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海の上のバルコニー

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【海の上のバルコニー】 UN BALCON SUR LA MER フランス 2010 (未)
監督・脚本:ニコール・ガルシア 脚本:ジャック・フィエスキ 出演:ジャン・デュジャルダン / マリ=ジョゼ・クローズ 他
 
 
 
 
 
 
こちらもWOWOWで日本初公開された一作でして、いわゆるジャパン プレミア放映ですね。
 
監督と脚本を担当したのは女優でもあるニコール・ガルシア
アーティスト』 のジャン・ディジャルダンと、『潜水服は蝶の夢を見る』 のマリ=ジョゼ・クローズを主演に迎えたラブ・ミステリードラマでした。
 
まぁ、ミステリーと言うにはちょっと弱いから、ヒューマン・ラブドラマですね、個人的には。
 
と言うても、ジャン・ディジャルダンのこの手の役どころは初めて拝見させてもらいましたが (見てる作品は全部コメディ演技やもんね)、なかなか男前な演技を披露してますね。 ちょっとネガティブな役どころだけど。
 
南仏ニースで妻と娘を持ち、義父が経営する不動産会社で働くマルク (ジャン・ディジャルダン) 。
ある日、マリー=ジャンヌ (マリ=ジョゼ・クローズ) と言う女性が訪れ、物件の別荘を案内する事となります。
 
その女性が初恋の相手キャティだと気付いたマルクは、彼女とその日のうちに一夜を共にする事となります。
まぁ、火が付いちゃったんですよね。
 
でもマリーは姿をくらまし、行方を追うマルクは "すでにキャティは死んだ" と言う噂を聞くことになります。
 
と言うコトで、「じゃ、マリーはキャティちゃうんかいなっ!?」 「ほんなん信じられへんわっ」
と、ミステリー調な展開。
 
背景には、1962年までフランス領だったアルジェリアの独立戦争があります。
マルクは少年時代をアルジェリアで育ち、そこでキャティとクラスメートだったんですよね。
 
独立のための闘いが佳境を迎えた頃、マルクは両親と共にフランスに帰る事になったんですが、その直後キャティ一家は爆撃で死んだ、と言う話が・・・。
 
そんな話を聞いたマルクは居ても立っても居られず、家庭も顧みずマリーの身辺調査を始めるんですよ。
それはもうストーカーみたいに。 初恋の想い出は相当強かったというワケですね、えぇ。
 
というワケで、「マリー=キャティ、なのか?」、やがてその真実に突き当たるマルクなんですが。
 
もうなんですかね、・・・やはりフランス映画のアムール具合とでも言いましょうか、何と言うか。
ツッコミどころを用意してくれてるんですよね、やっぱ。
 
「なんで○○に間違うねんっ!!」
 
思わず、映画を見終わった後に叫んでしまいましたよ。(笑)
それとマルクの奥さん・・・
 
「アンタ、そんなコトで旦那を追い出すなよっ!」
 
ですかね・・・・。
 
っていうか、旦那のマルク、「それで出て行くなよっ!!」 ・・・でもあるんですが。(笑)
 
妻を裏切ってマリーと共にした一夜を忘れられないマルク。
それが初恋の相手のキャティであるのか、ないのか?
もう、これだけでマルクの脳内は愛の嵐状態です。
 
真実はちょっとしたカラクリを用意しておりまして、なんだかんだで思いっきりのラブドラマでした。
 
でも、このジャン・ディジャルダンはイイですね。
こういう役どころだと、やっぱ男前に見えちゃうから。
 
ちとビックリしたのが、マルクの母親役でクラウディア・カルディナーレが出てた事。
時は経ったんですよね、あのセクシー名女優が・・・。
 
 
 

戦争より愛のカンケイ

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【戦争より愛のカンケイ】 LE NOM DES GENS フランス 2010 (未)
 
監督:ミシェル・ルクレール 出演:ジャック・ガンブラン / サラ・フォレスティエ / サラ・フォレスティエ 他
(2010年セザール賞 主演女優賞・脚本賞)
 
 
 
 
 
