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不貞の季節

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【不貞の季節】 I Am an S+M Writer 日本 2000

監督:廣木隆一  原作:団鬼六 (新潮文庫『美少年』収録)  脚本:石川均  撮影:鈴木一博
出演:大杉漣 / 星遥子 / 村上淳 / 山崎絵里 / チャーチル・ウイリアム・ブライアン 他

ナニゲにエロティック映画が続きますが、いつものことだと思って、ここはひとつよろしく。(笑)

ヴァイブレーター』、『やわらかい生活』 の廣木隆一監督の一作ですが、こちら原作がSM小説の巨匠 団鬼六なんですね〜。 私小説とも言ってよい原作だと思います。

主演は日本映画界の名バイプレーヤー、大杉漣。 この作品がはじめての主演作だという事です。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_20?1314196842


かつては純文学を目指していた黒崎 (大杉漣)。 今は官能SM小説で地位を得た生活をしています。
しかし妻の静子 (星遥子) との関係はちょっとギクシャク気味。

編集者の川田 (村上淳) は緊縛の名手として黒崎の小説の手助けをしています。
そんな川田から告白された衝撃の事実。

妻の静子は川田とデキてたんですね〜。
しかも川田の縄でSMに目覚めてきていると言うから、黒崎は心穏やかでない。



   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_21?1314196842


自分の知らない妻・静子の一面を知った黒埼は、愛するゆえの嫉妬心と自虐的なその状況にかつてない興奮を覚え、なんとその常時の一部始終を報告するよう川田に申し付けるんですねぇ、これまた。

これが作家の性とでも言うのでしょうか。

枯渇していく才能を呼び覚まし、自ら傑作と言える官能小説を生み出すには、この静子の情事は打ってつけとなった事には変わりないのでしょう。

その様子は滑稽で全編コミカルな表現で描かれてます。
緊縛シーンは多々ありますが、不思議とイヤらしくないのが良い点。

村上淳が演じる関西弁丸出しの編集者・川田は「チ○コ、マ○コ」などのNGワードを連発しますが、個性的な役どころとして作品に溶け込んでるので、これもイヤらしくない。

静子を演じる星遥子の妖美さと奔放な個性も好きなところです。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_23?1314196842


あの団鬼六もかつてはこんな風に悩んだのだろう、と言う暴露的な内容も垣間見れるのも面白いし。
その主人公を演じる大杉漣が、終始コミカルに悲哀たっぷりに見せてくれました。

書きあがった小説を、去り行く静子に読んで欲しいと訴える黒崎。

「少しは愛があるかもしれないんだ」

自らエログロ・ナンセンス小説と呼ぶその傑作に込めた "妻への愛情" が泣かせます。(泣いてないけど)
まさに作家の "性" たるドラマかなぁ。
ラストも緊縛シーンで閉めるんだけど、その画がイイッ!(笑)

部屋の中での撮影が大部分を占めた低予算映画なんです、撮影がイイですね、この作品。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_22?1314196842


いまさらですが、団鬼六先生に合掌。

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