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アントニー・ジマー

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【アントニー・ジマー】 ANTHONY ZIMMER フランス 2005 (未)

監督・脚本:ジェローム・サル  撮影:ドゥニ・ルーダン  音楽:フレデリック・タルゴーン
出演:ソフィー・マルソー / イヴァン・アタル / サミー・フレイ / ダニエル・オルブリフスキー 他

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ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー主演でハリウッド・リメイクされた 『ツーリスト』 のオリジナルとなるフランス映画。 ソフィー・マルソー主演のサスペンスです。

ま、ソフィー・マルソーと言えば、『ラ・ブーム』 ('80) でデビューしたアイドル女優。
でも今やすっかり大人の女。 フランスではコンスタントに映画出演してるようですが、個人的にはちょっと久しぶりに観ました。

本作に出演のときは40歳ぐらいだったから、今はもう40の半ばですかぁ・・・そうですかぁ。(なんや?)


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54864073_17?1317960888


ハリウッド・リメイクの 『ツーリスト』 は未見なので何とも言えませんが、同じシナリオの作品となればその作り方の問題になってきますよね。 個人的にはこのオリジナルは面白かったです。

金融犯罪の天才として、世界中の警察やマフィアからも追われてる身のアントニー・ジマー。
整形をして声まで変えたその姿は、まだ誰の目にも触れた事がない男として謎のまま。

警察は威信をかけ、彼の愛人キアラ (ソフィー・マルソー) をマークします。

そんな時、ジマーは愛人キアラに向けて指令を出すんですね。
それは警察の捜査やマフィアの追っ手を攪乱するために、知らない男を見つけて行動を共にしろ、と言う指令。

そしてTGVの高速列車内でキアラの目に留まった男がフランソワ (イヴァン・アタル) でした。


警察の捜査官役にサミー・フレイ、元KGBの暗殺者役にダニエル・オルブリフスキーと、ちと懐かしいシブいところを配役してまして、ナニゲに重厚さもアリかなという感じ。

ミステリアスな役どころとなるソフィー・マルソー演じるキアラの役どころも意外性を秘めてますね。
「なるほど、そういう事やったんやね」、ってな感じですが、ちと疑問も残る・・・かな。(笑)

愛人なんだったら、その彼氏 (アントニー・ジマー) の正体ぐらい勘で判りそうなモンだろって事ですが。
まぁそういうツッコミをしてたら映画は成り立たない訳だから軽くスルーします。

そのキアラの正体や裏の事情、そして最後は男と女の愛情の繋がりで閉めるところなんぞ、おフランスらしい洒落たカッコ良さが堪能できました。 まさかまさかと思いながら、最後近くまで騙されましたよっ。

この手のミステリーサスペンスでは中盤を過ぎたら "ホシ" も予想できるんですが、本作では上手く騙されましたねぇ〜、そういう意味で面白かったと言っておきます。(悔しいんかいっ)

イヴァン・アタル演じるフランソワも、ちと頼りなさげな男から徐々にカッコ良くなります。

っていうかソフィー・マルソー、もろ肌を少し見せてたけど、やっぱりトウが立ってきてるわな。
あ、でも相変わらずのスタイルの良さでイイよっ。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54864073_16?1317960888

しあわせの雨傘

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【しあわせの雨傘】 POTICHE フランス 2010

監督・脚本:フランソワ・オゾン 原作:ピエール・バリエ / ジャン=ピエール・グレディ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ / ジェラール・ドパルデュー / ファブリス・ルキーニ / カリン・ヴィアール
    ジェレミー・レニエ 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_37339107_3?1311912634


