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サンダンス映画祭、審査員大賞(グランプリ)受賞 『アメリカン・スプレンダー』

【アメリカン・スプレンダー】 AMERICAN SPLENDOR 2003

監督・脚本 シャリ・スプリンガー・バーマン / ロバート・プルチーニ
製作 テッド・ホープ    原作 ハーヴィー・ピーカー / ジョイス・ブラブナー
出演 ポール・ジアマッティ / ホープ・デイヴィス / ジェームズ・アーバニアク / ハーヴィー・ピーカー 他

 2003年全米批評家協会賞 作品賞、脚本賞受賞
      NY批評家協会賞 女優賞、新人監督賞受賞
      LA批評家協会賞 作品賞、脚本賞受賞


『私がクマにキレた理由(わけ)』 ('07) の監督&脚本、シャリ・スプリンガー・バーマンロバート・プルチーニ夫婦コンビのデビュー作品ですね〜。 こちらの作品、公開されるやいなや インディーズながら話題を呼び、アカデミー賞にもノミネートされたり その年の賞レースを席巻した異色のコメディ一。

自らの冴えない毎日をコミックに著したハービー・パーカー
作画を友人のロバート・クラムに託し、自身は脚本を担当したコミック "アメリカン・スプレンダー"

アメリカで今も創刊されている実在のコミックを生み出した主人公ハービー・パーカーの半生をポール・ジアマッティが演じ、ハービー・パーカー本人も出演して 自身を演じる異色の人生コメディです。




"アメリカン・スプレンダー (アメリカの輝き)" と言う、希望に満ちたタイトルとは裏腹に、そこに描かれる日常は 何とも自虐的でありシニカル。 

不器用で それほど容姿にも自信が無いハービー。
オハイオ州クリーブランドの病院で書類整理係として働く退屈極まりない毎日を送る中、その日常を漫画にしようと思い立ったわけなんですが、これが好評で ジョイス (ホープ・デイヴィス) という奥さんにも恵まれます。

コミックがカルト的な人気を博したのはイイけど、ハービーは相変わらず病院勤め。
悪性腫瘍が見つかったり、奥さんのワガママ(?)に頭を悩ませてみたり・・・。

元々やさぐれキャラのハービー・パーカーなんですが、それをハマった演技で見せてくれるポール・ジアマッティが最高に可笑しく、面白いんですよね〜〜。 彼の一世一代の主演映画になりえるでしょうなぁ〜。

漫画をフィルムに入れ込んでみたり、ジアマッティ演じるハービーと そのご本人が共演してみたり。
作風も 一風変わった作りでコメディ感覚を貫いております。

当のアメリカン・スプレンダーというコミックは読んだことが無いのですが、それでも楽しめる映画。
まぁ原作を知ってれば、面白さは余計にアップするんでしょうが、知らなくてもある程度OKだと思います。

ハービー演じるジアマッティが醸しだす シニカルさとコミカルさ。
輪をかけて本人も出てくるんだから、そのあたりの作りは斬新だと言えるんじゃないかなぁ〜〜。

ナニゲに人生訓もチラホラ見えるところが ありふれたコメディに終始してない一作でしょうか。(・ω・)bグッ


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1990年度サンダンス映画祭 観客賞受賞 『ロングタイム・コンパニオン』

こちらの映画、はじめて "エイズ" を取り上げた作品として、当時サンダンス映画祭で喝采を受けた一作。

監督は、メグ・ライアンとアレック・ボールドウィン主演の 『キスへのプレリュード』 ('92) のノーマン・ルネ
じつは この監督自身も1996年にエイズで亡くなられております。

タイトルの "LONGTIME COMPANION" とは、この映画で訳されるところ "生涯の伴侶" の意味。
複数のゲイのカップルの9年間を、ポートレート風に綴った作品であります。

物語の始まりは1980年。 エイズがまだ世間的に認知されていない頃、ゲイの間で多発する死の病としてメディアで取り上げられだした頃から話は始まります。 

この頃は自分もリアルタイムで、エイズについて その恐ろしさをジワジワ感じ始めた時期でもありました。
最初は、ゲイの方の間で発症する新種の癌であると言った間違った知識を植えつけられたもんですが、この映画を観ていると 発症した本人でさえ、まだ得体の知れない病気であったと言うのが理解できます。

ひとり、またひとりと エイズによってこの世を去る仲間たち。
いつ自分の身に起きても不思議じゃない状況の中、あくまでも前向きに生きようとする姿。
偏見と戦い、世にアピールする その製作意欲が伝わってくる物語です。
ラストの浜辺のシーンは一瞬ビックリする展開でしたが、その明るさが救いの物語でありました。

