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書庫クラシック映画

1960年代より以前に製作された映画を一応この書庫に入れてあります。
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ハリケーン

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クライマックスのハリケーン襲来シーンは迫力! 『ハリケーン』

ジョン・フォード監督『駅馬車』 ('39) 発表の2年前に撮った一作。

この作品、アカデミー賞録音賞を受賞しているのですが、当時はまだ特殊撮影賞が設けられて無かった時代。
この作品の特撮の素晴らしさにおいて、以後アカデミー特殊効果賞が設けられる事になったそうです。

見どころは何と言ってもクライマックスのハリケーン襲来のシーンです〜。
物語りは 南太平洋諸島の緑豊かな仏領マヌクラ島に暮らす若者テランギ (ジョン・ホール) と、酋長の娘マラマ (ドロシー・ラムーア) の波乱万丈の話。

航海士でもあったテランギはマラマと結婚直後、タヒチでの航海でいわれの無い罪を宣告され捕らわれの身になります。 自由を求めて何回も脱獄を繰り返し、そのたびに捕まり なんと16年の刑を宣告されてしまいます。

やっと脱獄に成功して、故郷の島マヌクラへと帰りますが、待っていたのは 島を統治するフランス人総督 (レイモンド・マッセイ) の容赦ない追及。 しかしその時、島に襲いかかってきたハリケーンが猛威をふるいます。

法の絶対遵守の総督、そしてそれを非難する医師を演じるトーマス・ミッチェル
けっこう脇のドラマに重みがあり、主人公2人のラブストーリーは付け足しみたいな感じがしました。
まぁそれも仕方ないですね〜、だって主人公2人は どう見たって現地人に見えないし。
もろ白人なんですもん〜〜。(/∇\)

そんな事より、やっぱハリケーン襲来シーンなんですよ、この映画は。
高波が襲ってくるシーン、木が根っこから折れ曲がる強風のシーン。
風雨荒れ狂うシーンのリアルさと迫力は、今の時代でもじゅうぶん通用するぐらいですよ〜。
このオープンセットも凄い。

ミニチュアを使ったシーンも "それ" と分かるところもありますが、CGなど無かった時代で ここまで表現するのは恐れ入りました。 このハリケーンのシーンを観るだけでも じゅうぶん価値ある作品ですなぁ〜〜。

ラストの総督が人間味を見せるエピソードも、ちょっとイイ感じです。(・ω・)bグッ



原題 THE HURRICANE 1937
監督 ジョン・フォード
原作 チャールズ・ノードホフ
脚本 ダドリー・ニコルズ / オリヴィア・H・P・ギャレット
音楽 アルフレッド・ニューマン
出演 ジョン・ホール / ドロシー・ラムーア / レイモンド・マッセイ / メアリー・アスター
     トーマス・ミッチェル / ジョン・キャラダイン

地球の静止する日

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着ぐるみロボット宇宙人 『地球の静止する日』

【地球の静止する日】 THE DAY THE EARTH STOOD STILL 1951

監督 ロバート・ワイズ  原作  ハリー・ベイツ  製作 ジュリアン・ブロースタイン
脚本 エドマンド・ノース 音楽 バーナード・ハーマン
出演 マイケル・レニー / パトリシア・ニール / ヒュー・マーロウ / サム・ジャッフェ ほか

これ最初に観たのは、たぶんビデオレンタル初期の頃だったと記憶してますが・・・。

キアヌ・リーブス主演でリメイクされた 『地球が静止する日』 の公開が近いという事もあって、かなぁ〜り久しぶりに再見してみました〜。

映画の監督は、『ウエスト・サイド物語』 ('61)、『サウンド・オブ・ミュージック』 ('64) などの名作監督としてお馴染みのロバート・ワイズ。 今では カルトSF映画として名を残す一作ですね。




ある日、アメリカの首都ワシントンにUFOが直陸。
中から現れた異星人はクラトゥと名乗り、その姿は人間そっくりで英語を喋ります。

4億キロ離れた惑星からやってきた目的は、地球の将来に関する "ある重大な話" を伝えるため。
世界各国の首脳を一同に会した場所でのみ、その話を伝えると言うクラトゥですが・・・。


