|
この映画が製作された以降のハリウッド映画、及び日本映画にも少なからず影響を与えたとみれる、あまりにも有名なクラシックの名作です。 名優ジャン・ギャバンが、アルジェリアのカスバの街を舞台に男のメロドロマをたっぷり魅せる一作です。 監督は 『悪魔のようなあなた』 などの巨匠ジュリアン・デュヴィヴィエ。 共演のギャビー役にミレーユ・バラン。 1937年のフランス映画の名作です。 フランスの植民地アルジェの港の丘にあるカスバ。
まるで迷路のような街並みは警察の手も届かない無法地帯であった。パリから逃亡してきた大泥棒のペペ・ル・モコ(ジャン・ギャバン)は、ここカスバで英雄視されていた。 警察はなんとかペペを街からおびきだそうと手を尽くしていた。ペペ包囲網が敷かれる中、ある日パリからきた観光客の女性ギャビー(ミレーユ・バラン)と恋に落ちてしまうペペ。 彼女に懐かしいパリの空気を感じ、いつしか街を出る決意をしてしまうが・・・。 ハンフリー・ボガート主演の 『カサブランカ』 などは、まさにこの映画の影響を受けている一作。 異郷の地、アルジェリアのカスバという異様なエキゾチックさの漂う街で、遠くはなれた故郷のパリを懐かしむペペ・ル・モコ。 そこへ、その故郷の匂いを運んでやってきた美女ギャビー。 犯罪人がある故にカスバの街でしか暮らせないペペですが、彼女への愛情ゆえにカスバの街を離れる決意をしますが・・・。 伊達男でワルのボス。しかしギャビーへの愛に溺れてゆくペペ・ル・モコ。 この演技はまさにジャン・ギャバンの名声を確立させた名編。 カスバの刑事スリマンとの奇妙な友情、そしてこの映画のもう一方の主役、カスバの迷宮のような街並み。 どれをとってもクラシックな名画という表現がピッタリくる作品ですが、なんと言っても極めつけはラスト。 ギャビーの乗った船を見つめ、思いっきりその名を叫ぶペペですが、無常にも船の汽笛でその叫びはかき消されてしまいます・・・。 男の悲哀と郷愁、ジャン・ギャバンが一世一代といえる演技で魅せる男のメロドラマです。 |

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー



