ここから本文です

書庫フランス映画

記事検索
検索

全18ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]

銀幕のメモワール

イメージ 1

マリオン・コティヤール出演作 『銀幕のメモワール』 2001

【銀幕のメモワール】 Liza 2001 フランス

監督・脚本 ピエール・グランブラ    原作 パトリック・コーヴァン
脚本 ジェラール・モルディラ / ディディエ・コーエン
出演 ジャンヌ・モロー / ブノワ・マジメル / マリオン・コティヤール / サガモア・ステヴナン ほか

今年度のオスカー主演女優賞のマリオン・コティヤールの受賞を受け、某TVパソコン・サイトが彼女の主演作品をラインナップに組んでいたのを見つけたのでチョイと鑑賞いたしました。

若き映画監督のサム (ブルワ・マジメル) は、第二次大戦前に活躍していた映画スター、シルヴァン (サガモア・ステヴナン) のドキュメントを製作しようと、彼の過去を調べます。 調べてゆくうちにリザという女性の存在を見つけ、まだ存命中だという事で彼女の家を訪ねます。

リザはサムの質問に対して、銀幕スターのシルヴァンとの生涯で一度の真の恋愛を語り始めます。
それは戦争によって引き裂かれた、あまりにも哀しい物語でした・・・。

            http://www.geocities.jp/jkz203/blog9/liza2.jpg

このリザと言う女性を演じるのがフランスの大女優ジャンヌ・モロー
そしてそのリザの若き日をマリオン・コティヤールが演じます。
そこへ新進の映画監督サム役でブノワ・マジメルくん。 キャストがイイですね〜。
シルヴァン役のサガモア・ステヴナンもかなり男前ですよ〜。

邦題の感じからすると甘い悲恋物語かな? と感じがちですが、ところがどっこい・・・。
映画の中盤からは戦争にユダヤ人迫害という深刻なテーマが主題になってきます。

リザは結核患者の療養所に入院している女性。
この時代は結核と言うと不治の病。リザはそんな状態のとき、売り出し中の映画スターシルヴァンと出会います。
お互い一目で恋に落ちた2人。 しかし第二次大戦の戦火はシルヴァンを戦地へと赴かせます。
そして療養所にもナチの支配が・・・。

映画は現在と過去を交互に描きながら2つの時代の人間ドラマを描いています。
悲恋話がテーマなのか・・・? 少し焦点がぼやけた感覚を受けましたが、最後に若き映画監督サムが自らのアイデンティティーを確認するシーンで、この作品の語りたかった事が理解できました。

現在のリザを演じるジャンヌ・モローが狂言回し的な役割で語る悲恋物語も印象に強く残ります。
人間ドラマを描く作品にも、やっぱりマリオン・コティヤールはハマってますねぇ〜。

結構良い映画だと思います。(・ω・)bグッ

                    http://www.geocities.jp/jkz203/blog9/liza.jpg

開くトラックバック(1)

趣味の問題

イメージ 1

異色〜〜、心理サスペンス 『趣味の問題』 2000

『趣味の問題』 と言うよりも、『性格の問題』 とちゃいまんの!? とツッコミ入れたくなるタイトルですな。
( ̄∀ ̄*)フッ

こちら、『私家版』 の監督ベルナール・ラップが脚本、監督を手がけた一作です。
フィリップ・バランの小説を映画化した心理サスペンスの映画なんですが、題材が一風変わってますね〜。
自分と同じ感性と趣味を持つ人間を求める男と、それにハマってゆく男の物語です。

実業家のフレデリックはある日、レストランでウェイターとして働くニコラに出会います。
そのニコラにフレデリックは食事の味見を頼みます。 感想を述べたニコラの感性が気に入ったフレデリックは、自分の会社で専属の味見係として働くようニコラに薦めます。
給料が高額な事から誘いに乗ったニコラに、フレデリックの要求はやがてエスカレートの度を増しますが…。

まぁ、金持ちの人間の考える事は分からん、と言えばそれまでなんですが、主人公2人の心理状態が微妙に変化して行く過程に寒気を覚える一作でした。

どこへ行くのも一緒に行動し、趣味とか考える事まで同じになるように要求。
そんなことできる訳ないだろう、と思うのが通常の人間なんですが、この2人の間には他人が計り知れない "絆" が張ってあるんですよねぇ。

