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【戦争より愛のカンケイ】 LE NOM DES GENS フランス 2010 (未)
監督:ミシェル・ルクレール 出演:ジャック・ガンブラン / サラ・フォレスティエ / サラ・フォレスティエ 他
(2010年セザール賞 主演女優賞・脚本賞)
映画の主人公のひとりは、"アルチュール・マルタン" という、フラン人にしてはごく普通の名前を持つ中年男。
原題の 『LE NOM DES GENS』 を直訳すると "国民の名" と言うコトですが。
その名前をシニカルチックに取り上げ、一組の男女のロマンスを描いた一作なんですが、これがまたフランスらしい作品でして。 ラブロマンス・コメディの形を取っているんですが、中身は政治・人種問題・移民問題・性的虐待など重いテーマが豊富。
それらを巧くコミカルに仕上げた日本未公開の作品ですね。
フェチにはタマんないシーン
アルチュール・マルタン (ジャック・ガンブラン) のお相手はバイア・ベンマフムード (サラ・フォレスティエ) という名前の型破りな女性。 何が型破りかというと、上の画像を見たら、その一端が判るかと思いますが。(笑)
このバイアは名前から想像できるようにアラブ系なんですね。
父親はアルジェリア人で、若い時に親戚をフランス軍に殺された過去を持ちます。
その父親がフランスに渡り路上生活してた時に知り合ったのが、当時ヒッピー活動していた母親。
そんな両親に育てられたバイアは、かなり強烈な個性を持つ女性へと成長します。
その個性はどんなものかと言うと・・・。
バイアは自らの身体を駆使して (いわゆるSEXを武器として)、右よりの政治信念を持つ男を左よりに転身させる事に生きがいを持つ女性なんですよ。
そんなバイアと知り合ったアルチュールは、ドッチかといえば政治信念など持たない男。
しかしこのアルチュールさん、名前からは判らないんですが、母親がユダヤ人。
その母親は両親をアウシュヴィッツの収容所で亡くした過去を持ちます。
と、まぁ〜、ユダヤ系とアラブ系がフランスで暮らし、そこで出会いロマンスを繰り広げるという話です。
ロマンスと言っても、一筋縄では行かないロマンスなのは言うまでも無し。
そしてバイアの強烈な個性が作品にコミカルさを加味してる事もあって、比較的重たいテーマが隠れてる割には肩の凝らない展開になっております。
ディスカール・デスタンやミッテラン、シラク、サルコジなど、歴代フランス大統領の名前が多く登場してるところも、フランス国民なら男女問わず 「政治の話が出来て当たり前」 というお国柄が出てますね。
いわゆるフランス映画らしくエスプリの効いた作品で、最後にはシリアスさも兼ね備えた後味を残してるラブ・コメディだと思います。 ヒロインのサラ・フォレスティエのヌードも多く出てくるから、そこもニクいところ。(笑)
結構面白いフランスらしい一作でした。
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