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【ピクニックatハンギングロック】 Picnic at Hanging Rock オーストラリア 1975
監督:ピーター・ウィアー 原作:ジェーン・リンジー 脚本:クリフ・グリーン 出演:レイチェル・ロバーツ / アン・ランバート 他
 
 
 
 
 
 
『刑事ジョン・ブック / 目撃者』 ('85) でハリウッド監督デビューを果たしたピーター・ウィアー監督がオーストラリア時代に撮った出世作となる一作ですね。
 
本作の初見はですね〜、80年代後半のビデオ鑑賞やったんですよね。
 
劇場公開としては日本での初公開が1986年でして、『刑事ジョン・ブック』 での成功を受けての事だったんでしょうが、製作から10年以上経った遅い公開ですね。 まぁ、オーストラリア映画と言うこともあったんでしょうが。
 
当時、鑑賞する前は何ともカルトな雰囲気を漂わす作品やなぁ〜、と思っておりました。
 
それもそのはず、テーマとなっているのが、ピクニックに出掛けた名門女子学園生徒の、謎の失踪事件。
女生徒三人と女教師一名が、ある岩山において忽然と姿を消し、その物語を独特な幻想的作風でよって映画化しておるのですよ。
 
時代設定は1900年ごろ。
映画を観る前に、これは実際にあった事件だと言う話は聞いたのですが、ホントのところはどうなんでしょう?
 
まぁ、それより独特やなぁ〜と思わせるのが、失踪事件の謎の解明なんかどこ吹く風。
少女と大自然の美しい映像にかぶさり、謎の失踪と言う "神隠し的" な不穏で不条理な空気感。
 
当然、女生徒たちの失踪も気になりますが、個人的には女校長の "壊れ感" が面白い。
失踪事件を受けて寄宿舎学校の評判が悪くなり、経営も成り立たなくなるにつれて校長の人間性も露に。
映画のオチのエピソードもイイですね。
 
ともかくこの作品、人によっては退屈で観なきゃ良かったとも思わせる程の内容だと思います。
作り手は、「失踪事件の解明なんて、どうでもよかった」 と言ってるぐらいですから。(笑)
 
でもでも、そこには多くを示唆する内容があるのですよ。
端正な、瑞々しい幻想的なタッチで描いたミステリー作品としては名を残す一作であるのは間違いなし。
 
・・・と、自分はそう思っとります。
 
 

ビフォア・ザ・レイン

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【ビフォア・ザ・レイン】 BEFORE THE RAIN イギリス・フランス・マケドニア 1994
 
監督・脚本:ミルチョ・マンチェフスキー 出演:グレゴワール・コラン / ラビナ・ミテフスカ / カトリン・カートリッジ
ヴァネチア国際映画祭 金獅子賞、イタリア批評家賞 (男優賞)、新人賞、国際評論家賞 他10部門受賞
          インディペンデント・スピリット賞 外国映画賞受賞
 
 
 
 
 
 
本作は一度ビデオ鑑賞した事がある作品でしたが、最近になってようやくDVDリリースがなされたので、懐かしさもあって鑑賞いたしました。
 
ユーゴスラヴィア出身の監督ミルチョ・マンチェフスキーのデビュー作となる一本ですが、いきなりヴァネチア映画祭で大絶賛を浴びた作品なんですよね、これ。
 
第一部 「言葉」 第二部 「顔」 第三部 「写真」 の3部で構成された物語なんですが、第一部の出来事が後の第二部、第三部にも関わりを与え、最後には時系列を無視して物語にループ性を持たせた内容なんですよ。
いわゆる循環する物語ですね。
 
 
 
 
 
 
ループする物語と言えば、なにか御伽噺的な要素があるんじゃないかと感じられると思いますが、描いてる事柄は厳しい現実世界のドラマです。
 
舞台となるのは、バルカン半島の中央部に位置するマケドニア。 そしてロンドン。
マケドニアでは民族紛争や領土問題で血なまぐさい争いが頻発してる時代が背景ですね。
 
第一部では、マケドニアの美しい山村の風景をバックに、厳しい民族紛争の犠牲になる男女が描かれます。
修道院で沈黙の業をする若い僧キリルと、マケドニア人部隊に追われこの修道院に逃げ込んだ敵対民族アルバニア人少女ザミラとの恋の悲劇。
 
第二部では、所を変えてロンドンの街。 ここでは第三部で主人公となるカメラマンのアレックスの人生の転機と、彼の愛人で女性編集者アン。 彼女は夫との生活にケジメをつけようと、レストランで別れを切り出しますが・・・。
 
第三部では、またマケドニアに戻り、民族紛争を背景にアレックスの葛藤が描かれます。
 
この作品は監督や製作者サイドの思い、と言うか、そのメッセージ性がよく反映されてます。
ヨーロッパではいざ知らず、日本で住んでるとマケドニアの情報は皆無ですよね。
ユーゴ紛争の時でさえ、マケドニアが取り上げられる事はほんとど無かったし。
 
