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東京ゴミ女

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【東京ゴミ女】 Tokyo Trash Baby 日本 2000

監督:廣木隆一   脚本:及川章太郎   撮影:鈴木一博 / 飯岡聖英
出演:中村麻美 / 鈴木一真 / 柴咲コウ / 戸田昌弘 / 田口トモロヲ 他

2000年 日本映画プロフェッショナル大賞ベスト10・第3位

     https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_32?1340251144


複数の監督がデジタルビデオ撮影で自由に撮り競作するラブシネマ・シリーズの一作ですね。
本作の監督は 『ヴァイブレーター』 の廣木隆一

この映画はもう何年も前から気になってて、そのうち観ようと思いながらやっとの事で鑑賞に至りました。

同じマンションに住むミュージシャンの男ヨシノリ (鈴木一真) に片思いのみゆき (中村麻美)。
好きな相手の全てを知りたいみゆきは、ヨシノリが出したゴミを部屋の持ち帰り漁り、気に入った物をコレクションするヤバい女です。

ウェイトレスの仕事では客の男に言い寄られたりしますが、いつも冷たく拒否。
あっけらかんとした性格の同じウェイトレス仲間の京子 (柴咲コウ) とは正反対に、毎夜ゴミのコレクションを部屋に飾り、ヨシノリの色に染まろうと努力するみゆき。

そんなヤバい女の生態を等身大で描いた一種の青春映画なんですよね。
まぁ普通に考えたらストーカーなんだけど、その心理状態の変化を追っていく話としては興味深いですね。

一見、みゆきはどこか冷めた感じで恋愛に対して積極性と言う感覚が欠けてる女性なんですよ。
でも好きな相手のゴミを漁ることによって、その彼の嗜好に徐々に近づいて行く訳ワケ。

使用済みのコンドームを壁に叩きつけ、「ヨシノリに相応しい女は、この私だけ」と言い放つ。
過去に付き合ってた女性からの手紙を読み、何食わぬ顔で待ち合わせ場所に赴き、「私はヨシノリと一緒に住んでるから、アンタはもう諦めなさい」と言う、ホントにヤバイ女。

そんなみゆきにショッキングな事実が訪れる後半。

ゴミを漁り、コレクションを大切にしていること自体、それはもう彼女にとってはコレクション自体が欲望なワケになってくるんですよね。

その事実を機にゴミを捨てようと抱きかかえ、東京の街を彷徨うみゆきの姿に確かに青春を見ました。
それも異質な青春なのは間違いないけどね。(笑)

芝咲コウはこの作品が映画デビューと言うコトですが、脇だけど結構面白いキャラクターを演じてますよ。

まぁ、しかしゴミを持ち帰られるというのは他人事ではないですよ。
今の世の中、個人情報の宝庫ですからね、ゴミと言うのは。

ホンマ気をつけましょうね、ゴミの中身も。(笑)


     https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_33?1340251144
                 思いっきりイビキをかいて職場で昼寝する芝咲コウ

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【セックスドキュメント 性倒錯の世界】 日本 1971  監督:中島貞夫 ナレーション:西村晃
 
 
先日、久しぶりに (あくまで久しぶり、← ここ大事) レンタルショップのアダルトコーナーの暖簾をくぐりました。
 
いやぁ〜、故郷に帰ってきたような、なんかそういう風景が広がるアダルトコーナー。 
企画ものからアイドルものまで、相変わらず充実した品揃えですね、んん。
 
洋モノで何か面白いものは無いかな? といろいろ見て回ってると・・・
 
「人間ムカデ」 なるタイトルが。  はて? なんでこの映画がアダルトコーナーに?
ジャケットを手にとって見ると、「あぁ〜、「ムカデ人間」のパロディか」。
しかもアダルトやし。(笑)
 
もうウケにウケて、その場で大笑いしちゃいましたがね。
このパロディもん、どこで人間を繫げてムカデにするのか、もうすぐ分ったw
 
と、まぁそれは棚に戻し、他を物色しておりますと・・・
 
んん、ドキュメント?
しかも監督は東映の中島貞夫 (「日本暗殺秘録」、「日本の首領(ドン)」シリーズ) の作品ですやん。
時代は1971年の製作映画。 ・・・ほぉ、なんか面白そう〜、じゃ借りますぅ。
 
と、さっそく部屋で鑑賞、・・・あぁ〜、ドキュメントらしくて、ニオイがあの時代の東映らしい感じやな〜、っと。
 
前半は同性愛を取り上げております。
男と男。 女と女。 男女と女男。 出てくる人物のキャラクターが興味深い仕上がり。
 
男性愛では東郷健さんと言うお方。 その筋では結構有名なんでしょうね、昔から。
女性愛の方は、銀座ローズの異名をとり、日本で性転換者第1号と言われる元男性。
この銀座ローズさんの部分は面白く興味深く見れましたねぇ。
 
東郷さんのほうも、女に憧れる少年とのベッドでの絡み。
これがまたカメラの目の前で堂々とヤッてるところからして、んん・・・・。
ビアンの絡みも、もちろん収録されておりました。
 
