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【大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇】 日本 2010
監督:本田隆一 原作・脚本:前田司郎 出演:竹野内豊 / 水川あさみ / 樹木希林 / 片桐はいり / 荒川良々 / 柄本明 / でんでん他
 
 
 
 
 
竹野内豊が本格コメディに出演した一作と言うコトで、ちょっと気になっておったのですよ。
ま、このクセモノ揃いの脇役陣も好みやったのでナニゲに鑑賞いたしました。

4年間の同棲生活を経て、めでたく結婚した信義 (竹野内豊) と咲 (水川あさみ) ですが、新婚なのにもう倦怠期に入っております。(・・・分らんでも無いけどw)

そんな時、近所のスーパーに出かけた嫁はんの咲は怪しげな女占い師 (樹木希林) に声をかけられ、そこで "地獄行きツアー" を勧められるんですよ。(失くした炊飯器の行方もズバリ当てられちゃったしw)

で、あくる日、夫の信義を連れ添い、占い師を訪ねた2人は一泊二日の地獄ツアーをエンジョイしようと言うコトになります。
 
 
 
 
 
 
出発場所は、そこのスーパーの薄汚いバスタブの中。
バスタブに身を突っ込んだら、「あれ、もう地獄に着いちゃった」 と言うコトですが。
 
占い師から手渡された大雑把な地図を頼りに、2人は山道を歩き今夜の宿となる "飯島屋" を目指します。

・・・とまぁ、こんな感じで脱力系のオバカコメディが始まるわけなんやけどね。
 
 
 
 
 
どうなんやろなぁ〜? これは。

いろいろと出てくるギャグの数々は嫌いじゃないです、むしろ好きな感じ。
「天使が出てくると一気に冬になる」とか、なぜか信義の学生時代の同級生ヒデ (山里亮太) がサンバ隊で行進してるとかw

飯島屋の温泉がビーフシチューだったり、赤い顔の地獄の住人がでんでんだったり。(笑)
ホテルマンが荒川良々だったり。 そんな摩訶不思議で奇妙な発想は好きなんですがねぇ。

いかんせん、個人的には微妙やな〜。

やっぱり、どこかで胡散臭さを感じてしまうんですよ。
不思議ワールドのコメディだったら、それらしく徹底的にハジけて欲しかったです。
ハートフルさと切なさを持ってくるのもイイけど、それを上回るぐらいのバカさ加減もほしかったかな。

で、この作品を観る限りにおいて、竹野内豊のコメディ演技はアカンかったなぁ〜。
 
彼の個性が映画のテンポを悪くしてたと思う。 それは演出と脚本によるところが大きいと思うけど。
コメディ映画は "テンポが命" ってところがありますからねぃ。

一番インパクトがデカかったのが、占い師のひとり片桐はいりの顔面だったと言うのもどうなんよw
 
 
 

病院坂の首縊りの家

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【病院坂の首縊りの家】 日本 1979
 
監督・製作:市川崑 原作:横溝正史 企画:角川春樹事務所 脚本:日高真也 / 久里子亭
出演:石坂浩二 / 佐久間良子 / 桜田淳子 / 草刈正雄 / あおい輝彦 / 加藤武 / 岡本信人 / 小林昭二
萩尾みどり / ピーター / 大滝秀治 / 中井貴恵 / 草笛光子 / 小沢栄太郎 / 横溝正史 他
 
 
 
 
 
 
横溝正史原作の映画化で、市川崑監督&石坂・金田一コンビのシリーズ第5弾でありまして、これが最終作となる一作でございます。
 
角川映画の記念すべき一作目の 『犬神家の一族』 ('76) から数えて5作目。
そう思うと、本作が制作されたのが1979年だから、このトリオによる金田一耕助シリーズはホンの数年間だったんですよね。
 
まぁ、他の会社も横溝文学は多く製作しておりまして、古谷・金田一のTVドラマシリーズも有名だったんですが、2006年の市川監督によるセルフ・リメイクの 『犬神家の一族』 まで、この石坂・金田一は見れなかったワケです。
 