映画の主人公のひとりは、"アルチュール・マルタン" という、フラン人にしてはごく普通の名前を持つ中年男。
原題の 『LE NOM DES GENS』 を直訳すると "国民の名" と言うコトですが。
 
その名前をシニカルチックに取り上げ、一組の男女のロマンスを描いた一作なんですが、これがまたフランスらしい作品でして。 ラブロマンス・コメディの形を取っているんですが、中身は政治・人種問題・移民問題・性的虐待など重いテーマが豊富。
 
それらを巧くコミカルに仕上げた日本未公開の作品ですね。
 
 
フェチにはタマんないシーン
 
 
アルチュール・マルタン (ジャック・ガンブラン) のお相手はバイア・ベンマフムード (サラ・フォレスティエ) という名前の型破りな女性。 何が型破りかというと、上の画像を見たら、その一端が判るかと思いますが。(笑)
 
このバイアは名前から想像できるようにアラブ系なんですね。
父親はアルジェリア人で、若い時に親戚をフランス軍に殺された過去を持ちます。
 
その父親がフランスに渡り路上生活してた時に知り合ったのが、当時ヒッピー活動していた母親。
そんな両親に育てられたバイアは、かなり強烈な個性を持つ女性へと成長します。
 
その個性はどんなものかと言うと・・・。
 
バイアは自らの身体を駆使して (いわゆるSEXを武器として)、右よりの政治信念を持つ男を左よりに転身させる事に生きがいを持つ女性なんですよ。
 
そんなバイアと知り合ったアルチュールは、ドッチかといえば政治信念など持たない男。
 
しかしこのアルチュールさん、名前からは判らないんですが、母親がユダヤ人。
その母親は両親をアウシュヴィッツの収容所で亡くした過去を持ちます。
 
と、まぁ〜、ユダヤ系とアラブ系がフランスで暮らし、そこで出会いロマンスを繰り広げるという話です。
ロマンスと言っても、一筋縄では行かないロマンスなのは言うまでも無し。
 
そしてバイアの強烈な個性が作品にコミカルさを加味してる事もあって、比較的重たいテーマが隠れてる割には肩の凝らない展開になっております。
 
ディスカール・デスタンやミッテラン、シラク、サルコジなど、歴代フランス大統領の名前が多く登場してるところも、フランス国民なら男女問わず 「政治の話が出来て当たり前」 というお国柄が出てますね。
 
いわゆるフランス映画らしくエスプリの効いた作品で、最後にはシリアスさも兼ね備えた後味を残してるラブ・コメディだと思います。 ヒロインのサラ・フォレスティエのヌードも多く出てくるから、そこもニクいところ。(笑)
 
結構面白いフランスらしい一作でした。
 
 
 

追想

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【追想】 LE VIEUX FUSIL フランス 1975 (セザール賞 作品賞・主演男優賞・音楽賞受賞)
監督・脚本:ロベール・アンリコ 出演:フィリップ・ノワレ / ロミー・シュナイダー 他
 
 
 
 
 
 
公開当時に劇場鑑賞してるんですよ、この映画。 その後にTV放映なんかで2回ほど観たでしょうか・・・。
そのせいで (?) 個人的には、"ちょっと軽いトラウマ映画" という位置づけにある一作なんですよねぇ。
 
監督は 『冒険者たち』  ('67) の名匠ロベール・アンリコ
主演の医師ジュリアンには、『ニューシネマ・パラダイス』 の映写技師アルフレードを演じたフィリップ・ノワレ
ジュリアンの妻役にはロミー・シュナイダーという申し分ないキャストであります。
 
舞台は、連合軍のノルマンディー上陸作戦下のフランス。
ナチス占領下ですが、連合軍の反撃によりジワジワとナチスドイツ軍が劣勢に回ってる時。
 
その混乱を予想して、ジュリアン医師は妻と娘を田舎 (生家の古城) に疎開させるんですが、ナチス小隊により惨殺されてしまいます。 現場を訪れたジュリアンは、城に残ったナチス小隊にたった一人で復讐を開始。
 
 
 
 
 