そんな世界各地の人々へ向け、マケドニアの現状を訴えかける内容としては素晴らしい出来ですよ。
 
第三部の最後でまた第一部へ戻りループする内容は、終わりの無い紛争と暴力の連鎖をひしひし感じます。
その構成が良いか悪いかは別として (個人的には良い)、物語を高尚なサイドに引き上げるにはOK。
また映画作品としても、個性的でこの監督の才能を感じられる一作だと思いました。
 
このミルチョ・マンチェフスキー監督はこのデビュー作の後、映画製作はごく少なく、その後は大学で教鞭をとってると聞きましたが、また作品を発表して欲しいものですね。
 

 
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【ヴァルハラ・ライジング】 VALHALLA RISING デンマーク・イギリス 2009
監督・脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン 出演:マッツ・ミケルセン / マールテン・スティーヴンソン 他
 
 
 
 
 
 
 
『ドライブ』 でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン監督の一作です。
こちらは 『ドライブ』 ('11) の前作にあたる作品ですね。
 
北欧神話をベースに、独自の世界観でみせるバイオレンス映画とも言える作品でしたよ。
 
主演のワン・アイを演じるのは、『007 カジノ・ロワイヤル』 でボンドにタマタマ責めをしたマッツ・ミケルセン
あのル・シッフル役も印象的でしたねぇ。
今年はカンヌで男優賞を受賞 ( 『The Hunt (原題)』 ) した事もあり、今ノリにノッてる俳優さんだと思います。
 
 
 
 
 
 
まずですね、この作品、ある程度の予備知識を持ってみた方が良いと直感したんですよ。
DVDジャケットに書かれてある "北欧神話がベース" と言うのを読んでたせいもあって、ちょっとその "ヴァルハラ" キーワードだな、と感じまして・・・。
 
 
"ヴァルハラとは、北欧神話における主神オーディンがアース神族の国アースガルドに建てた「戦死者の館」。
古ノルト語では 「倒れた戦士の住居」 の意味で、バイキングたちは勇敢な死を遂げてヴァルハラに迎えられることを名誉と考えていた"
 
 
鑑賞前に、↑この文言を頭に入れておくだけでも、観てる時の理解度が相当違ってきますよ。
普通に観てたら、なんのこっちゃ意味不明な難解度の高い一作だと思います。
 
舞台は11世紀のスコットランド。 ・・・と言うか、作品上ではこの地名も時代も説明されておりません。
 
独眼の奴隷戦士ワン・アイ (ホントは名前もない、だって喋らないから) は闘犬のごとく賭け試合で戦う毎日。
そんな自分をさげすんだ部族に逆襲するべく、斧を手に殺戮を開始。
 
脱走したワン・アイは、同じ奴隷で生き残りの少年アー (マールテン・スティーヴンソン) を伴ってある地を目指し旅に出ますが・・・。
 
と言う感じのストーリーなんですが・・・。
 
その映像と世界観は唸らされる程の独自性なんですよ。
バイオレンス描写はあるにはあるけど、ギリギリのところでエグさを抑えてるし。
カメラワークと演出でバイオレンスシーンが美しいぐらい。
 
でも、そのバイオレンスシーンも前半の少しだけ。
あとは、ある部族と共に辿る、物言わぬワン・アイの旅です。
この部分で言うなら、ストーリーや娯楽性などなんのその、観る側を置いてけぼりにし兼ねない話。
 
物言わぬワン・アイだけに、"静" の雰囲気なんですが、その中に充満する動性と言うか、激動さは満点。
こうやって感想を書いてても、そのイメージが伝わりにくいかと思われますが、これは万人受けする作品じゃないのは確かですよ。
 
個人的には、その世界観だけでも (映像も含め) 観てみる価値はありました。
とりあえず、ニコラス・ウィンディング・レフン監督は凄いっ、と言うコトで・・・。
 
 
 
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【ペーパーバード 幸せは翼にのって】 PAJAROS DE PAPEL スペイン 2010
監督・製作・脚本:エミリオ・アラゴン 出演:イマノール・アリアス / ルイス・オマール / ロジェール・プリンセプ 他
 
 
 
 
 
 
 
本作が監督デビューとなるエミリオ・アラゴンが、スペイン内戦とその後のフランコ独裁政治を背景に、1930年代のマドリードを舞台に描いた一作ですね。
 
喜劇舞台役者のホルヘ (イマノール・アリアス) は内戦による爆撃で妻子を失い、深い失望と共に姿を隠します。
そして一年後、内戦終結によりフランコ独裁政権に移行すると共にホルヘは劇団に復帰。
 
