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夏の終止符

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【夏の終止符】 KAK YA PROVYOL ETIM LETOM ロシア 2010 (未)

監督・脚本:アレクセイ・ポポグレブスキー   撮影:パヴェル・コストマロフ
出演:グレゴリー・ドブリギン / セルゲイ・プスケパリス

2010年ベルリン国際映画祭・銀熊賞受賞 (男優賞・芸術貢献賞)

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241434_20?1333339368


三大映画祭週間2011で上映されたらしいけど、公開はなかったのでDVD鑑賞になりました。

こちら主演の男優2人がベルリン国際映画祭でダブル受賞を獲得するなどして、各国で評価の高い一作。
ロシアの新鋭監督アレクセイ・ポポグレブスキーの緊張感溢れる演出が見せてくれます。

舞台はロシア辺境の地、北極圏に属する地域の気象観測所。
そこで周囲の放射能の観測業務を行う男2人のドラマ。 全編ほぼ、この2人しか出てきませんね。

新米として観測所にやって来た若いパペル (グレゴリー・ドブリギン)。
もうひとりは、ベテランとして仕事に責任感を持って向き合うセルゲイ (セルゲイ・プスケパリス)。

冒頭、音楽を聴きながら観測にあたるパペルの描写がなんともポップ。
中盤までは取りとめのない筋書きやなぁ〜、と思っていたら・・・。

仕事に就く態度と注意不足をセルゲイに諭されたパペルは、ある重大な報告をセルゲイに隠したまま放置。
このパペルの処置が、後に凄い展開を起こすんですね。

放射能観測と言う内容もあったから、てっきり社会性の強いサスペンスドラマなんだと思ってました。
ところがどっこい、なんとも言えない緊張感を伴ったヒューマン・ドラマやった。

確かにその緊張感はサスペンスと言ってもいいんだろうけど、これは骨太ドラマですねぇ。

でもこの映画の内容や展開は日本人には驚き (たぶん)…と言うか、理解しづらいかもしれない。
何で、そう来るのか? と言う風な展開が続きますから。
しかし、"世代感、価値観のぶつかり合い" だと解釈すれば分らないことではない。

最後はちゃんと締めてくれますよ。 なんとも感動な気分にさせてもらえたかな。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241434_21?1333339368

不意打ち

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【不意打ち】 LADY IN A CAGE 1964

監督:ウォルター・E・グローマン  製作・脚本:ルーサー・デイヴィス  音楽:ポール・グラス
出演:オリビア・デ・ハヴィランド / アン・サザーン / ジェームズ・カーン / ジェフ・コーリイ 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241434_12?1332821349


自分の記憶が正しければ、まだ子供の頃にTV放映で観たような気がする一作。(笑)
WOWOWで放映があったので鑑賞いたしました。

溺愛する息子のマルコム (ウィリアム・スワン) と2人で邸宅に住むヒルヤード夫人 (オリビア・デ・ハヴィラント) は、腰の骨を折る事故から治りかけてる状態。 そのため邸宅内に簡易エレベーターを設置して暮らしてます。

ある日、マルコムの留守中にエレベーターを使用してたら、なんと停電。
宙ぶらりんのまま、まさにかごの鳥になってしまいます。

そんなところへ、邸宅内にホームレスやら悪ガキどもが入ってきてやりたい放題。
金目の物を盗むわ、勝手に洋服を盗るわで、めちゃくちゃ。

果てはヒルヤード夫人の生死までも危険な目に遭いそうになるんですが・・・。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241434_13?1332821349


面白いシチュエーションですよね。
まぁ、面白いと言うか、本人にすればめっちゃ恐怖でしょうが。(笑)

かごの鳥状態になったヒルヤード夫人を演じるのは、『風と共に去りぬ』 でメラニー役でお馴染みのオリビア・デ・ハヴィランド。 この役を演じた当時は48歳ぐらいだと思いますが、年齢より老けてる感じがします。

そこへやってくる傍若無人な奴らを演じるのは、ホームレス (ジェフ・コーリー) と、そいつに誘われた娼婦セード。この娼婦セードを演じるのが往年の名女優アン・サザーン。そういや 『八月の鯨』 ('87) でその姿を見ましたね。
変質犯テリー / 殺人コレクターの甘いうずき』 では母親役だったかな。

そして悪ガキどものリーダー役の青年ランドールを演じるジェームズ・カーン
当時は20歳そこそこの活きのイイ時期。(笑)

特にこのランドールたちがどうしようもない人間でして。
世の中の常識などとは無縁で、理屈も正論も通用しない。
こういう人間と遭遇したら、そりゃ災難としか言いようのない事態に陥るでしょうな〜。