 
再見したのはかなり久しぶりとなってしまいましたが、何がトラウマなのかと言いますと・・・。
 
↑ 麗しのロミー・シュナイダーが、なんと火炎放射器で焼き殺されてしまうんですよ。
 
今になって見返してみたら、そんなにエグいシーンでもないんですが、当時はこれがショッキングでねぇ。
当時ヨーロッパ各地を占領していたナチスドイツによる蛮行としては、こう言うことも多々あったものですが。
 
映画は、医師ジュリアンの復讐劇と交差しながら、妻との出会いからを追想するような形で描いています。
 
自由奔放な女性と、どちらかと言えば堅物っぽいジュリアン医師。
そんな女性に一目惚れをした出会いから、愛を育む結婚生活までのロマンスが、古城での復讐劇の間に挿入されてるもんで、テンポ良いとは言えませんが、勝手知ったる生家の古城のリベンジは面白いと思います。
 
現代のようなリベンジ映画とは違い、最後には虚しさも哀しみもギュッと詰まっているので、その点はリアルなヒューマンドラマとして感じられるところでもあるのかな。
 
最近では、この映画のクライマックスをタランティーノが 『イングロリアス・バスターズ』  の元ネタとして使ったようなんですが、どうアレンジしてるかは本作を観てお確かめください。
 
 
 
原題は "古い銃" と言う意味です。

預言者

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【預言者】 UN PROPHETE フランス 2009

監督・脚本:ジャック・オーディアール 製作:マルティーヌ・カシネッリ 他 脚本:アブデル・ラウフ・ダブリ
出演:タハール・ラヒム / ニエル・アレストリュプ / アデル・バンシェリフ / ヒシャーム・ヤクビ 他

2009年カンヌ国際映画祭・審査員特別グランプリ
2009年セザール賞・作品、監督、主演男優、助演男優、脚本、若手有望男優、撮影、美術、編集賞

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57463192_0?1349634885


ミニシアター系の劇場で公開が始まった時に観たかった一作ですが、やっとDVD鑑賞となりました。

『真夜中のピアニスト』 ('05)、『リード・マイ・リップス』 ('01) のジャック・オーディアール監督による重厚なフィルムノワールなんですねぇ。

こちら 『預言者』 と言うタイトルに惑わされ気味になると思いますが、本作で言うところの "預言者" とは、アラブ系青年の主人公マリク (タハール・ラヒム) だからこそのタイトル。 それは観て感じ取ってくれたら幸いです。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57463192_1?1349634885


孤児で19歳のアラブ系青年マリクは傷害罪で禁固6年の判決を受け刑務所送りとなります。
その刑務所では様々な民族が混同し、対立による争いも絶えない状態。

ある日マリクは、最大勢力を持つコルシカ系グループのボス・セザール (ニエル・アレストリュプ) からアラブ系囚人のひとりレイェブ (ヒシャーム・ヤクビ) を殺すよう依頼されます。

殺しの依頼を断ったら自分が殺される。
葛藤の末セザールの依頼を受け、殺しを行ったマリクはコルシカ系グループの一員として認められます。

弱肉強食の刑務所内で最大勢力の保護のもと、マリクは生きるための術を身に付けて行くようになります。


2時間30分の長編でしたが、それに相応しい濃密なフィルムノワールのドラマでしたよ。
その大半が刑務所内のドラマ。 派手さは無く、キリキリ来るようなサスペンスと言うのでも無い。
いわゆる人間の深みを抉るような "質" の高いドラマですね。

無学で身寄りの無い青年が、刑務所内で自らの身を守る事から始まり、知恵と策略を駆使して這い上がって行くストーリーとなってます。

フランスの刑務所と言っても、そこに集まってくるのはイタリア系、アラブ系、アフリカ系と、民族も宗教も違うモザイク模様。 外の世界との連携による勢力拡大で、看守を意のままに操り、塀の中でも自由気ままに振舞う犯罪者の怖さも相当に見せ付けてくれます。