フランソワ・オゾン監督のコメディと言うことで鑑賞。
先に書いた 『Ricky リッキー』 とはノリが異なり、こちらはハートフルコメディの色合いが濃い。

オープニングクレジットのレトロ調で、『なんか時代がかった作りやな〜』 と思ってたら、物語の設定は1970年代と言うことが分かり 納得。

いきなりカトリーヌ・ドヌーヴがジャージ姿でジョギング。
雨傘工場を経営する夫ロベール (ファブリス・ルキーニ) の貞淑な妻スザンヌを演じています。

亭主関白で独善的な夫に従う貞淑な妻。
しかし夫は外でやりたい放題。 会社の秘書を愛人にしてるが、それもスザンヌは承知。
分かっていても何も言えない。。 家庭を守って優雅に暮らしてればそれで万事うまく納まる。

原題のポティッシュ (POTICHE=飾り壷) はそういう意味。

そんなお飾りの女がひょんなことから夫の代行をせざる得なくなり、会社の経営に手腕を発揮。
左翼的な思想でストライキを巧く収めることに成功。
ここでスザンヌはアイデンティティを見出す・・・と言う物語なんですが。

その後、妻スザンヌの本性が明かされていく過程も面白いものがありますね。
夫ロベールとの結婚式後に、ババン (ジェラール・ドパルデュー) と一夜の恋・・・。
それに加え、生んだ長男は父親が誰だか分からない子供。(笑)

貞淑でお淑やかに見えて、昔はかなりのヤ○○ン。
世間知らずの貞淑な妻は結構いろんな才能を秘めてましたよ、って感じ。(笑)

全編そういうユニークなシニカルさが冴えに冴えてこの物語を支えていますね。

ドヌーヴの "あの映画" へのオマージュと見られる雨傘工場なんですが、これをめぐって家庭を二分する戦いを見せるあたりも、時代を絡めて面白い物語。(笑)

1970年代から80年代へと・・・その時のフランスは社会主義がかった思想が躍進を見せた時代だったハズ。
それをシニカルでハートフルに纏め上げたコメディは、さすがオゾン監督と言うべきかも。

十分貫禄が付いたドヌーヴとドパルデューのダンスシーンには苦笑させられたけど。(笑)


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Ricky リッキー

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【Ricky リッキー】 RICKY フランス・イタリア 2009

監督・脚本:フランソワ・オゾン 原作:ローズ・トレメイン 脚本:エマニュエル・ベルンエイム
出演:アレクサンドラ・ラミー / セルジ・ロペス / メリュジーヌ・マヤンス / アルチュール・ペイレ 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_36621331_26?1311271238


常々、自分はフランソワ・オゾン監督を呼ぶときに、「恐るべしオゾン」って言ってるんですが。(笑)

本作もそんな一作になったワケでございまして、・・・なんと翼の生えた赤ん坊を中心にその家族の絆を綴っておる訳でございます。

「翼の生えた赤ん坊」と聞くと、とりあえずファンタジーなんだと想像していましたが。
そこはオゾンらしい、っちゃ〜らしいリアリズムとシュールさ、そして少しビターな味わい。
でもこれはれっきとしたコメディでもあると思うのですよ。


シングルマザーのカティ (アレクサンドラ・ラミー) は、7歳の娘のリザ (メリュジーヌ・マヤンス) を抱えながら工場勤めの毎日。 そこで知り合ったスペイン人のパコ (セルジ・ロペス) といい仲になります。

この母親カティのキャラも、どこかハスッパで男運の悪さを感じさせるんですね。
パコと出会ってすぐトイレでメイクラブしちゃうところなんかは、"女性" として寂しい心を紛らわす 拠り所的な心情も感じます。

そしてパコとの仲は順調に・・・、そして生まれてきたのがリッキー。
このリッキーくん、ある日背中の2つの痣から翼が生えてくるんですよね〜。
それも最初は鶏のような、ちとリアルな成長段階の翼。

この痣が元でパコとの仲は一時険悪になって、イイ仲が崩壊するんですが・・・。

シングルマザーと移民者の恋愛。
そして、ところどころ娘リザの目線がこれまたリアルでございます。

7歳の少女として、母親の "男" へ向ける目は少女特有の目線があることをオゾンは分かってるんですよね。
こういう演出にもこの監督の凄さがあると思いますよ、いやホンマ。

リッキーは天使なのか? それとも人間を見下しほくそ笑む存在なのか?