本作は "金田一耕助最後の事件" とも呼ばれておる作品でして、この事件の解決後、金田一探偵はアメリカに渡ってしまうんですよねぇ。
 
原作を読んだのは映画公開のずいぶん前で、その後映画作品を鑑賞しましたが、なんとまぁ〜ずいぶん昔になっちまいましたねぇ。 このたび再見した時には、思い出したのはホンのワンシーンだったから、まぁ〜月日の流れを感じます。
 
その思い出したシーンと言うのが、この映画 (事件) のおどろおどろしいシーン。
男の生首を巨大な風鈴に見立て、天井から吊るしてるシーンなんですが・・・。
 
生首を吊るされた男・山内敏男 (あおい輝彦) はジャズバンドのメンバー。
米進駐軍のキャンプを周ってジャズ音楽演奏で生計を立ててる男なんです。
その妹でバンド・ボーカルの小雪 (桜田淳子) は、自分の出生の秘密を携え、とある町にやってきました。
 
・・・と、これは映画中盤で分る事実でして。 平たくストーリーを書くと・・・
 
昭和二十六年、金田一耕肋は渡米の為にパスポート写真を撮りに行ったところ、その写真館の経営者の徳兵衛から奇妙な調査依頼を受けます。 何者かに狙われているので突き止めて欲しい、と言う依頼。
 
そんなとき、その写真館にある少女が結婚写真の撮影依頼に来ます。
徳兵衛の息子、直吉が撮影に案内された場所は、"病院坂の首縊りの家" と呼ばれる、明治から終戦直前まで地元の有力者である法眼家が経営していた病院跡でした。
 
ま、この病院跡で生首風鈴が発見され、金田一探偵は否応無しに事件に関わる事になるんですが。
 
この作品は多分、ファンの間からは評価が芳しくない出来だったと思います。
それまでの映画化で見せてきた、横溝文学独特のおどろおどろしさが欠けてるコトも要因だと思うんですが。
 
日本独特の土着性に由来するグロテスクな系譜と恥美的要素はこの映画でも健在なんですが、如何せん系譜そのものが複雑すぎて初見では理解が難しいところもあったんでしょうけどね。
 
映画オリジナルキャラで、加藤武が演じる等々力警部 (「よし、わかった!」 のセリフでおなじみ) も登場。
今回はその部下役で岡本信人が演じる阪東刑事が、おとぼけ担当として登場したりして。
 
 
 
 
     
 
 
多面カットの編集などは市川監督の個性が光ってるところだと思いますが、なにか全般的にしっくり来ない。
ジャズをBGMにしたりするのも、この横溝ワールド映画化に相容れない雰囲気だったかも知れないですねぇ。
 
でもそれを払拭するのが、法眼弥生を演じる佐久間良子の艶っぽさと堂々の演技力。
横溝作品を知ってる方であれば、"真犯人は誰なのか" はもうそのキャラクターでお分かりかと思いますが。
この佐久間良子の魅力は良かったですね〜。 二役で登場する桜田淳子も熱演でしたよ。
 
しかし、いぶし銀で光る脇役なのが小林昭二が演じる法眼家の召使 (人力車を引く三之助)。
出演シーンは少ないけど重要な役割です。 佐久間良子とのラストは美しいぐらいに良いシーンでした。
 
そして写真館の従業員役で、金田一の助手的役割をこなす草刈正雄の役どころも面白いと思いますよ。
この人物の存在が、金田一の知られざる過去を垣間見せる役割も担ってるワケでありまして。
 
まぁ、そんなキャストで楽しめる作品ではありますが、前4作と比べれば、やはり・・・かもねぇ。
 
映画の冒頭と終わりに、またまた横溝先生が出演しております、ご夫人と共に。

 
 

まほろ駅前多田便利軒

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【まほろ駅前多田便利軒】 日本 2011

監督・脚本:大森立嗣  原作:三浦しをん  プロデューサー:土井智生 / 吉村知己  撮影:大塚亮
出演:瑛太 / 松田龍平 / 片岡礼子 / 鈴木杏 / 本上まなみ / 大森南朋 / 高良健吾 / 岸部一徳 / 麿赤兒