この時代、1950年あたりは盛んにSF映画が製作されていた時代だと思います。
勧善懲悪 (異星人 = モンスター) の表現が主流だったのに対し、本作の異星人は異色。
高度な知性を有した友好的な異星人と人類とのコンタクトを、メッセージ的なストーリー性で描いた ハシリ的なSF映画と言っても良いかと。(・ω・)bグッ

異星人クラトゥが提示する "重大な話" は、"核エネルギーと その使い道" に関わる事です。
映画が製作された当時、アメリカは朝鮮戦争派兵の真っ只中の時期。

ソビエトとの冷戦、第二次世界大戦では日本に対しての原爆使用ということもあって、映画の中身は それに対する危惧をあからさまに提示しており、またその状況を取り巻く世界各国の様子も皮肉っております。

そして脅威を感じると すぐうろたえて攻撃的になるアメリカ人も、これまた面白く皮肉った感じで描写してるのも興味深いですね〜、あの過剰反応的な攻撃性は いつの時代でも変わらない?( ̄∀ ̄*)


"ゴート" と呼ばれるロボットは目から光線を発射して、あらゆる物を一瞬で消滅する事ができます。
その破壊力は地球さえも消滅させる威力を有してるんですが、これを盾にクラトゥは ある意味脅しをかけてくるんですね〜。 でも真意は惑星間の平和共存です。

本作はロバート・ワイズ監督の演出ですから、サスペンス風に展開する物語は飽きることなく観れます。
ツッコミどころも満載ですが、この時代の このSFの意図するところを汲み取れば、かなり面白く観れる〜。

そして リメイク作でクラトゥ役を演じるキアヌ・リーブスは、また別の "重大な問題" で地球にやってくるという事ですが、その重大な問題とは ・・・ やはり時代に合った問題なんですね、これがまた。


天国は待ってくれる

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エルンスト・ルビッチ監督のカラー作品 『天国は待ってくれる』

エルンスト・ルビッチの作品は、ここでは過去に 『街角 / 桃色の店』 の1作品だけしか取り上げてないもんで、こりゃイカンなァ〜と思い書いてみました。

ハリウッド黄金期の名匠として もう名の知れた監督ですよね〜。
"ルビッチ・タッチ" なるスタイルとして名を残す方ですが、ロマンチック・コメディに定評はある方ですね。

こちらは そのルビッチ監督の数少ないカラー作品としてのロマンチック・コメディ。
日本での公開は製作から47年も経った1990年だったそうな。

「僕は女性を泣かせてばかりだったから、当然地獄に決まってます。」
あの世の入り口、地獄行きを決める審問官、いわゆる "閻魔大王" にそう告げる老紳士ヘンリー。

ヘンリーの女性遍歴と その人柄に興味を持った閻魔大王は、気まぐれにヘンリーの70年余の人生を聞いてみようという気になります・・・。

 
"チャーミング" という言葉がピッタリ当てはまりますね、やっぱ。

天国か地獄か? 自分の人生を地獄の大王に語って聞かせてゆく設定ですが、当時としてはこの手のテーマが流行った時期でもあったんでしょう。 そういえば原題の "HEAVEN CAN WAIT" は、後々同じ題名の作品が多く出てきましたね。

主演のヘンリーを演じるのはドン・アメチー
あの 『大逆転』 ('83)、『コクーン』 ('85) のおじいちゃんですよ〜〜。

ニューヨークの上流階級の男、女性好きでナンパな野郎の話なんですが、やっぱり心温まる締め方をしてくれるんですよね〜。 そんな型破り的な男でも、スマートな紳士だったりするところが この時代 "らしい" っちゃー らしいところじゃありませんか。( ̄∀ ̄*)

時間が2時間近く、観る人によっちゃ少々中だるみを起こすかもしれませんが、個人的には飽きずに観れました、面白かったですね〜〜。

祖父役を演じるチャールズ・コバーンが なかなか良い味とキャラでした〜。
若き日のドン・アメチーの紳士ぶりもイイもんですよ〜。

なんだかんだ言ったって、さすがルビッチ ってなロマンチック・コメディですね。(・ω・)bグッ 



原題 HEAVEN CAN WAIT 1943
監督 エルンスト・ルビッチ
製作 エルンスト・ルビッチ
原作 ラズロ・ブッス=フェテケ
脚本 サムソン・ラファエルソン
出演 ドン・アメチー / ジーン・ティアニー / チャールズ・コバーン ほか