そういうラストにしちゃったの!? って締めくくりですが、それを観れば先の疑問もおのずと解けるところでしょうか。 どちらにせよ、「恐るべきオゾン」なのは間違いない一作でございました。

あ、リッキー君は名演技でしたよ。 めちゃ可愛いいのは間違いないです。


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すべて彼女のために

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【すべて彼女のために】 (DVDタイトル:「ラスト3デイズ 〜すべて彼女のために〜」)
 POUR ELLE フランス 2008

監督・脚本:フレッド・カヴァイエ  原案・脚本:ギョーム・ルマン  製作:オリヴィエ・デルボス 他
出演:ヴァンサン・ランドン / ダイアン・クルーガー / ランスロ・ロッシュ / オリヴィエ・マルシャル 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55183809_16?1306210898


これがデビュー作となる新人監督のフレッド・カヴァイエが脚本も手がけた一作。
いきなり本国フランスのセザール賞・新人監督作品賞にノミネートされるなど絶賛された作品だそうな。

そしてあのポール・ハギスが自身初となるリメイクでの映画化も決定してると言うから面白い。

平凡な中年男で国語教師の夫ジュリアン (ヴァンサン・ランドン) の妻リザ (ダイアン・クルーガー) は、ある日突然に無実の殺人罪で逮捕、投獄されてしまいます。

妻リザの潔白を証明しようとジュリアンは3年間頑張りましたが、とうとうリザに判決が下ります。
殺人罪で懲役20年。

3歳の息子オスカルのためにも、そして何より "すべては彼女 (妻リザ) のために"、夫ジュリアンは全てを投げうち リザ奪還のため脱獄を手がける行動を起こします。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55183809_18?1306210898


冒頭、車の中で決死の顔をしたジュリアン。
何やら男のうめき声が聞こえる車を走らせています。

そしてシーンは3年前のある夜、生まれたばかりの息子オスカルをベビーシッターに任せ、外出して家に戻ってきたエスカレーターの中。夫婦の営みは部屋に入る前から始まっている、そのぐらい愛しあってる二人。

明けてあくる朝、出勤前の部屋に突然刑事が踏み込んできて、否応無しにリザを逮捕。

映画冒頭で "掴み" は充分OKです。


話はそこからまた3年間飛んで、とうとう妻のリザに判決が下ると言う筋書き。
リザはあまりの絶望に打ちひしがれ獄中で自殺を図ります。

妻の冤罪を晴らす事に至らなかった思いと、このままでは妻リザを喪ってしまうと言う危機感に駆られた夫のジュリアン。 ここでとうとうリザを脱獄をさせる決意を固めるんですね〜。

どんな手段で脱獄を手がけるのか?
映画は、綿密に準備をする夫ジュリアンの行動を追うようにスリル満点で描いておりました〜。

フランス映画と言うと語彙が豊富で (特にラブストーリ)、台詞の多い言い回しが得意かと思われますが、こちらはどっちかと言うと台詞は少なめ。 主人公の演技 (顔つきなどで) でストーリーを作っている感覚なんですね。

それだけにこういうサスペンスも冴えを見せると思うのですが、伏線を張った進行も面白いですね。

妻のリザが逮捕前に洗面所でインスリン注射を打つシーンがあるんですが、これで彼女が糖尿病なんだと知る事ができます。 それが後々になって物語に大きく関わってくるポイントとなるんですね〜。

