表現の自由というのは、まさに名作をも生むのです〜 『小さな悪の華』【小さな悪の華】 MAIS NE NOUS DELIVERZ PAS DU MAL フランス 1970
監督・脚本 ジョエル・セリア 製作 ベルナール・ルガルジャン 撮影 マルセル・コンブ 出演 ジャンヌ・グーピル / カトリーヌ・ヴァジュネール / ベルナール・デラン ほか 記憶にあるのは この映画の内容の "インモラルなヤバさ" と、ショッキングなラストでした。 昔に一度だけビデオで観た作品なんですが、やっとDVD化になって観れるとは これまた嬉しい限りです。 こちらの作品、本国フランスでは その "反宗教的" な内容で上映を禁止。 他のヨーロッパの国へも一定期間 輸出も禁じられたと言うセンセーショナルな内容でした。 公開された国はアメリカと日本だけだったと聞いてますが、ヨーロッパでは教会の反発が凄かったらしいです。 監督のジョエル・セリアが 1950年代に起こった "ある事件" をモチーフに、監督自身の想いを色濃く反映させた作品でして ・・・ その事件と言うのは ピーター・ジャクソン監督が 『乙女の祈り』 でも取り上げたテーマであります。 今はどうか知りませんが、当時フランスでは映画制作の過程において 脚本が出来上がった時点で検閲を受ける制度があったそうで・・・この作品はその時点で、「製作しても良いが、本国での上映は認めません」 という答えが出たそうです。 それでも監督は資金をかき集め 製作を続け、見事に作品として仕上げたんですね。 思春期 (15歳) の少女、アンヌ (ジャンヌ・グーピル) と、ロール (カトリーヌ・ヴァジュネール)。 2人はキリスト教系の学校の寄宿舎で知り合った友達同士。 ボードレールの詩 『悪の華』 を好み、悪魔に身を捧げる儀式として ミサで食べ残した聖体のパンを使います。 アンヌはロールを使って男を誘惑させ、その様子を見て楽しみます。 巧みな嘘をつき、放火をして遊び楽しむ。 残虐性はそれだけに留まらず、アンヌの家で小間使いとして雇ってる男が飼う小鳥を、無残なやり口で平然と殺します。 しかも、その邪悪性を自分でハッキリと認識してるところが興味深いところです。 それでもなお 邪悪に身を投じようとする そこが反抗心に満ち満ちてます。 全編、無邪気な邪悪さと 妖しい淫靡な美しさに溢れた作品。 当時からカルト的な名画として名高い一作でしたが、なんのなんの これは立派な名作でしょう。 それも あのラストが有ってこそでしょうか・・・。 抑圧、束縛からの自己の解放、そして昇華 ・・・ これは観た人の判断によるところが大きい作品ですが、この映画の突き抜けた表現は まさに名作と呼ぶにふさわしいかと自分は思うワケなんですね〜。(・ω・)bグッ まさに "反逆" の言葉がふさわしい名作だろうなぁ〜。 |

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