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57463192_15?1350069073


「これ面白いから観てよ〜」、と手渡されたDVDを鑑賞いたしました。
なるほどなるほど、これは面白かったですね。

原作が三浦しをんの直木賞受賞作ってのも興味あるところですが (原作は未読)、なかなかバランスの良いヒューマンコメディーに仕上げてて、飽きることなく最後まで楽しめました。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57463192_17?1350104186


物語の舞台となるのは "まほろ市"。

その舞台のモデルであり、実際にロケが行われたのが東京の町田市
神奈川県側にちょこんと突き出た地域で、実質的に神奈川が実効支配してる所ですね。(笑)
だって映画に出てくるバスも横浜中央バスやんw

ま、一度しか行った事がない場所ですが、この映画を観てもっと知りたくなってきましたよ、町田を。

物語は、まほろ市駅前で便利屋を営む多田(瑛太) と、そこに転がり込んでくる同級生の男・行天(松田龍平) のバツイチコンビの一年間を描いたもの。

この2人、お互いバツイチなんだけど、相手のことをよく知らないまま同居を始めるんですよね。
そして便利屋の仕事で出会う顧客を通して、次第にお互いの過去明かされていくワケなんですけど、これが自分自身の "負" の過去だったと言うワケ。

メインとなるのは、子供の存在でそれに伴う "人生との向き合い方" なんだと感じましたが。

塾へ出迎える仕事を請けおった顧客の子供 "由良" を始め、チワワの花ちゃんの飼い主の女の子など、多田と行天の "子供" の存在を意識させる前フリが豊富です。

負の過去だからテーマ的には描きようによってはシミッたれた話になりがちなんですが、そこにユーモアとギャグを散りばめた演出で重くならない話に仕上げてたのが好感触。

それもこの2人の主役の演技に尽きるかな。

父親の遺伝子そのまま受け継いだような松田龍平の演技もユニークで面白い個性ですし。
ちょっと常識人な瑛太とのコンビが絶妙やった。(個人的に瑛太は苦手な役者さんなんだけど、これはOK)

男2人の同居であれこれ・・・って感じは、「70年代に流行ったドラマみたい」と言う感想をどこかで読んだ覚えがあるけど、そのフィーリングを受け継いでるのは確かですね。

「なんじゃこりゃぁぁぁー」 のセリフを龍平じゃなく瑛太に言わせるあたりのユーモアがナイスです。

その返事に、「誰それ! 似てねえよ〜」と龍平が言うシーンに大ウケするのですw


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57463192_18?1350104186

ロックアウト

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【ロックアウト】 LOCKED OUT 日本 2008

監督・脚本・編集:高橋康進  撮影:高橋哲也  美術:原勲  音楽:手代木克仁
出演:園部貴一 / 緒方美穂 / 宮下ともみ / 木村圭作 / 島田岳

ニューヨーク国際インディペンデント映画祭 2009
外国語映画部門:最優秀長編映画賞、最優秀監督賞、最優秀スリラー賞

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57278877_28?1348726039


3年前に、このブログの過去記事で取り上げたことがあるインディペンデントの日本映画の一作なんですが。

劇場公開もされてたようなんですが、今回DVDリリースになっていたので鑑賞してみました。
自主制作の低予算映画ながら海外でも高い評価を受けた一作です。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57278877_29?1348726039


記憶の一部を失った男・広 (園部貴一) は、当て所も無く車を飛ばしています。

あるスーパーマーケットに立ち寄った広は、母親とはぐれてしまった少年・慶太 (島田岳) が自分の車の中に居る事を不審に思い、車から出てくるよう促します。

それでも出てこない慶太はドアをロックして車に立てこもり。
母親の車と広の車が同じだったため、間違えて広の車に乗ってしまったんですよね。

なんだかんだで少年の慶太を家まで送る事になった広は、やがて失っていた記憶が蘇ってくる事に。
それは広の心の闇 (内なる狂気) をも蘇らせる事になりますが・・・。


アメリカに渡って映画の勉強を積んだと言う高橋康進監督ですが、そのセンスは充分感じられる一作でしたよ。

冒頭から、内なる狂気の自分 (スーツを着た男) を登場させます。
もちろんこのスーツの男は広自身なんですが、幻想の産物でもあります。
内なる狂気を体現した存在なんですよね。