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ライムライト

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人生の喜怒哀楽を搾りきったチャップリン後期の名作 『ライムライト』

【ライムライト】 LIMELIGHT 1952

監督・製作・脚本・音楽 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリン / クレア・ブルーム / バスター・キートン / シドニー・チャップリン
    ジェラルディン・チャップリン / エドナ・パーヴィアンス 他

『チャップリンの独裁者』 ('40)、『チャップリンの殺人狂時代』 ('47) に続いて、監督作品として作りあげた本作ですが、この映画の完成後にチャップリンは長い船旅に出て、いわゆる "アカ狩り" の圧力でアメリカには戻らずそのままスイスに移住となります。

その作品に独自の思想と感性を持ち込み映画を撮りあげ、多くの傑作を残して見事にサイレント期からトーキーへの変節を乗り切ったチャップリンでしたが、その思想的な作品とプライベートでのスキャンダルがアダとなり、アメリカを後にする事になるんですね。




『人生を恐れてはいけない。 人生に必要な物は、勇気と想像力と少しのお金だ。』

舞台設定はチャップリンの故郷イギリスの、とある街。
足が動かなくなり自殺を試みたバレリーナの娘 (クレア・ブルーム) 。
同じアパートに住み、通りがかりにその命を救った老コメディアンのキャルベロ (チャップリン)。

バレリーナの娘に生きる希望を与え、ある時は叱責しながら励ますキャルベロ。
娘はその献身的なキャルベロの姿に、いつしか愛情を感じ出し始めますが・・・。


チャップリンが演じるのは、芸も名声も落ちぶれた道化師のコメディアン。
誰からも忘れられ、相手にされなくなってゆく恐怖と戦いながら、一方ではバレリーナの娘に生きる希望を与え、人生と戦うことを説きます。 チャップリンがこの作品で見せる "喜怒哀楽" は絶品。

パントマイム芸に昔のキレが無い・・・この映画ではそういう話もチラホラ聞こえてきますが、なんのなんの。
全編で見せる細かい芸、舞台のシーンで見せるパントマイムは、観てる自分にとったらまさに "至芸"。
そのチャップリンを相手にバレリーナ娘を演じたクレア・ブルームの演技力も格別光りますなぁ〜。

堂々としたヒューマンドラマの名作と言っても大げさじゃないでしょう。


そして忘れてならないのが、ラスト近くのクライマックス舞台シーンで登場するピアニストのコメディアン。
何かにつけてチャップリンとはライバル的な存在と言われた、喜劇王バスターー・キートン (↓ 左) との共演。




個人的な意見ですが、じつはチャップリンとキートンを比較するのはあまり好きじゃないんです。
同じサイレント期からコメディ映画を撮りつづけ名声を得た2人ですが、その芸風は別物だったんじゃあ? 

トーキーの波に乗れず失速したキートンでしたが再評価を得て、今ではこの時代の "喜劇王" と言えば "バスター・キートン" だと個人的には思ってるところです。 もちろんチャップリンの評価は全世界が論じるところに異議はありません・・・自分も同意見。 早い話、違う意味で2人とも好きです。

その2人が同じ舞台シーンに立ってパントマイム芸を見せる・・・。
これほど感慨深いシーンは滅多にあるもんじゃないですよね〜、必見なのは言うまでもなしです。(・ω・)bグッ

チャップリンはこの時63歳頃。
その年齢に相応する至芸を見せる名作です、この映画は。

名セリフを散りばめた劇中共々、ラストシーンはやっぱり泣かせてくれますよ〜。

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街の灯

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王道を行くチャップリンの名作を、ちと・・・ 『街の灯』 1931

【街の灯】 CITY LIGHTS 1931

監督・製作・脚本・作曲 チャールズ・チャップリン  音楽 アルフレッド・ニューマン
出演 チャールズ・チャップリン / ヴァージニア・チェリル ほか

これ初めて観たのが12歳ぐらいの時だったのかなぁ。
以後、その年代ごとに何度か繰り返し観てますが、やはり映画と言うのは何回も観てみるもんですよね。
この 『街の灯』 などは、大人になった今だからこそ味わいが深くなっている名作の一つです。


