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嵐が丘

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【嵐が丘】 日本 1988

監督・脚本:吉田喜重   原作:エミリー・ブロンテ   製作:高丘季昭   撮影:林淳一郎
出演:松田優作 / 田中裕子 / 名高達郎 / 石田えり / 萩原流行 / 高部知子 / 古尾谷雅人 / 三國連太郎

1988年日本アカデミー賞 助演女優賞 (石田えり 他2出演作に対しても)

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55478422_18?1287949272


エミリー・ブロンテの原作を、松竹ヌーヴェルヴァーグの吉田喜重監督が構想20年以上かけて映画化した一作。 舞台設定を中世日本の鎌倉・室町時代に置き換えて、男と女の恐るべき情念を描き出しております。

とりあえず、原作の長編小説は有名なのでストーリーを書くのは控えておきますね。

この小説、映画化としては1939年のウィリアム・ワイラー監督作、1953年のルイス・ブニュエル監督作など、あと数本の映画化作品があります。 どの作品も舞台設定を製作された国に置き換えられて描かれてますが、こちらは中世の日本が舞台。

火山灰が降り積もる荒涼とした背景を舞台に、鬼丸 (松田優作 = ヒースクリフ) と絹 (田中裕子 = キャサリン) の狂気とも言える情念が渦巻いた、一種特殊な緊張感がある作品でございました。

ロケは御殿場の富士山5合目あたりで撮影したそうなんですが、荘 (しょう) と呼ばれる建物しか無い背景で、あとは霧と火山灰だけ。 この荒涼とした舞台が物語り上でも狂気に似つかわしい雰囲気を醸し出してますね〜。

そして何より、中世の日本人の その話し言葉や立ち振る舞い、所作。
歌舞伎と京劇の雰囲気を兼ね備えたと見える登場人物 (役者) の演技に ただ見惚れてしまいました。

中でも絹を演じる田中裕子の、その能面のような顔つきから漂う妖美とでも言うのでしょうか・・・。
演じる力量も問われそうな役どころを見事にこなしたところは立派としか言いようが無いですね。

鬼丸を演じる松田優作の迫力は言わずともお判りでしょうが、思い起こしたらこの次の年、1989年のアメリカ映画 『ブラックレイン』 が最後の姿になったんですよね。 『華の乱』 と共に、この作品が最後の日本映画出演作となりました。

この映画では、原作の持つ "男と女の狂気の情念" から もう一歩も二歩も飛び越え、日本ならではの グロテスクとも言える怨念と情の物語に仕上がっていたと感じます。 そして美しくもあるのは言うまでも無く。

ただ難点を付けるなら、監督の初の時代劇と言うこもあって 少し "力み" が出たか。
観る人によっては全編にくどさを感じるかもしれない。 自分は興味持って観れましたが。

東の荘 山部一族の絹を演じる田中裕子、西の荘 妙を演じる石田えり、絹の娘を演じる高部知子
この3名の全裸シーンも男性にとっちゃ嬉しいところですけど。 でもやっぱ石田えりは最高ですなっ。(笑)
この時代ならではの "まぐわい" シーンも見物です。

狂気の情念と陰惨さに満ちた物語でございました。 自分は好きですけどね、これ。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_55478422_19?1287949272

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【クローンは故郷をめざす】 The Clone Returns To The Homeland 日本 2008

監督・脚本 中嶋莞爾  エグゼクティブ・プロデューサー ヴィム・ヴェンダース  撮影 浦田秀穂
出演 及川光博 / 石田えり / 永作博美 / 嶋田久作 / 品川徹 / 田村泰二郎 ほか

2006年 サンダンス・NHK国際映像作家賞受賞 (オリジナル脚本・中嶋莞爾)

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54012885_43?1278180644


サンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞したこの監督自身の脚本を、同賞の審査員だったヴィム・ヴェンダースがエグゼクティブ・プロデューサーを努め映画化した一作。 この中嶋莞爾監督は自主映画で高評価を得てきた方のようですね〜。

宇宙ステーション建設作業中に不慮の事故で殉職した宇宙飛行士の高原耕平 (及川光博)。
生前の契約により、耕平は合法クローン技術によって蘇えります。

しかし、双子の弟のぼるを事故死させた幼少期の記憶しか持たずに再生してしまう。
戸惑う耕平の妻 時枝 (永作博美) であったが、葛藤しながらでもその現実を受け入れていくことに。

そんな時、記憶の混乱が生じた耕平は病院を抜けだし、かつて家族で暮らした故郷を目指して歩み始めようとしますが・・・。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54012885_44?1278182160


どこかの説明で読んだのですが、この映画の映像感覚や表現には、あのアンドレイ・タルコフスキーの 『惑星ソラリス』 の影響があるのではないかと。 ・・・監督自身は否定していたと記憶してますが、そう言われるのも本作を観れば一目瞭然。 他のSF映画とは一線を画する、日本独自のテーマ性と哲学性を持ち合わせてるんじゃないでしょうか。