映画のオープニングナンバー、ブロンディの 『The Tide Is High』 、舞台 『ドリームガールズ』 のテーマ曲、ヴィレッジ・ピープルの 『YMCA』 など、その時々の楽曲が使われていて、あの時代を強く感じさせてくれます。

・・・っていうか、やっぱゲイの方が好む楽曲ですかな。( ̄∀ ̄*)



原題 LONGTIME COMPANION アメリカ 1990
監督 ノーマン・ルネ
脚本 クレイグ・ルーカス
出演 キャンベル・スコット / メアリー=ルイーズ・パーカー / ダーモット・マローニー
    ブルース・デイヴィソン / スティーヴン・キャフリー / パトリック・キャシディ ほか

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トッド・ソロンズ監督デビュー作 '96サンダンス映画祭グランプリ受賞

【ウェルカム・ドールハウス】 WELCOME TO THE DOLLHOUSE 1995

監督・製作・脚本 トッド・ソロンズ  製作総指揮 ドナ・バスコム
出演 ヘザー・マタラッツォ / エリック・メビウス / ブレンダン・セクストン・Jr ほか

自分、トッド・ソロンズも大好きな監督さんのひとりでありまして・・・。
栄えある映画デビューを飾った作品がこちら。

そして、これに続く2作品目があの 『ハピネス』。
続いて、『ストーリーテリング』、『おわらない物語 アビバの場合』 と、現在まで4作品を撮っています。

このデビュー作 『ウェルカム・ドールハウス』 の主人公ドーンちゃんは、『おわらない物語 アビバの場合』 の冒頭へとリンクされています。

                http://www.geocities.jp/jkz203/blog13/welcome.jpg

主人公ドーン (ヘザー・マタラッツォ) はジュニアハイスクールの7年生、11歳の少女。
学校ではクラスメートから 『ブス!』、『レズ!』 と罵声を浴び、家に帰れば妹シシィーばかりをえこひいきする母親。 兄はPCオタクで、大学受験の内申に良いからといってバンド活動をやってるようなヤツ。

そんなある日、ドーンは 兄が連れてきたバンド仲間でプレイボーイのスティーブに一目惚れ。
学校ではいじめっ子のブランドン (ブレンダン・セクストン・Jr) との間に怪しい関係が生れそうに成りつつ・・・。

イジめられてばかりいるドーンちゃん。
周りのイジメが度を増すたびに ドーンちゃんの性格も歪んで行く一方。
でも、このドーンちゃんの個性、通常の苛められッ子のように卑屈になるようなタマじゃないんですね〜。

家で腹の立つ事があったら、妹が遊んでいる人形の頭をノコギリでギコギコ。
学校ではロッカーに落書きされても 『これは私のじゃない、学校のものだから』 とアッケラカン。
唯一の友達である近所の少年を 自分の都合で 『オカマ!』 呼ばわり。
兄のバンド仲間のスティーブ (エリック・メビウス) に惚れて、何とか接近を試みますが、当然適わぬ恋心。

このドーンちゃん、イジめられっ子のワリには図太い神経とナルシストな精神の持ち主なんです。

イジめられてばかりいる少女の辛さ哀しさを描いてるのでは無く、思春期の現実を あくまでブラックにポップさを交えてユーモア化した お話であります。

この映画の真意は? ・・・ そんな見方をすれば もう楽しめなくなるので 気軽に観る事がベスト。
どこかハズれた登場人物たちの滑稽な "様" は笑えます。

『明日の放課後3時に お前をレイプしてやるから この場所に来い!』
いじめっ子のブランドンに そう告げられたドーンちゃんは、その日わざわざ指定の場所に行きます。
レイプを予告して 場所と時間を指定するって。(^o^; ・・・こんなオフビートな感覚、いがかなモンでしょうか?

でもホンの少し ホロッときそうな物語でもあります。
劇中でも歌われる主題歌の 『Welcome To The Dollhouse♪』 は耳に付いて離れなくなりますよ〜。


ちなみに、この監督の次回作は 『ハピネス』 の続編が企画されてるようです。
姉妹編とも言ってよい作品になるようですが、出演候補にはデミ・ムーアーエマ・トンプソンらの名前が上がっているような・・・。 個人的にお気に入り監督でございます。(・ω・)bグッ


アメリカン・クライム

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邪悪です、この事件も・・・ 『アメリカン・クライム』 日本未公開

【アメリカン・クライム】 AN AMERICAN CRIME 2007 (未)

監督・脚本 トミー・オヘイヴァー   脚本 アイリーン・ターナー
出演 キャサリン・キーナー / エレン・ペイジ / ジェームズ・フランコ
     ブラッドリー・ウィットフォード ほか

2007年サンダンス映画祭プレミア部門出品作

1965年アメリカで実際に起きた、シルヴィア・ライケンズ殺人の関する内容を元に映画化された一作です。

そのシルヴィアを演じるのがエレン・ペイジでありまして、同年出演の 『JUNO / ジュノ』 の大ヒットにその存在が吹き飛んだかどうかは定かではありませんが、日本では未公開になったようですね〜。 内容の過激さもあるのかな?