相方のエンリケ (ルイス・オマール) とも再会を果たし、またコンビで舞台を努めようかという矢先、同じく内戦で母親を失い孤児になったミゲル (ロジェール・プリンセプ) と出会います。
 
 
まぁ、このミゲル君は結構なエンタティナーの素質を持ってることからホルヘは劇団の一員として面倒を見ることになるんですよねぇ。 でもミゲルにわが子の面影を見たホルヘは哀しみを思い起こすことからミゲルに冷たく接します。
 
しかしミゲルは同様にホルヘに父親の面影を抱き慕ってきます。
 
そんなドラマと並行して、サスペンスチックを加味するのはフランコ政権の独裁色。
反体制派探しに躍起になる政権側は劇団員のメンバーに目を付け、その劇団にスパイを送り込んできます。
 
まぁ、それ以前にホルヘ自身も反体制メンバーの疑いをかけられているんですが。
身を隠していた一年間、反体制に傾いたのではないかと言うコトですね。
 
そんな感じのシリアスさの反面、巧く緩和させるようにこの作品は舞台ショーの側面もあります。
喜劇舞台もあり、メンバーによるミュージカル劇もあり、ショーとして見せる側面が楽しいですね。
 
同僚の女性歌手ロシオ (カルメン・マチ) の個性も映画の華です。(・・・華と言うには、ちょっと年食ってるけど)
でっかいイ○痔持ちを公言するところなんか、もう呆気にとられちまいましたよ。(笑)
 
後半に待ち受ける展開も意外性があり、そのまた最後で泣かせどころも用意してあるので、ドラマとしては良いでしょうね。 しかし、内戦や独裁を扱ってる部分はそれほど強調的には描いてないので、そちらを期待すると少しアテが外れるかも。
 
 
 
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【ハッピーサンキューモアプリーズ】 HAPPYTHANKYOUMOREPLEASE 2010 (未)
 
監督・脚本:ジョシュ・ラドナー 出演:ジョシュ・ラドナー / ケイト・マーラ / マリン・アッカーマン / マイケル・アルジエリ 他
(サンダンス映画祭 観客賞受賞)
 
 
 
 
 
 
 
日本未公開の作品を放映するWOWOWのジャパンプレミアで鑑賞いたしました。
12月には 『ハッピーサンキューモアプリーズ ニューヨークの恋人たち』 としてDVDリリースされる一作です。
 
監督と主演は、TVシリーズ 『ママと恋におちるまで』 ('05〜'08) のジョシュ・ラドナー
サンダンス映画祭にも出品され観客賞を受賞するなど、高い共感を得た作品だと思われますね〜。
 
 
 
 
 
 
ニューヨークで暮らす売れない作家のサム (ジョシュ・ラドナー) は出版社との大事な面談に向かう途中、電車の中で里親とはぐれた子供を目撃。 出版社とのアポの時間は迫ってるのに、サムはその子供ラシーン (マイケル・アルジエリ) に救いの手を差し伸べるんですね〜。
 
警察に保護してもらおうと連れて行きますが、ラシーンはそれを拒否。
仕方なくサムは出版社との面談にラシーンを連れて行きますが、あえなく面談は失敗。
 
意気消沈のサムはそれでも、行き場のないラシーンをしばらく自宅に住まわせる事にします。
そんな時、サムは一目惚れしたバーのウェイトレス "ミシシッピ (ケイト・マーラ)" とのキッカケ作りにラシーンを伴って店を訪れますが・・・。
 
 
 
 
 
 
売れない作家のサムをはじめ、孤児で里親のもとを転々としてるラシーンや、サムの友人で乏毛症の女性アニー (マリン・アッカーマン)、ロスに移り住む事でケンカしてるカップル・メアリーとチャーリーなど、この作品の登場人物はみな不安定なんですよ。
 
サムが一目惚れしたウェイトレスのミシシッピーも夜はシンガーとして生計を立ててますが、やはり不安定な心持で、サムとの出会いにおいても迷いが生じて、フラフラした様子なんですが・・・。
 
でも、この作品は登場人物 (アニーに好意を寄せる弁護士サムを含め) 全員の人物描写がイイですわぁ〜。
 
程よくオフビートで、それでいて巧くカップル同士の恋の成り行きをまとめているのでラブコメディのドラマとしても満足感がありましたよ。
 
ニューヨークに暮らすヤング・アダルトな人物のドラマだけに、ある意味そういう感覚は共感を得るのが難しいかと思いますが、ラシーンと言う子供を絡めたハートウォーミングなまとめの演出は正解やったかな。
 
この俳優監督のジョシュ・ラドナーという名前は覚えておいた方がイイかもです。
アニー役のマリン・アッカーマンは、『ライラにお手あげ』、『ロック・オブ・エイジス』 などに出演してましたね。
 
 
 
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