そして美しくもあり 静謐な映像も大きな見どころ。 撮影が素晴らしく良いですね。

クローン技術というテクノロジー一辺倒の説明に傾かず、亡くなったオリジナルの魂がコピーに影響を与える "共鳴" と言う仮設を持ち出してるところが興味深いですね。 早く言えば "霊魂" の存在を肯定してるんですよね。

故郷への帰途、クローン耕平が担いでる宇宙飛行士の遺体はオリジナルの自分なんですが (霊魂)、それを幼少期に死んだ双子の弟と思い込み、ひたすら歩く姿が切なくもあり痛ましいところです。

耕平を演じるのは及川光博。 もちろんミッチー節は封印して、このシリアス演技に挑んでます。
彼の人間離れした端正な顔立ちがクローンの雰囲気と作品のテーマ性を盛り上げてますね。

そして何より、双子の母親 高原洋子を演じる石田えりの存在がこの映画の要。
耕平が目指す故郷は、= 母親と言う事でもあるんですよね。

時には厳しく、我が子の全てを包み込むような大きな愛情を持った母親を演じる石田えりは適役ですなぁ。

アート的に観ても面白い作品でした。



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ジーナ・K

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【ジーナ・K】 GENA.K 日本 2005

監督 藤江儀全   プロデューサー 渡辺栄二   脚本 藤江儀全   撮影 松本ヨシユキ
出演 SHUUBI / 石田えり / ARATA / 光石研 / 吉居亜希子 / 片岡礼子 / 石井聰亙 / 永瀬正敏 ほか

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54012885_40?1278008462


こちら邦画のインディペンデント映画。

長年に渡り石井聰亙監督などの作品を中心に、フリーの助監督として活躍してきた藤江儀全の監督デビュー作という事なんですね。

その藤江監督が、『戦後の過渡期、34歳でこの世を去った伝説のストリッパー、ジプシー・ローズが現代に生きていて、娘がいたとしたら・・・』、という発想で製作した映画だそうな。 その娘 "ジーナ・K = かやの" を主人公に、ストリッパーの母親との愛憎や葛藤、最愛の男との出会い、その別れを描いた鮮烈な青春映画です。

ジーナ・Kを演じるのは、これが映画デビューの福岡出身のシンガー・ソングライター、SHUUBI (しゅうび)。
そしてジーナ・Kの母親で、福岡の中洲に君臨する伝説のストリッパー・カトリーヌを演じるのが石田えり
期待に応えて (?)、ストリップシーンでは お見事な肢体をご披露してくれてますっ!(σ・∀・)σ

そうです、それを期待してこの映画を観たのです!(´▽`*)アハハ  ナイスー!

あ、いやいや、でも物語も良いのですよ。

勝気で愛情の薄いストリッパーの母親に反発して、自らは歌で自己を表現しようとするジーナ・K。
彼女の生き様と、母親カトリーヌの生き様を対比させたヒューマン・ドラマなんですね。
ジーナ・Kのライブシーンは、さすが本職のシンガーだけあって結構迫力ものです。

そしてジーナ・Kが出会う男・菊池 (ARATA)。
彼との恋模様も切なさがこみ上げてくるような味わいがありますなァ。

でも、このARATA演じる菊池くん。 もう劇中で殴られてばっかり、最後には刺されるし。(笑)
しかしARATAも相変わらず良い演技をしますね。

ところどころベタな演出が気になりましたが、人生を行きぬく女性への賛歌としては見応えある一作でした。
もちろん、石田えり嬢のストリップシーン が一番見応えあるけどっー!(´▽`*)アハハ


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54012885_39?1278008462

サッド ヴァケイション

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【サッド ヴァケイション】 Sad Vacation 日本 2007

監督・原作・脚本 青山真治   プロデューサー 甲斐真樹   撮影 たむらまさき
出演 浅野忠信 / 石田えり / 宮崎あおい / 板谷由夏 / オダギリジョー / 山口美也子 / 嶋田久作
    光石研 / とよた真帆 / 川津祐介 / 中村嘉葎雄 / 斉藤陽一郎 / 辻香緒里 / 高良健吾 ほか

2007年 日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞受賞 (石田えり)

       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54012885_34?1277662273


『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』 に続く "北九州3部作" の完結編だと言う事なんですが、前2作は未見。
前2作のキャラクターが同一キャストで登場してるようなのですが、本作は単体で観てもOKだと思います。

監督は 『レイクサイド マーダーケース』 の青山真治。(これは観てます、面白くなかったけど)

とりあえず、詳しいストーリーを書いてたら長くなるので省かせてもらいます。
あらすじとしては・・・、放浪生活を続ける健二 (浅野忠信) は、幼い時に父と自分を捨てて家を出て行った母親・千代子 (石田えり) に再会し、その時の復讐をしようとする物語です。

まぁ こう書けばありきたりなストーリーに感じますが、ある意味 異質で斬新なドラマでしたね〜。

様々な人間ドラマが絡み合う展開で、前2作を観てない者にとっては ちと混乱するところもあるかな。
キャラクター設定の複雑さが これまた「?」を思わすところなんですが、観ているうちに理解できました。

