 脚本 ウィリアム・テンプルトン / ラルフ・ベッティンソン 原作 ジョージ・オーウェル 音楽 マルコム・アーノルド 出演 エドモンド・オブライエン / ドナルド・プレザンス / マイケル・レッドグレーヴ / ジャン・スターリング 反全体主義・反共主義のバイブルとまで言われたジョージ・オーウェルのベストセラー近未来小説を初映画化した一作。 後にリチャード・バートンの遺作となった同名作品 ('84) でもリメイクされております。 聞くところによると、村上春樹の 『1Q84』 もこの原作小説を土台としてるらしいですね。 それだけ思想的な影響を与え続けてる評価の高い原作小説だと言う事なんでしょう。 核戦争後、オセアニア、ユーラシア、イースタシアと言う 3つの大国に統治分割された世界での物語。 ここでは "ビッグ・ブラザー" と呼ばれる国のリーダーが全体主義を貫くオセアニアが舞台となってます。 その国では思想・言語・恋愛など、ありとあらゆるものに統制が加えられ、市民らは "テレスクリーン" と言う目の形をした双方向カメラによって常に監視され続けています。 結婚をするにも、党が決めた相手としか恋愛できない。 国に (党に) 有益をもたらさない恋愛、男女関係など無意味であると言う思想教育が徹底されてるんですね〜。 そんな国家体制に疑問を持つスミス (エドモンド・オブライエン) は、ある女性と恋愛関係に堕ちることになるんですが・・・。 原作者のジョージ・オーウェルは、国の支配者ビッグ・ブラザーはスターリンを念頭に書き上げたと聞きます。 原作小説の発表が1949年なんですが、この近未来 (とは言っても、設定は1984年なんですが) の様子は、まさに的を得てますね。 こういう思想統制、監視社会など、どことは言いませんが 我が国の隣国の様子を見てるようで、その先見性にも驚きを感じました。 党に絶対的な忠誠を誓う子供が密告者となって我が親を告発するなんて、まさに昔の社会主義国ですね。 アジテーションを極めた演説、そして洗脳。 体制に疑問を抱いていた者がそのために人間性を奪われ、やがては党を愛するようになる。 映画のラストのくだりなどは戦慄さえ覚えました。 欧米ではこの原作小説は現在でも歴史的な評価が高い本のようですが、その思想的な考察が優れた一作だと感じた次第であります。 この映画の方も。 |

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