ここで描かれる事件は "虐待死" であります。
それも他人の子供 (シルヴィアとジェニーの姉妹) を預かった6人の子供の母親ガートルード (キャサリン・キーナー) と、その周囲の人間の犯罪を裁判を通して回想する構成で描いております。




シルヴィアとジェニーの姉妹の両親は当時の遊園地 (移動式) で働いていたため 各地を転々としなければいけない仕事。 その時、ガートルードという女から、「週20ドルで世話をする」と持ちかけられます。

年頃の娘2人の事を考えた末、両親はシルヴィアとジェニーを2ヶ月間と言う約束でガートルードに預けます。
このガートルードは既に6人の子持ち。 過去に男で失敗をして 今は女手ひとつで子供を育てています。

しかも 乳飲み子の末娘は現在の愛人アンディの子供。
その愛人もガートルードに 暴力と甘い言葉を囁きながら金の無心をするような男。
この愛人アンディ役をジェームズ・フランコが演じています。

まぁ、ある事をキッカケにガートルードからの虐待が始まる訳なんですが・・・。

この内容も悲惨としか言いようのない虐待であります。
お仕置きと称して、お尻をベルトで打つことから始まり、監禁煙草の火による火傷、そして惨たらしい身体への傷、等々・・・。 なにより恐ろしいのは、その虐待に子供の同級生までも関わっていたと言う事実。

周りの者も (子供たち、その同級生、近所の家族)、その虐待を知っていながら どうして防げなかったのか? という疑問も描かれていますが、こういう事件は現在も他人事では無い事件ですよねぇ。

焼いたピンの先をシルヴィアの身体に刺し、『私は高慢な売春婦』 という言葉の傷跡を付ける虐待。
コーラの瓶を性器に無理やり嵌め込む虐待。 熱湯をかける虐待。

数々の陰惨な虐待の事実が描かれていますが、こういうのを観れば 『罪を憎んで、人を憎まず』 という言葉が納得できないところであります。

ガートルードと言う女の何がそうさせたのか? このあたりを見つめた描き方も興味深いところです。
演じたキャサリン・キーナーの真に迫った演技は結構なイメージチェンジでしょうかねぇ〜。

エンドクレジットで実行者たちへの判決が記されてます。

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"邪悪" と言う言葉がピッタリのお子様です。 『ジョシュア 悪を呼ぶ少年』

こちら、2007年のサンダンス映画祭撮影賞を獲得してる一作。

ニューヨークの高級アパートに暮らす、ある裕福な一家。
夫のブラッド (S・ロックウェル) は 若くして成功した株式仲買人。
その妻アビー (ヴェラ・ファーミガ) は、女の子を出産したばかり。

夫婦には9歳になる長男ジョシュア (ヤコブ・コーガン) が居ます。
このジョシュアは優等生で頭脳明晰ですが、部屋で居る時でも正装してるような変わった子供です。

まぁ両親は 生まれたばかりの娘を溺愛する訳なんですよね。
それは親とすれば普通の事なんですが、ジョシュアにとっては歓迎できない事態なんですよ〜。
ジョシュアの歪み切った心、とでも言いましょうか・・・
それ以後、この家族には不穏な空気が漂って来るんですね〜。

泣き止まない娘、育児ノイローゼに陥る母親、飼い犬の急死、等々。
そして祖母に降りかかる不幸・・・この事態になって夫のブラッドはようやくジョシュアに対して言いようの無い疑念を抱きます。

サイコチックなスリラーなんですが、ある意味 起こりえる事態を描いてるので、悪魔系や有り得ない恐怖を描いてる作品には無い "恐さ" があると思いますよ〜。

不安感を掻き立てる子供の泣き声や ジョシュアの演奏するピアノの音色。
現実的な恐怖感を煽り立てるんですよね〜、ジョシュアの無感情な顔つきも。
けっして悪魔憑きの子供ではないんですが、それだけにリアルな恐さを感じさせますな〜〜。

あっ、脱ぎ脱ぎ大好きなサム・ロックウェルですが、ここでは白パンツのブリーフ姿のみです。(・ω・)bグッ



原題 JOSHUA 2007 (未)
監督 ジョージ・ラトリフ
脚本 ジョージ・ラトリフ / デヴィッド・ギルバート
出演 サム・ロックウェル / ヤコブ・コーガン / ヴェラ・ファーミガ / ダラス・ロバーツ ほか

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