|
【ラ・ピラート】 LA PIRATE フランス 1984
監督・脚本:ジャック・ドワイヨン 撮影:ブルーノ・ニュイッテン 音楽:フィリップ・サルド 出演:ジェーン・バーキン / マルーシュカ・デートメルス / アンドリュー・バーキン / フィリップ・レオタール ロール・マルサック 他 『ポネット』 のジャック・ドワイヨン監督が80年代に撮った一作ですね。 主演はジェーン・バーキンにマルーシュカ・デートメルス。 デートメルスは 『カルメンという名の女』 や『肉体の悪魔』 で見かけたことのある女優さんでしたが、なかなか愛らしいルックスの女優さんです。 この主演の2人は、いわゆるレズビアン関係にあったカップル役なんですよね。 冒頭、車の中でアルマ (ジェーン・バーキン) の帰りを待つ2人の女性。 キャロル (M・デートメルス) と謎の少女 (ロール・マルサック) はアルマが夫を連れ添って帰宅したところを見かけ、こっそり呼び出します。 呼び出したのはキャロル。 久しぶりの再会だったらしく、おもむろに愛の確認を熱いキスと抱擁を行う女性2人。 ここで、この2人が恋愛関係だったことに気が付きます。 アルマは夫 (J・バーキンの実の兄、アンドリュー・バーキン) に隠れ、キャロルを連れ添ってホテルの一室に逃げ出します。 もうこの時点で映画に漂う如何にもおフランスらしいニオイがぷんぷん。 夫は "ナンバー5" と呼ばれる男 (フィリップ・レオタール) を雇い、アルマとキャロルの後を着けさせてるんですが・・・。 そこに謎の少女も物語の主導的役割として絡み、5人5様の複雑な関係の幕を開けます。 って、つまり他の登場人物はアルマひとりを奪うために繰り広げる物語なワケですが。 タイトルの【ラ・ピラート】とはフランスで言う海賊 (女性を指す) で、略奪者の意味合いもあるんですよね。 この物語では、女性が女性を奪う的な意味合いがあると思うんですが、このアルマの個性が複雑なんですよ。 "誰をも愛するが故に、誰も愛せない女" が、ジェーン・バーキン演じるアルマ。 裏を返せば、"誰からも愛されたい" と言うことなんでしょう。 しかし修羅場を迎え、そんな自分を解放したいと切に願う女性でもあります。 この物語では、その解放の結末がラストなんですよね。 ともかく、その情念と言うか執愛と言うか、その表現が如何にも "おフランスチック"。 思いっきり先行きの見えない物語進行、感情表現や行動も予測不可能。(笑) バーキンとデートメルスのベッドシーンなどエロチックさも入れつつ、ジャック・ドワイヨンの世界が繰り広げられます。 なんだか不条理な思いも残りますが、そこがおフランスですよね、やっぱ。 マルーシュカ・デートメルス (右) の剛毛にビックリしました。
|

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー



