tiff.2003 The People's Choice Award (観客賞) 受賞 『座頭市』
【座頭市】 日本 2003
監督・脚本・編集 北野武 製作 森昌行 / 齋藤恒久 原作 子母沢寛
出演 ビートたけし / 浅野忠信 / 夏川結衣 / 大楠道代 / 橘大五郎 / 大家由祐子 / 岸部一徳
ガダルカナル・タカ / 石倉三郎 / 柄本明 / THE STRiPES ほか
2003年 ヴェネチア国際映画祭 : 監督賞 受賞
2003年 日本アカデミー賞 : 音楽賞・撮影賞・照明賞・録音賞・編集賞 受賞
北野武監督が、俳優ビートたけしとして主演にも挑んだ "新 座頭市"
相性の良いヴェネチア国際映画祭では監督賞受賞の一作でもあります。
ご存知、1962年に初めて勝新太郎が演じて以来 26作にも及ぶシリーズ化となった "座頭市" を、北野武監督が現代風に解釈を施してリメイクした作品なのですが〜。
まぁ、どうしても勝新太郎の座頭市と比べられるのも当たり前の話ですが・・・でもでも、比べる方が野暮なことなのは承知しております〜。 なので そのあたりは控えめに。
でも〜この作品、勝新太郎の 『座頭市』 や北野監督の他の映画を観たことが無いと言う方にとっても、これまた楽しめた時代劇なんではないでしょうか。 CGを要所要所に使用したスピーディーな殺陣のシーンを全面に押し出し、北野監督らしいコントを交えながら、最後まで飽きさせることなく作られております。
金髪の座頭市というのは、勝新に比べると いささか都会的で迫力不足なのはいなめませんが、何か新しい座頭市を作ろうとする北野監督の意気込みはビシビシ伝わってきますよね。 タップダンスの群舞シーンも、"それが必要か?" とも感じられますが、あれはあれで面白い。
キャストも皆さん 良い味を出しておりまして。
オマージュとしての大楠道代 (旧芸名・安田道代) の出演なども、この作品では重要なところです。
浅野忠信も鋭い刀さばきを見せておりますし、その個性にあった役どころは好きな方ですが、もっと激しい演技を見せても良かったのではないか? とも思いましたが。
ガダルカナル・タカは、もう狂言回し的な役。 道化に徹した演じ方も良いとしましょう。
・・・正直に言えば、あの "笑い" は苦手な方なんですがね。 ちょっとウザかったけど。(^o^;
悪役の岸部一徳・石倉三郎・柄本明などは、もうさすがです。 脇をこういう実力派で固めるのは良いです。
でも、おせいとおきぬの姉妹役 (ホントは姉と弟役) の大根な演技は頂けませんが。( ̄∀ ̄;)
ともあれ、これは "股旅もの・やくざ時代劇"。
勝新の座頭市の時代は、こういう作品が無数に作られていた時代であります。
いわゆるアウトローなアンチヒーローという事を考えれば、この北野監督も ある意味アウトローなお方。
その映画制作も遊び心があって、今の時代に合ったアウトローぶりなのではないでしょうか。
アクション・エンタメ時代劇として作ったのが正解だと思います。
これがトロントの映画祭で観客賞を受賞したのは意外だったけど、こういう判りやすさも海外の人にはウケるところなんでしょうか〜。
・・・んん、誰か今度は 『木枯らし紋次郎』 をリメイクして〜!(*`◇´*)/
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