と、このランドールの末路も悲惨でね。(笑)
ちょっと笑っちゃうぐらいグロい結末が見れますよ。

しかし一番気になったのは、このヒルヤード夫人のその後。

溺愛してた息子マルコムは、その母の愛情が疎ましくて家を出て行っちゃったんですよ。
しかも、「連絡が取れなければ自殺する」とまで言う、困った状態。
今まで孝行息子だったのに、そんなに思われていたなんて・・・、と母は落胆。

このエピソードはこの映画では結末を見せていないから、観てる側は気にかかるところでした。

なんかこういうシチュエーションって、現在にリメイクしたら面白いかもね。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241434_14?1332821349

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【ハロルドとモード / 少年は虹を渡る】 HAROLD AND MAUDE 1971

監督:ハル・アシュビー  製作・脚本:コリン・ヒギンズ  音楽:キャット・スティーヴンス
出演:バッド・コート / ルース・ゴードン / エレン・ギア / チャールズ・タイナー / シリル・キューザック 他

1997年 アメリカ国立フィルム登録簿・新規登録作品

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141253_25?1331362342


先に書いた 『ナッシュビル』 に続きリバイバル上映され、初DVD化になったハル・アシュビー監督によるカルト的人気を誇るアメリカン・ニューシネマ期の一作。

ハロルド (バッド・コート) は大邸宅に住み不自由ない暮らしを送る若者なんですが、狂言自殺を得意 (?) とする変わった青年。 映画初っ端から首吊りを行い、そこへ来た母親が何知らぬ顔で会話を始めるという奇妙な始まりです。

加えて葬式愛好家のハロルドはいつも他人の葬式に参列。
そこで知り合った同じ葬式愛好家の老女モード (ルース・ゴードン) と意気投合することになるんですが。

ハロルドがある面において死に憑かれ抑圧な精神の開放を求めている若者だとしたら、この老女ルースは79歳にして "生" への探求に満ち溢れた女性なんですね、快活です。 しかし自動車泥棒を平気な顔でやっちゃうお婆ちゃんなんですが。(笑)

どちらにせよ、この2人は人を食ったような性格なのは間違いなし。
そんな年齢も性格も異なる2人がいつしか愛し合うようになるって言うからビックリ。(笑)

それこそ人を食った話だろっ、って思わないのがこの映画の凄いところ。
観る側にもハロルドとルースの感情がストレートに、そして自然に入ってきます。

ブラックユーモアと笑い、何より映画は "尊厳" にも言及してるところなんか、やはり一筋縄では行かない。
『大陸横断超特急』、『ファール・プレイ』、『9時から5時まで』 コメディの脚本 (うち2作は監督) を手がけたコリン・ヒギンズの傑作と言いたですな。

そして監督のハル・アシュビーはアメリカン・ニューシネマの作品として、ただの反体制的な締めくくりで終わらせていない点が貴重。

シュールさもあり、面白い一作ですねい。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141253_26?1331362342

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ナッシュビル

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【ナッシュビル】 NASHVILLE 1975

監督・製作:ロバート・アルトマン 脚本:ジョーン・テュークスベリー 音楽:キース・キャラダイン 他
出演:ヘンリー・ギブソン / リリー・トムリン / ロニー・ブレイクリー / カレン・ブラック / シェリー・デュヴァル
    バーバラ・ハリス / スコット・グレン / ネッド・ビーティ / ジェフ・ゴールドブラム / キーナン・ウィン
    ジェラルディン・チャップリン / キース・キャラダイン 他

1975年度アカデミー賞・歌曲賞 (ノミネート・作品賞、助演女優賞、監督賞)

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141253_15?1330499111


ロバート・アルトマン監督の代表作に数えられる一作でありながら、今までDVD化されてなかった一作。
書庫の 「DVD化なってない?」でも取り上げようと思ってた作品なんですが、ようやく日の目を見ました。

これ公開当時に劇場鑑賞しておりまして・・・、今じゃカルトっぽい扱いを受けてる作品なんですが、堂々たる名作に数えられる作品であると常々思ってました。

アカデミー賞では作品賞をはじめ4部門にノミネートだったんですが、この年のアカデミー賞作品賞と言うのがこれまた凄い作品揃い。 『カッコーの巣の上で』、『JAWS ジョーズ』、『狼たちの午後』、『バリー・リンドン』、そして本作。 歴代のアカデミー賞の中でも、この年 (1975年度) は格別の激戦だったと思います。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141253_16?1330499111