ドラマの核は "女の強さ"、または "母性の凄さ" と言ったところでしょうか。

健二が再会した母親の千代子なんですが、現在は運送会社を営む間宮 (中村嘉葎雄) の妻。
この運送会社は、ワケありな過去を持つ男女を積極的に雇い入れてる会社。
健二は千代子の勧めもあり、その会社で働き始めるわけなんですが、秘めたる目的は千代子への復讐。

その展開も予想を裏切る感じ・・・っていうか 有り得へん!と思わせるぐらいの展開。
でも、どこか説得力を持つところもこの映画の強みかな。
魅力的なキャラクターたちも、その強みのひとつなんですが。

キャラで言えば、千代子を演じる石田えりがスゴい。
スゴいのはその千代子のキャラもあるんですが、抑えた感情と言うか 内に秘めた感情と言うか。
健二の憎悪を軽くかわし 自分の意志を貫く千代子。

何があっても動じない、そして懐の奥深さ。
確固たる母性を持ち合わせたキャラクターが魅力です。
女性が観たら、この千代子をどう感じるんでしょうかねぇ。

しかしハッキリ言って物語はかなり陰惨な話なんですよ。
でもどこか浮遊感と温かみを感じさせる描きに その陰惨さも影を潜めます。
その一方でリアルな人間表現も見どころですな。

文句を言わせてもらうなら、個人的にあのラストは好きになれない。
ファンタジックな物語でも見せつたようにする締めくくりにはガックリさせられました。
でも内容は興味深く面白かったです。

本作では石田えり嬢のサービスカットはありません。(笑) 演技で見せます。


       https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54012885_35?1277662273

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遠雷

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【遠雷】 日本アート・シアター・ギルド 1981

監督 根岸吉太郎  原作 立松和平  脚本 荒井晴彦  音楽 井上堯之
出演 永島敏行 / 石田えり / ジョニー大倉 / 横山リエ / 七尾伶子 / ケーシー高峰 / 蟹江敬三
     藤田弓子 / 森本レオ / 鹿沼えり / 原泉 ほか

1981年 日本アカデミー賞・新人俳優賞 (石田えり)
1981年 ブルーリボン賞・主演男優賞・監督賞


ATGの略称で知られた 日本アート・シアター・ギルド製作・配給の一作。

1990年初頭に消滅したATGですが、80年代のこの時期にはそれまでの芸術志向の作風から、娯楽性を帯びた作品が多く生まれた時期だったように思います。

こちらの監督は根岸吉太郎
何でもこの作品が、ロマンポ○ノから一般映画への転向第1作目だったようですね。
ATGが学生映画研究会やポル○映画の若手監督を多く登用したのも この時期だったのでは。

この作品は80年代の半ばにビデオ鑑賞しているんですが、その時からなんですよね、石田えりにヤラれちゃったのが。(笑) 彼女がまだ新人女優の時の作品なんですが、その脱ぎっぷりの良さに惚れました。

原作は立松和平。 映画の中でもチラッと出演しております。

栃木県の宇都宮を舞台に、都市化が進む農村部でトマト栽培を営む若者・満夫 (永島敏行) と、その友人 (ジョニー大倉) やお見合い相手の女性あや子 (石田えり) などの人間模様を、かなりリアルに描いた物語。

「かなりリアル」と言うのも、やはりこれは日本ならではの土着性を持ち合わせた描きだからだと思うんです。

満夫の父親 (ケーシー高峰) は畑を売り払って大金を手にして、地元のスナックの女 (藤田弓子) の所に転がり込んでます。 家では祖母と母親と同居。 唯一残ったトマト栽培のビニールハウスで 頑なに農業に打ち込んでるんですね。

そういう純朴なところがあるかと思えば、スナックの女 (横山リエ) と関係を持ったり、見合いの当日に あや子をモーテルに連れ込んだり。 見合い相手のあや子も、結婚するなら別居が良いとか、子供は5年間は産みたくないとかドライな考えも持ってたりして。 いわゆる当時流行った言葉で言えば "新人類"。

劇中では数回、惜しげもなくもろ肌を披露する、この石田えりの存在はかなり大きい。(笑)

友人役のジョニー大倉も この頃はキャロルを解散してソロヴォーカリストとして頑張ってた時期。
役者としても才能のある所を発揮しています。 スナックの女と不倫関係になって堕ちて行くエピソードなんかは有りそうでリアル。 良い演技だと思います。

ともかく全編に漂う、ATG的作風と言いましょうか・・・、またロマンポ○ノチックな演出も特徴。
人間模様を観せる作品としては、けっこう力を持った一作だと思います。

永島敏行の名演も忘れがたいけど、なにより笑っちゃうのが "寝取られ夫" の蟹江敬三
シーンこそ多くないけど、インパクト大です。(笑)


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_54012885_33?1277266885

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