その考え方の歯車がひとたび狂ってしまうと自制が効かなくなり、やがては相手の存在までも許せなくなってしまう・・・尋常じゃない思考の持ち主たちの物語ですが、映画的には一見、『面白い!』 とまで言える作品ではありませんでした。

ありきたりに凡作で収まってしまったかな? と思ったんですが、その深層心理を考えると後からジワッと来るモノがありました。 原作は読んでませんが、まぁ小説の表現力を映像化するにはキツいもんがあるんだろうなァ、と思えた作品です。

しかし着想の面白さはありますね。(・ω・)bグッ


         美食家なんだから、こういうシーンを増やした方が良かったかもしんない。

原題 UNE AFFAIRE DE GOUT フランス 2000
監督 ベルナール・ラップ
原作 フィリップ・バラン
脚本 ベルナール・ラップ / ジム・トーラン
出演 ジャン=ピエール・ロリ / ベルナール・ジロドー / フロランス・トマサン ほか

★ 追記 この2人の間には「精神的なSM」が入ってますよねぇ〜〜。( ̄∀ ̄*)

開くトラックバック(1)

私家版

イメージ 1

テレンス・スタンプのシブい復讐劇 『私家版』 1996

【私家版】 TIRE A PART 1996 フランス

監督 ベルナール・ラップ        製作 ジョエル・フロン / ブジェマ・ダマーヌ
原作 ジャン=ジャック・フィシュテル 脚本 ベルナール・ラップ
出演 テレンス・スタンプ / ダニエル・メズギッシュ / マリア・デ・メディロス ほか

テレンス・スタンプと言えば、代表作は 『コレクター』 ('65) が浮かぶところですが、ここ近年では 『プリシラ』、『イギリスから来た男』 などが代表作として挙げられますねぇ〜。 この映画も個人的には代表作に挙げたい一作でございます。

書籍の編集者エドワード卿 (T・スタンプ) は、30年前にチュニジアで愛を交わした女性を亡くしてから、ショックのあまり小説家としての道を断念した過去を持つ人物。 そんなある日、アクション小説家で友人でもあるニコラが最新刊を持ってやって来ます。

その小説はラブ・ロマンス小説でしたが、そこに書かれてる話しは、かつてチュニジアで愛を交わした女性との過去の出来事に符号します。 その女性の死因はレイプされたことによる自殺でしたが、そのレイプ犯がニコラだと確信したエドワード卿は、持ち前の書籍編集技術を駆使して復讐に打って出ます・・・。


これは、もうかなり前に一度観たきりで何年間も再見する機会が無かったんですが、BSで放映があったのでやっと観る事ができました。 いやぁ〜しかし初見の時よりかなり楽しめました。

私家版とは、少数の人に向けて出版される本。 自費出版本などもこれに当たると思います。

こちらの作品は派手な復讐劇という感じでは無く、どちらかと言えば地味に進行するストーリー展開です。
しかし丹念に、確実に復讐を計画実行する描きには、ひとりの静かなる男の想いが凝縮されており、ミステリー好きなら観たくなる一作でしょう。 しかし、昨今のエンタメ性を期待すると当てが外れるかと思いますが、これはこれでじっくりと見応えがあります。

エドワード卿のその復讐手段と言うのが、これまた書籍好きには堪えられない復讐劇とも言えそうです。
感情を抑えた演技で、まさにテレンス・スタンプらしい演技を持って見せてくれますが、ひとつ残念なのがエドワード卿に好意を持つ女性との絡みなんですが、個人的にはもう少し説得力のあるシーンが欲しかった気がしてなりませんでした。

でもその静かなる復讐劇を堪能する価値はある一作だと思います。(・ω・)bグッ

開くトラックバック(1)

しあわせ

イメージ 1

偶然か、必然か? クロード・ルルーシュ監督、『しあわせ』

『男と女』、『愛と哀しみのボレロ』 などでファンを魅了する恋愛映画の名匠クロード・ルルーシュ監督の一作。

元ダンサーのミリアム (アレサンドラ・マルティネス) は夫と別れて心の痛手に苦しんでいました。
そんな時、ひとり息子のセルジュとヴェネチアに訪れた時、画家のピエールと出会います。
やがて婚約者となったピエールはある日ヨットの事故に遭い、ミリアムのひとり息子セルジュ共々帰らぬ人となってしまいます。 