そして記憶を失ってる事から、この広に何があったんだろう? と言う興味が湧くのは当然。
少年と出会った事で、この車の密室空間で "起こるであろう事態" を想像をさせてしまうんですよね。

だから次に何が起こるかわからない展開なので、イヤでも惹き付けられてしまうワケです。
もちろん演出や撮影、そして編集が巧みな事もあります。

北関東から以北を舞台にしたであろう物語はロードムービーの形も取っています。
そして低予算なのは一目瞭然なんですが、それを感じさせない出来栄えが素晴らしいですよ。

ヒューマニズム性をカバーしながら、その内なる狂気を描くセンスにこれからの成長が楽しみな監督です。

主人公・広を演じる園部貴一も個性的なモノを持ってるし、少年の慶太を演じた島田くんも嫌味の無い演技が良かった。

ただひとつ、巡査役のあの風貌。巡査だったら無精髭ぐらい剃りましょう。
ちょっとチンピラ役の風貌ですね、あれじゃ。(笑)

DVDの特典映像は、参加映画祭 (ニューヨーク国際インディペンデント映画祭、英レインダンス映画祭、等) の舞台裏が記録されていて面白かったですよ。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_57278877_27?1348726039

揮発性の女

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【揮発性の女】 日本 2004  監督・脚本:熊切和嘉  出演:石井苗子 / 澤田俊輔 / 星子麻衣
 
 
愛とエロスをテーマに女性を主人公に、6人の監督が競作する 『ラブ・コレクション』 の一作です。
本作の監督は熊切和嘉。 この監督の作品は 『ノン子36歳 (家事手伝い) 』 ぐらいしか観てませんねぇ。
 
これを観ようと思った理由は、主演が石井苗子だったからなんですよ。
『あげまん』 ('90) でデビューした女優さんですよね。
一時は芸名を "MITSUKO" としてましたが、なかなか個性的な方で結構好きだったんですよ。
 
 
 
 
 
石井苗子が演じるのは、小さなガソリンスタンドをひとりで経営してる未亡人の悦子。
そこへある日、原付バイクで乗りつけ、いきなり包丁を突きつけ僅かな現金を脅し取った男・理一 (澤田俊輔)。
 
男が去った後、悦子は警察に通報することも無く日常に戻ろうとしますが、その日の夕方また男が舞い戻ってくるんですねぇ・・・。
 
この後、理一は部屋に入り込んで夕食を勝手に食べだし、悦子の手足を縛り上げて居座ろうとします。
舞い戻った訳は、逃走用に使った原付バイクが故障してたから。
理一は悦子のガソリンスタンドに来る前、ある強盗事件で逃走中の身だったんですね〜。
 
でもこの理一が頼りない小心者の男で、悦子はそんな理一を部屋に匿う事にするんですよ。
亡くなった旦那の服を着替えに差し出したして、明らかに "男" を欲してる様子が見て取れます。
 
結局は強盗犯人の理一と関係を持ってしまい、悦子は "性" に目覚めてしまうんですね〜。
 
この悦子を演じる石井苗子がいいですね〜。
ほとんど全編、感情を抑えた不機嫌そうな顔で通し、それでいて性を求める中年女を演じるんだから、お見事。
シミーズ姿のシーンでは、ちょっとたるんだお腹のお肉がリアルです。
 
で、観ていて感じたのはどことなく漂う昭和のニオイなんですよね。
いまどき裸電球を使ってる台所なんか、その全編に漂うテイストがそう感じさせますよ。
ウーパールーパーを飼ってるところなんかも、なんか現在では無さそうやし。(笑)
 
浴槽で魚を飼ってるところなんか、ちょっとシュールな部分も垣間見えます。
 
このタイトルの【揮発性・・・】 ってのは、かなりキケンな女を感じさせます。
こういう女性ってある意味、惚れられる男にとっては悪女にも女神にもなりえる女性なんですよねぇ。
 
・・・ま、結末は、そんな感じです。(どんな感じやねん)
 
刹那な爽快系とでも言いましょうか・・・、あ、こんな言い方では分りませんよね、たぶん。(笑)
 
 
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