アルトマン監督がここで描くのは、アメリカ南部のテネシー州の州都ナッシュビルの町を舞台に、総勢24人の群像劇です。 もうお得意の群像劇ですね。

ナッシュビルと言えば、カントリー&ウェスタンミュージックの中心地。
そのカントリーミュージックの文化をベースに、そこに集う人々の有様を描きます。

当時のアメリカ政治への風刺&皮肉も織り込みながら、「これがアメリカ人の感性なのだ」とでも言いたげな作風はまさにアルトマンの真骨頂ですね。

全編に渡ってアメリカ大統領予備選のキャンペーンを入れながら、物語の牽引役としてジェラルディン・チャップリン演じるBBCのTVレポーターの女性を配置してるところなんか上手い映画作りです。

その似たような役回りが、バイクに乗った男を演じるジェフ・ゴールドブラム
なんと台詞がほとんど無いんですが、こちらも全編に渡って出てきます。
バイクに乗って、シーンの変わりを観る側に伝える役回りと行っても良いかもね。

そして地元のカントリーの大御所ヘブンを演じるのはヘンリー・ギブソン
背のちっちゃい叔父さんですが、コミカルな脇役としても有名ですよね、この方。
『ブルース・ブラザース』 の親ナチの男役なんか面白かった。

アルトマン作品ではお馴染みのキース・キャラダインや、面白いところではリリー・トムリンシェリー・デュバルなんかも名演してますね。 そして当時は堂々の有名女優カレン・ブラックの華やかさも良いです。

ともかく、これだけの大人数の登場人物のなんでもないエピソードを描きつつ、ラストのショッキングな大演壇で収束させる手際は、さすがアルトマンと言いたくなるほど。 長々と日常を描きながら、見事にアメリカの縮図を見せられた思いであります。

160分と言う時間ですが、アルトマン好きなら必見ですね、これは。
公開当時はかなり話題になってたんですよ、ホントに。

ちなみに撮影の時、当地に来てたエリオット・グールドジュリー・クリスティをカメオ出演させてるよ。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141253_17?1330499111

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【ハッピー・ゴー・ラッキー】 HAPPY-GO-LUCKY イギリス 2007

監督・脚本:マイク・リー 制作:サイモン・チャニング・ウィリアムズ 撮影:ディック・ポープ
出演:サリー・ホーキンス / エディ・マーサン / エリオット・コーワン / スタンリー・タウンゼント 他

2008 ベルリン国際映画祭・ 銀熊賞(女優賞)
2008 ゴールデングローブ賞・女優賞(コメディ / ミュージカル)
2008 全米批評家協会賞・主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、監督賞


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141253_1?1329072749


『ネイキッド』、『秘密と嘘』、『ヴェラ・ドレイク』 の監督であるマイク・リーのコメディで、海外の映画賞を席巻した一作と言うから前々から興味津々でしたよ、これ。

天真爛漫モードのポピー (サリー・ホーキンス) は30歳の小学校教師。
親友のゾーイと一緒に暮らし、当然のことながら独身を謳歌しております。

このポピーは開けっぴろげでヘンなテンションの持ち主。
誰かれかまわず声を掛け、茶化したような言動で人を巻き込む女性なんですね。
当然、その性格は誤解されることもしばしば。

そのポピーの日常を深追いしないカットも使いつつ、淡々とも言える感じで描いた一作。

映画の中盤までまったくストーリーが進行して行かない描き方だったので、ちょっと心配にもなった。
それにこのポピーのヘンなテンションばかり目立つので感情移入のタイミングが困難。

しかし後半に差し掛かったところで今までのテンションが変わりを見せ、シリアスなポピーの顔が多く登場するようになる。

自動車教習インストラクターのスコット (エディ・マーサン) との絡み。
これが全編を通じてポピーの人となりを見せていく仕組みになってるから面白いですね。

インストラクターのスコットにせよ、懐妊中のポピーの妹にせよ、ホームレスの男にせよ、世間にはポピーのような性格とは対極にあるような人は多い。 でも彼女は区別や差別を見せず、誰にも同じ顔で接する。

受け持ちのクラスの男の子のイジメに心を痛めたシリアスなポピーの顔を見せるようになって行く時点で、何らかのヒントがあるんだろうなぁと思っていたけど。 それが終盤になって初めて明かされる時には結構イイ気持ちにさせられた。

バイセクシャルにせよ、ヘンなテンションにせよ、この作品では "博愛" がテーマなのだと感じた次第です。
"幸せ" は誰にも訪れて欲しいものですね。

とりあえず、運転中には 「エンラハ」を覚えておきます。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56141253_0?1329072749
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