脱獄のプロに教えを請い、それを着実に頭に叩き込んでいく夫のジュリアン。

「どんなムショでも脱獄はできる。 一番大変なのは脱獄した後だ。」

そんな言葉を胸に刻み、妻リザの奪還に向けて着々と準備をするんですが、先に書いたように台詞で説明するような映画じゃないんですね、この映画は。

観ている側も、「どうやって脱獄計画を実行するのか?」 と言う興味が尽きません。

平凡な中年男夫ジュリアンを演じるヴァンサン・ランドンのそういう様子がシブく映ります。
妻リザを演じるダイアン・クルーガーの演技も印象的やしね。

3歳の息子オスカルの微妙な子供心も、この映画では大事なポイントでした。
ジュリアンの父親が息子との別れのシーンで見せる、台詞の少ないやり取りはシブいところやね。

クライムサスペンスものだと思ってながら、実のところフランス映画らしいヒューマンなドラマでもあります。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55183809_17?1306210898

エンター・ザ・ボイド

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【エンター・ザ・ボイド】 ENTER THE VOID フランス 2009

監督・脚本:ギャスパー・ノエ 製作:ブラヒム・シウア 他 撮影:ブノワ・デビエ VFX:ピエール・ブファン
出演:ナサニエル・ブラウン / パス・デ・ラ・ウエルタ / シリル・ロイ / 丹野雅仁 / オリー・アレクサンデル 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54978403_11?1303100194


東京、歌舞伎町を舞台にしたギャスパー・ノエ監督の作品。
『アレックス』 ('02) 以来 結構ご無沙汰でしたが、ある意味期待を裏切らない人ですよね、この方は。

スキャンダラスで衝撃的なドラッグムービー? とか言う噂を聞いていたので、その仕上がりは如何程のものかと興味津々。 ドラッグはドラッグなんだけど、死者の "トリップムービー" だったんですね。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54978403_9?1303100194


アテも無く東京の歓楽街で暮らすオスカー (ナサニエル・ブラウン) は最愛の妹リンダ (パス・デ・ラ・ウエルタ) を呼び寄せるためドラッグを売りさばくディーラーとして荒稼ぎ。 リンダを呼び寄せたのはイイけど、彼女はストリップダンサーとして、店のマリオ (丹野雅仁) の情夫に成り果ててしまいます。

ある日オスカーは警察の手入れに遇い、捜査の混乱の中 胸を銃で打ち抜かれ絶命。
肉体を離れた彼の魂は強い未練を残し東京の街を浮遊。
輪廻転生のため、その入り口となる場所を求めて彷徨う事になるんですねぇ。


こちら、劇中オスカーの友人のアレックス (シリル・ロイ) が力説する、チベット仏教 『死者の書』 の輪廻転生をモチーフにした物語なんですね。

なんでもこの 『死者の書』 はヒッピームーブメントの時代 ('60後半〜)、若者の間で聖典とされた思想らしく、劇中の極彩色のサイケ調トリップ表現などはその影響なんでしょうね。

それにしても舞台に東京の街を選んだと言うのが、これまたエゲつない。(笑)
ここまで派手な外観のラブホは無いやろっ! ってツッコみたくなるけど、またその室内を俯瞰映像。

その俯瞰映像は魂となったオスカーの主観映像で、歌舞伎町に留まらず東京の街を描写して行く訳なんですが、これがまた見事な映像。 どうやって撮影したのか? どこまでが実写なのか? いろんな疑問が浮かんでくるほどの価値アリ映像でした。

描写もノエ監督らしく、堕胎した胎児の中に入り込む魂や、ラブホでヤッてるカップル、そして突然大音響のカークラッシュのシーン・・・、ヘンにホノボノさせられた膣の中から捉えた挿入シーン。(笑)

しかし、この監督にしたら強烈さは幾分に抑え気味なのかな。
オスカーとリンダの兄妹の近親相姦的な雰囲気もいかがわしくて良いですねぇ。

最後は 『えっ、やっぱりそこから出てくんのっ!?』 って結末でして。(笑)

個人的には充分にギャスパー・ノエワールドを堪能いたしました。
面白かったです。 でもこれは個人の好みによるだろうな〜。

リンダを演じるパス・デ・ラ・ウエルタは、『リミッツ・オブ・コントロール』 でずっと素っ裸だった彼女ですね。(笑) 『セックス・クラブ』 にも出てましたね。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54978403_10?1303100194

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