そして何よりジャック・オーディアール監督の演出の冴えが際立ってるのがドラマを重厚にさせてるところなのは言うまでも無いんですよねぇ。

映像的にも、"預言者" のシーンなんかはイメージ性に富んでて寓話っぽくもあり。

主人公のマリクが始めて殺しに手を染め、その相手レイェブは亡霊となってマリクに付きまといます。
亡霊? と思われた時、それが映画タイトルのキー的存在だと気が付く訳です。
スピリチュアルな要素も取り入れながら、この重厚感。
冷酷な刑務所ドラマの中で垣間見せる演出の技が秀逸でしたよ。

先にも書いたように、2時間30分の尺ですが飽きることなく一気に観れるノワールものでした。
まぁ、ひとくちに "フィルムノワール" として語るのが勿体無いような人間ドラマですねぇ。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57463192_2?1349634885

唇を閉ざせ

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【唇を閉ざせ】 NE LE DIS A PERSONNE フランス 2006

監督・脚本:ギョーム・カネ 原作:ハーラン・コーベン 脚本:フィリップ・フェーヴェル
出演:フランソワ・クリュゼ / マリ=ジョゼ・クローズ / クリスティン・スコット・トーマス / ナタリー・バイ
    アンドレ・デュソリエ / ジャン・ロシュフォール / マリナ・ハンズ 他

2006年 セザール賞 監督賞・主演男優賞・編集賞受賞

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56012932_28?1343965786


『世界でいちばん不運で幸せな私』 ('03)、『ナルコ』 ('04)、『戦場のアリア』 ('05) などに出演の俳優ギョーム・カネの監督第3作目になる一本。 本作では同時に脚本も手がけてますね。

こちらは昨年の秋、"三大映画祭週間2011" として公開された作品。 (2012のサイトはこちら)
米ミスエリー作家ハーラン・ベーコンの原作を基に、見応えのあるサスペンスとして仕上げておりました。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56012932_29?1343965786


アレックス (フランソワ・クリュゼ) と妻のマルゴ (マリ=ジョゼ・クローズ) は夜の湖畔で何者かに襲われ、夫のアレックスだけが一命を取り留めます。 その後、惨殺死体となって発見された妻のマルゴ。

8年後、アレックスの元に見知らぬメールが届きます。
「このことは誰にも言わないで」 と言う添え書きで、妻マルゴの名前をかたる者からのメールが。
リンク先をクリックすると、そこには亡くなったはずの妻マルゴの姿を捉えた動画がありました。


じつはこの作品、どんなストーリーなのか、なんのジャンルの映画なのか、そういう予備知識を持たず観賞した訳なんですが。

主人公のアレックスが死んだはずの妻マルゴからのメールを受けた時点で、「あぁ、これはミステリーかサスペンスなんだなと」 と気付いた次第です。 そしてそこから謎が謎を呼ぶ展開に、最後まで面白く観れました。

でもホントに謎の展開だから、予備知識無しの鑑賞は分りにくかった。(笑)
でも観てるうちに次第に謎は解けて来るんですよ。
難儀だったのは、登場人物の相関関係の理解に時間がかかったぐらいかな?

クリスティン・スコット・トーマスが演じるのは、アレックスの姉の恋人。
同性愛のカップルだなんて、そんなん途中まで気付かないし。(笑)

地元の実力者を演じるジャン・ロシュフォールはホンの少しの出番だけど、後で事件に絡んでくるんだろうなぁ〜、ってぐらい。(実際、最後に絡んできますが)

しかし面白い謎解きサスペンスでしたよ。
監督を務めたギョ−ム・カネも、「なかなかやるじゃん」 って演出ですよ。

夫のアレックスは8年前の妻の事件と、現在新たに進行する陰謀によって冤罪の濡れ衣を負わされ、警察に追われる身にってしまうんですが、最後に "ある人物" によって8年前の事件の真相が明かされるワケ。

でも、このオチも二段構えってのが面白いところであり、また気に入った点でもあります。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56012932_30?1343965786

   このチンピラの兄ちゃんが義理堅いんだ、これまた。 腕のタトゥーは 「ゴッドファーザー」 のロゴ。(笑)

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