この映画の製作資金、ネットで寄付を募ったとか何とかで話題になってましたよね。
第二次世界大戦で敗戦したナチス残党が月へと逃れ、月裏で強大な第三帝国を作りあげ地球への侵攻を虎視眈々と狙っていた、・・・と言う、トンデモ発想のコメディ映画。
とことんナチを笑いモノにしてやろうと言うコメディなんだな、と思っていたら・・・。
こりゃアメリカのみならず、世界の経済大国をおちょくってる抜け目無さが痛快な一作。
しかしまぁ、「風刺」を飛び越えて完全なオバカ映画。
でも、「抜け目無い」と言うからには、細かい部分で凝っていて毒を吐いてるワケですな。
オバカやってる分、テーマの多様さに目が届きにくいのかな〜。
「月面へ黒人を送ろう」、と言う女性アメリカ大統領 (ペイリン元アラスカ州知事を想定してる) は、2期目の選挙が目前で国民にアピールする事ばっか考えてる人。
そのスローガンを実現するべく、月に降り立った宇宙飛行士はナチに捕らわれ、顔を白くする薬を打たれる。
ま、これだけでも悪ふざけなんだけど、ナチ側の博士がアインシュタイン似だったりするところは、もう・・・。(笑)
話は、月面ナチの総統の座を巡って、現総統 (ウド・キア) と次期総統候補クラウス (ゲッツ・オットー) の争いを地球侵攻に絡ませ描いてます。
映画の主人公のヒロインとなるのは、クラウスの婚約者レナーテ (ユリア・ディーツェ) なんですが。
個人的にはこのヒロイン、トンデモSFコメディなんだから、キテレツ役に回って欲しかったですねぇ。
地球に降り立って急にセクシーファッションになるところまではイイんだけど、ナチの欺瞞に目が覚め 「正義の女」 になっちゃうワケなんですね。
キテレツ役は女性大統領とそのPR担当女に持って行かれたワケだけど、自分としてはレナーテがソレになって欲しかった。 その方が映画としても面白いよ、きっと。
ナチの思想や敬礼、軍国歌、鍵十字など、それらを茶化したレトロ感と、近未来SFと言う組み合わせのギャップは飛びきり抜群で、世界中の国 (フィンランドだけは別w) をコケにしたネタはお見事でした。
でもギャグがイマイチ・・・やったかな。(笑)
バタ臭さをどうにかすりゃ、確実に楽しめる一本となってたと思うけど。
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