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【青い夢の女】 MORTAL TRANSFER フランス・ドイツ 2000
監督・製作・脚本:ジャン=ジャック・ベネックス 製作:ラインハルト・クロス 撮影:ブノワ・ドゥローム 出演:ジャン=ユーグ・アングラード / エレーヌ・ドゥ・フジュロール / ミキ・マノイロヴィッチ ヴァレンティナ・ソーカ / ロベール・イシュル / イヴ・レニエ ほか これ最初に観た時は、ちょっとした官能系のサスペンスで それほど面白いと思わなかったんやけどね。 再見して、「あぁ〜ナニゲにブラックユーモア系だったんやぁ〜」って感じで面白く観れました。 監督は、『ディーバ』、『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』、『ロザリンとライオン』 などでお馴染みのインテリ映像作家ジャン=ジャック・ベネックスさん。 日本公開の作品としては、イヴ・モンタンの遺作となった 『IP5 / 愛を探す旅人たち』 ('92) 以来だったから、当時は約8年ぶり新作だったんですね〜。 って言いながら、この監督この作品を撮ってから劇場公開映画は未だに撮ってないんだけどね。(笑) ジャン = ピエール・ガノニョー原作の小説を映像化したという事なんですが、やっぱ "ベネックス・ブルー" の映像に彩られてますね〜。 青を基調とした映像美はさすがでございます。 ジャン = ユーグ・アングラード演じる精神分析医ミッシェルの元を訪れた患者オルガ (エレーヌ・ドゥ・フジュロール) は、窃盗癖とマゾヒスティックな性癖を持つ人妻なんですね〜。 そのオルガの旦那は政界、経済界のフィクサーで恐〜いヘンタイさんなんですよね。 早く言えば変態夫婦です。(笑) 精神分析医のミッシェルは、いつものようにソファーに横たわったオルガのカウンセリングをしていました。 夫から受ける暴力で深い快感を得るオルガの話の合間に つい眠りに陥ったミッシェル医師。 目覚めると そこにはソファーに横たわったオルガの死体。 困惑するミッシェル医師は 昏睡状態にあった自分が殺したのかもしれないと思い、慌ててオルガの死体をソファーの下に隠してしまうんですが〜〜。 性交より暴力を受ける方が感じるという "真性マゾ女オルガ" の死体を巡って、ミッシェル医師の滑稽なまでの経緯を描いた作品でございますが、そこはベネックス監督。 最後まで興味を引く緊張感にも満ちた進行と映像美で見せてくれます。 まぁ〜精神分析医が仕事の最中、眠りに陥るというのもオイタなんですが、その精神分析医をカウンセリングする高名な精神分析医までも (ややこしな〜)、つい寝ちゃった! なんて感じで、「何やってんねん」ですわ。(笑) オマケに死体を移動させようと、凍った道路の上を滑らせたり、墓地でダッチワ○フと頑張ってるイカれ男も登場するし。(笑) ともかく、その滑稽な様子はまさにブラックユーモアですな。 そこにミッシェルの幼少期のトラウマを入れ込み、ドラマは謎が謎を呼ぶサスペンスタッチ。 イメージショットなども取り入れ、一種 迷宮じみた作り・・・でも、最後は。(笑) 人妻オルガの美しい死体は一種の、"性の象徴" と感じましたが、人の奥底に潜む性的な欲望を あらゆる形に転化させ表現したドラマとして観れた次第です。 ・・・ってか、ベネックス監督 そろそろ新作を撮ってもイイんじゃないですかっ。 |

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