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【新幹線大爆破】 日本(東映) 1975
監督・脚本:佐藤純弥 脚本:小野竜之介 原案:加藤阿礼
今頃、「高倉健さん追悼」ってコトでもございませんが、健さん出演作品なら本作は欠かせない一作だと思っていたので、ちと・・・。
ご存知のように、当時ハリウッド映画界はパニック映画ブームでございまして、数多くのパニック映画が公開されてた時期でもありました。そこに満を持してって感じで公開された日本映画のパニック大作が本作でございました。
公開当時、これは劇場で観てるんですが、今回なんと約40年ぶりに再鑑賞しましたよっ。
いやいや〜40年ぶりって、「お前何才やねんっ!?」ってモンですね、はいはい。
まぁ個人的に、本作が高倉健さんの数多くの映画出演作品において、ちょっと重要な作品になることからも、やっぱり健さんを偲ぶうえにおいては外せない一作だと思うワケです。
この前年、1974年製作の『ザ・ヤクザ』に続いての出演作となりますが、本作後に 『君よ憤怒の河を渉れ(76)』、『八甲田山(77)』、『幸せの黄色いハンカチ(77)』と続き、デビュー当時から続いた任侠ものから脱皮した健さんになった一作になるワケなんですよね。
だから本作はそういう意味でもターニングポイント的な一作だったと思ってます。
後の出演作は言わずとも有名なタイトルが続きますし。
新幹線ひかり号の運転手役、小林稔侍(左)、千葉真一(右)
パニック映画のお約束としましては、やっぱオールスターキャストもそのひとつ。
出演者は書ききれないので上のポスターを参照してくれたら分かると思います。
若かりし頃の小林稔侍さんや、多岐川裕美さん、岩城滉一さん、志保美悦子さんなんかも出てますが、ほとんどセリフも満足に無い役どころ。時代を感じますがな。
大スター高倉健さんは、新幹線に爆弾を仕掛け金を要求する犯人・沖田の役どころ。
東京→博多間を運行するひかり号に仕掛けられた爆弾は、時速80キロ以下になるとスイッチが入り爆発すると言うトンデモ爆弾です。
と、ここで映画好きな人なら、キアヌ・リーヴス主演の『スピード』を思い浮かべると思いますが、元のアイデアは本作が先駆けなんですよね。なんでも本作はフランスでも公開されたと言うから、もしかしてヤン・デ・ヴォン監督も観ててパクッたのかも。(笑)
そして東京・博多間を走行する間に犯人グループとの攻防戦が描かれてます。
止まる事もできない、終点で大惨事が目に見えてる、このあたりは『アンストッパブル』ですな〜。
と言えど、ミニチュア撮影の新幹線はところどころチープな感じ、ツッコミ満載の警察の捜査、乗客連中のオーバーアクトな描写、いかにも「東映」な意味不明の音楽使用などなど、結構「?」が多いものですが、全てひっくるめ最後に納得させるのは、やっぱ健さんの存在なのでしょう。
ドラマ的には結構しっかりした構成ですから150分の長さでも飽きなく観れます。
結末に近づくほどドキドキ・ハラハラも間違いなし。
安全神話が売り物の新幹線だけど、今またリメイクしても面白いかもね。
JRの全面協力として。(この作品は国鉄の協力が得られなかったから)
憎むべき犯人が健さんなので、「どうか逃げ切ってくれ!」と思わずにいられないラストは、やはりその「存在感」ですがな。
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