絶望のふちに立たされたミリアムは息子が好きだったビデオカメラを片手に旅を始めますが・・・。

映画の冒頭からパズルのピースを重ねるがごとくに、1シーン1シーンと違った映像が入り混じります。
北極熊の映像、民族舞踊の映像、ビデオを駆使した舞台の映像・・・。
これらが映画を観て行くうちに見事にハマり合い、最後に何とも言えない感慨を残すのですが・・・。

婚約者と息子を同時に失い、悲しみのあまり主人公のミリアムが世界中を旅して回る姿は、"悲しみは受け入れてこそ乗り越えれるものだ" と感じさせてくれます。 そんなミリアムに運命を感じ、彼女を追い求める未来学者マルク (マルク・オローニュ) の存在も面白い。

素晴らしい風景、小粋なエスプリの効いた会話などなど、ここしばらくパッとしなかったクロード・ルルーシュ監督としては、まさに彼らしい作品に仕上がってました。 彼の映画が好きだ、と言う方なら絶対そのテイストを満喫できる一作だと思います。

この映画の後に撮った短編集の一作 『11'09''01/セプテンバー11』 の参加作品も好きですねぇ。


原題 HASARDS OU COINCIDENCES 1998 フランス / カナダ
監督 クロード・ルルーシュ
製作 クロード・ルルーシュ
脚本 クロード・ルルーシュ
音楽 フランシス・レイ
出演 アレサンドラ・マルティネス / ローラン・イレール / アルチュール・セソン ほか

開くトラックバック(1)

フランドル

イメージ 1

叙事的であってリアルな感覚 『フランドル』

【フランドル】 FLANDRES 2005 フランス

監督・脚本 ブリュノ・デュモン   製作 ラシッド・ブシャール / ジャン・ブレア
製作総指揮 ミュリエル・メルラン 撮影 イヴ・カペ
出演 アデライード・ルルー / サミュエル・ボワダン / アンリ・クレテル ほか

こちらブリュノ・デュモン監督により、2006年度カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを獲得した一作。

この監督の映画は 『ユマニテ』 ('99) の一作しか観ていなかったんですが・・・。
"性と暴力" をテーマに描く事が多い監督という事ですが、こちらの一作はある意味非常にセンセーショナルな意味合いを持った一作であると感じました。

哲学の教師をしていた事もある監督らしく、テーマが持つ意味合いが深淵であります。
けっして万人受けの映画では無いですが、何か感じさせてくれる一作でありました。

セリフは少なめ、音楽を排した作り (エンドロールまでも無音)、映像による説得力で観る作品でもあるかな。


フランス北部のフランドル地方に暮らす少女バルブは何人もの男と身体の関わりを持ちます。
戦場へ旅立つ事になった青年デメステルも彼女に好意を持つ一人。 そしてバルブは彼とも関係を持ちます。

やがて村の男たちと戦地に赴いたデメステルですが、狂気に満ちた戦場であらゆる罪を重ねます。
フランドルではそれに呼応するかのように、男の帰りを待つバルブの精神が異常をきたして行く様になります。


寒々しい荒涼としたフランドル地方の風景から一転、戦場の荒々しい光景と狂気。
そして、また一転、夏の美しいフランドル地方の風景・・・映画はこの光景と登場人物との精神状態を重ね合わせながら交互に見せてゆきます。

監督自身が言うには 『寓話的』 という事なんですが、その示唆するところは少女バルブを "聖母マリア" 的に描いています。 要は男たちのをその身に受け入れる行為 (セックス) に置き換えてるわけなんですが、この当たりがキリスト教圏の哲学的な表現ですよね。

戦場でエスカレートする男の罪に呼応するかのように、少女バルブの精神が崩壊して行きます。
戦場から帰ってきたデメステルが持つ "罪" を彼女はどう受け入れるのか・・・。

個人的には映像が持つ "力" を実感できましたが、その観る側を突き放した感覚の (特にラスト) 描きに戸惑い、確固とした感想を表現しにくい作品でもあると思います。

その美しい風景が持つ映像に叙事的な感じを受けますが、個人的にはこれはリアルでした。
少女バルブのように複数の男と身体の関係を持ち、精神に病を抱える女性と言う設定がリアルです。
実際にそういう女性を知ってましたからね、過去に。 もちろん男の描き方もグサッと来るものがあったかな。

               http://www.geocities.jp/jkz203/blog8/flandres2.jpg

開くトラックバック(2)

全18ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]

Kaz.Log
Kaz.Log
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事