物語の大筋は、これだけの映画になると知ってる方も多いかと存じますが、一応サラッと書いておきます。

職もない、住む場所もない、風采の上がらないひとりの放浪紳士が、ある日のこと町で見かけた盲目の花売り娘に恋をします。 目を治すにはかなりの大金が必用ですが、貧しい娘はその手術も受けられません。
放浪紳士は何とか娘の目を治そうと、金を稼ぐ一大決心をしますが・・・。


トーキー映画が主流になりかけ、サイレント映画はもう昔の映画手法になりかけてた当時。
あえてその波に逆らい、チャップリンが作りあげたサイレントの名作。
と言いましても、実際は音楽が付いたサウンドの映画だったんですが。

今観て、やっぱりチャップリンはパントマイムの天才であると実感。
と言うより、映画作りにかけては天才的な人物だったのでしょう。
製作から脚本、音楽まで手がけ、全てのシーンは彼の頭の中で既に完成に至ってるんですよねぇ。

そして何よりこの映画が異色なのは、社会風刺や皮肉めいたテーマが多いチャップリンの作品の中で一際ラブ・ロマンス色を放つ一作。 やっぱり異色と言って良いのではないかと・・・。

子供の時分はただあのラストシーンに感動を覚えたわけなんですが、今観るとその意味合いも変わります。

この映画に関してはもう知られたところが多いので、この先ちょっとネタバレを書きます。


娘の前では金持ちの紳士を装ってた彼ですが、その目の手術のために大金を盗んで御用になり、あえなく逮捕。
月日は流れ、出所した放浪紳士は目の治った娘と偶然出会います。

みすぼらしい放浪者の姿を見て気の毒に思った娘は、小銭を恵んでやろうとそっと彼の手をとります。
その瞬間、娘の顔つきが変わります。 ・・・そこで出た言葉が 『あなたでしたの?』

子供の時はこの最後の名シーンで、素直にハッピーエンドだと思い感激したわけなんですが・・・。
しかし、このオリジナルの字幕は 『You?』 なんですよねぇ。 日本語字幕は 『あなたでしたの?』 という言葉になりますが。 こういう時、日本語の素晴らしい情緒のある感覚が好きになります。

映画はそのシーンで終わっています。 でもこの後この2人はどうしたでしょうかねぇ? 
このみすぼらしい放浪紳士を見て、娘は素直に感激しただろうか?
「そりゃ、そうだろう」、「いや、現実はそんなに甘いもんじゃない」、と様々な思いが頭に浮かびます。

観る側もそれぞれの感性と価値観でストーリーを作りあげてしまいますから、それをも計算に入れたチャップリンの意図があると感じました。 『あなたでしたの?』・・・そのシーンで映画を終わらせた意味合いは、まさにそこにあると思います。

悲哀になるか? ハッピーエンドになるか? 
観た側のそれぞれがその時の感性次第でどうにでも転ぶ。

男の立場からすれば娘と再会できたことは嬉しい事ですが、今の自分の姿をさらけ出すことは辛い事でしょう。
一方、女性の立場からすればどうだろうか? 胸の片隅にいつも想っていた、あの親切な紳士がこの男?
幻滅を感じないだろうか? いや、この娘の心はそんなに汚れていないはずだ・・・等々。

もしこの後この2人がラブラブしている姿を映し出していたなら、平凡な締めくくりになったしまった映画だな、と感じないでしょうか? 『この後、この2人はどうなったと思いますか?』 と問いかける、暗示的な意味合いを持ったラストがなんともイイ感じです。

大げさに言うと、時代を超えた普遍性というのはこういう事でしょうねぇ。
いつの時代であっても、男と女、人間そのものの感情は生き物なのですよねぇ〜〜。
ちゅーか、自分でも書いてて何が言いたいのかワケが分からなくなってきましたが。( ̄∀ ̄*)

まぁ、もちろん今でも自分の結論は ハッピーエンド です。

ちとラストシーンを中心に書いてしまいましたが、見所はまだまだ沢山ある映画です。
でもこの映画はあのラストがあってこその名作なんです〜〜。(・ω・)bグッ

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