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【D坂の殺人事件】 日本 1997
監督:実相寺昭雄 原作:江戸川乱歩 脚本:薩川昭夫 撮影:中堀正夫 音楽:池辺晋一郎 出演:真田広之 / 嶋田久作 / 三輪ひとみ / 吉行由実 / 岸部一徳 / 大家由祐子 / 六平直政 ほか 1998年日本映画プロフェッショナル大賞 ベスト10 (第7位) 江戸川乱歩の初期を代表する短編 『D坂の殺人事件』と『心理試験』 を脚色した映画化作品。 なんでも乱歩独特の世界観を重視するファンには高い評価を得てる作品だそうで、そう聞けば観ない訳には行きません。 おまけに監督は自分好みの実相寺昭雄ですから。 舞台は昭和初期の東京、団子坂と呼ばれる場所。 今で言うと、地下鉄の千駄木駅周辺らしいとの事ですね。 真田広之演じる蕗屋 (ふきや) 清一郎は、美術品修復家で裏の顔は贋作作りの名人。 その清一郎の元に、古本屋の女将、時子 (吉行由実) が訪れ、伝説の責め絵師 "大江春泥" の原画を持ち込み 清一郎に贋作作りを依頼します。 吉原の遊女をモデルにしたその責め絵は清一郎の興味を惹き、早速依頼に応えます。 しかし、その贋作を仕上げた清一郎は、なんと原本を焼き捨てる。 2つの贋作を描いた清一郎は、原本を焼き捨て、2つのうちの1つを "本物" とするんですね〜。 後日、古本屋を訪れた清一郎はそれを見抜いていた時子を殺害。 そこに登場するのが嶋田久作が演じる明智小五郎なんです・・・。 この映画で扱ってる要素に "緊縛" があるもんだから、もう初っ端から嬉しいシーンが登場します。 上の写真の左側は吉行由実が演じる時子の緊縛シーン。 このシーンは短いカットだけど、もう〜ホンマにエェですよ。(何が?) そして右側は真田広之演じる清一郎の女装シーン。 もうイッちゃってる真田さんですね。 この真田広之の役作りはお見事でした。 物語はサイコサスペンスの類になるんでしょうが、舞台が昭和初期という事もあって、そのサイコぶりより乱歩独特の耽美的ワールドの雰囲気が充満しています。 カメラのライティングなどにも凝ってて構図的な映像美で楽しませてくれますね。 明智小五郎の推理や謎解きなどもあっさりとした描きだから、あくまで乱歩の雰囲気を楽しむ作品でしょう。 この嶋田久作が演じる明智小五郎もイイですよ、自分結構この人の演技は好きなんですよね。 でまた、助手の小林君が重要な役どころなんですよ。 なかなか口を開かないと思ったら、ラストで映画の鍵にもなる "ひと言" で締めてくれます。 女優の三輪ひろみが演じてるんですが、この小林君の妖しい雰囲気はこの映画にピッタリでした。 緊縛と言う変態ワールド的なネタを、際どいところで乱歩独特の世界観に仕上てる演出は やっぱ実相寺監督の腕の見せ所なんでしょうね〜、自分は結構楽しめましたよ〜。 真田広之の倒錯演技もお見事だったけど、個人的に一番だったのは 古本屋の女将・時子を演じる吉行由実の存在感だったかな。 この方、あっち系のビデオで数多くの出演作がある女優さんです。 ・・・んん、イイんちゃう! |

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