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【遠雷】 日本アート・シアター・ギルド 1981
監督 根岸吉太郎 原作 立松和平 脚本 荒井晴彦 音楽 井上堯之 出演 永島敏行 / 石田えり / ジョニー大倉 / 横山リエ / 七尾伶子 / ケーシー高峰 / 蟹江敬三 藤田弓子 / 森本レオ / 鹿沼えり / 原泉 ほか 1981年 日本アカデミー賞・新人俳優賞 (石田えり) 1981年 ブルーリボン賞・主演男優賞・監督賞 ATGの略称で知られた 日本アート・シアター・ギルド製作・配給の一作。 1990年初頭に消滅したATGですが、80年代のこの時期にはそれまでの芸術志向の作風から、娯楽性を帯びた作品が多く生まれた時期だったように思います。 こちらの監督は根岸吉太郎。 何でもこの作品が、ロマンポ○ノから一般映画への転向第1作目だったようですね。 ATGが学生映画研究会やポル○映画の若手監督を多く登用したのも この時期だったのでは。 この作品は80年代の半ばにビデオ鑑賞しているんですが、その時からなんですよね、石田えりにヤラれちゃったのが。(笑) 彼女がまだ新人女優の時の作品なんですが、その脱ぎっぷりの良さに惚れました。 原作は立松和平。 映画の中でもチラッと出演しております。 栃木県の宇都宮を舞台に、都市化が進む農村部でトマト栽培を営む若者・満夫 (永島敏行) と、その友人 (ジョニー大倉) やお見合い相手の女性あや子 (石田えり) などの人間模様を、かなりリアルに描いた物語。 「かなりリアル」と言うのも、やはりこれは日本ならではの土着性を持ち合わせた描きだからだと思うんです。 満夫の父親 (ケーシー高峰) は畑を売り払って大金を手にして、地元のスナックの女 (藤田弓子) の所に転がり込んでます。 家では祖母と母親と同居。 唯一残ったトマト栽培のビニールハウスで 頑なに農業に打ち込んでるんですね。 そういう純朴なところがあるかと思えば、スナックの女 (横山リエ) と関係を持ったり、見合いの当日に あや子をモーテルに連れ込んだり。 見合い相手のあや子も、結婚するなら別居が良いとか、子供は5年間は産みたくないとかドライな考えも持ってたりして。 いわゆる当時流行った言葉で言えば "新人類"。 劇中では数回、惜しげもなくもろ肌を披露する、この石田えりの存在はかなり大きい。(笑) 友人役のジョニー大倉も この頃はキャロルを解散してソロヴォーカリストとして頑張ってた時期。 役者としても才能のある所を発揮しています。 スナックの女と不倫関係になって堕ちて行くエピソードなんかは有りそうでリアル。 良い演技だと思います。 ともかく全編に漂う、ATG的作風と言いましょうか・・・、またロマンポ○ノチックな演出も特徴。 人間模様を観せる作品としては、けっこう力を持った一作だと思います。 永島敏行の名演も忘れがたいけど、なにより笑っちゃうのが "寝取られ夫" の蟹江敬三。 シーンこそ多くないけど、インパクト大です。(笑) |

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