後半はSMに関する人たちを登場させて、そのアブノーマル性を追求。
そして人間とは何なのか、と疑問提起みたいな。
 
伊藤晴雨の責め絵から始まり、その筋では有名だったんでしょう、サディスト辻村隆さんの日常から仕事まで。
お次は刺青愛好家の紹介、そしてM男への責めへと・・・。
 
まぁ、同性愛の部分なんか、現代では性同一性障害と言う診断で片付けられるところでしょうが、この時代ではホントに特異な人たちだったんでしょうね。 この時代、自分なんかまだ子供だったけど、今思えば大人たちの世界では、こんな事やってたんやっ! って・・・。
 
戦後復興も終わり、日本もいよいよ物質面でも精神面でも自由と平和に浸りきってきた時代だったんだろうなぁ。
 
この手のドキュメントではお決まりのように登場する知識人。
奈良林博士渡辺淳一郎戸川昌子団鬼六氏らの発言も収録されております。
 
何でも中島貞夫監督は、3部作として「性」に関するドキュメントを撮ってたらしく、この作品は3作目に当たるそうな。 次回は、1作目と2作目をレンタルしようと思っております。
 
まぁ、暖簾をくぐる機会が増えそうですなっ、はっはっは。 (照れ笑いです、一応)
(ノ∀`)
 
・・・あ、二重まぶたと豊胸手術のシーンは、ちょっと痛いよ。
でも女王様の鞭打ちと顔騎は気持ち良さそうだったぁ〜w
 
 

アイロン

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【アイロン】  監督:中野裕之  出演:家住勝彦
 第59回カンヌ国際映画祭 国際批評家週間・ヤング批評家賞受賞
 
 
『SF サムライ・フィクション』 の中野裕之監督が2006年度のカンヌ国際映画祭で受賞した短編です。
 
こちらの一作、カンヌ映画祭で受賞したショートフィルムを特集したWOWOWの放映で観たのですが。
この 『アイロン』 の他にも5作品、面白いショートフィルムを一挙放映でした。
 
その5作品はWOWOWで限定配信されてますので、よかったらどうぞ。 → (じゅりさん情報)
 
この間、アカデミー賞短編賞を受賞した映画のレビューも書きましたが、負けず劣らずカンヌも面白いですね。
まさにアートと言える短編から、ドラマを感じさせる短編まで、相当幅広いのも魅力です。
 
この 『アイロン』 はひとりの若者 (ヤクザ) が一心不乱にアイロンをかける姿を、鮮烈なモノクロ映像で捉えてるんですが、 その静寂感と緊張感が素晴らしくイイですね。 なんでアイロンをかけ続けるのか? と言うと、「白いものを見るとアイロンをかけたくなるから」、だそうな。
 
血なまぐさい世界でただ無心になれるアイロンがけに邁進する姿は、まさにアイロン道ですな。
修行僧の姿にも見えますねぇ。
 
なんでも原作は東元三郎の 『人生市場・闇市篇』 という短編集の1エピソードだと言うコトです。
 
そんなエピソードを短編に仕上げ、ここまで見せる技にかなり感心。
この全編を映画化して見せてもらいたいという気にさせられました。
 
全編ではないけど、さわりだけでもどうぞ。
 
 

日本暗殺秘録

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【日本暗殺秘録】 日本 1969

監督・脚本:中島貞夫 原作:鈴木正 脚本:笠原和夫 音楽:富田勲 ナレーション:芥川比呂志
出演:片岡千恵蔵 / 千葉真一 / 藤純子 / 若山富三郎 / 菅原文太 / 小池朝雄 / 田宮二郎 / 鶴田浩二
    高倉健 / 里見浩太郎 / 村井国夫 / 三益愛子 / 吉田輝雄 / 高橋長英 / 近藤正臣 / 唐十郎 / 土方
    巽 ほか

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56276135_11?1334895648


まぁ何でもこの映画、公開当時にテロ (暗殺) を肯定するような作風が疑問視されて、そうそうに上映打ち切り。
その後、40年以上もソフト化されていなかったというから、これまた興味そそる一作であります。

東映と言えば、この当時は任侠路線まっしぐら。 『仁義なき戦い』 のシリーズ化はもうご存知のこと。
その最中に、こういうテーマで作品が作られていたと言うのも貴重なもの、そして異質さではダントツ。

監督は仁侠映画を多く手がけてた中島貞夫
東映オールスターを揃え、熱の入った一作として撮ってます。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56276135_16?1334895648


幕末の暗殺劇、「桜田門外の変」から、陸軍青年将校らによるクーデター「二・二六事件」まで、江戸、明治、大正、昭和の初期まで、9つの暗殺をオムニバス形式で描き出してます。

映画として主軸になるのは、昭和初期の「血盟団事件」。

千葉真一が演じる暗殺犯・小沼正の心理状態に焦点を当てて、如何にしてテロを起こすようになったかを映し出しています。 この小沼が傾倒する宗教家を演じるのが片岡千恵蔵。 貫禄の演技ですね。

この血盟団の活動が、やがて二・二六事件に繋がっていくと言うのも今回初めて知った事実。
やはり歴史は知っておくべきですね。

他には冒頭の「桜田門外の変」で井伊直弼の首を獲る水戸藩士役に若山富三郎
「安田善次郎暗殺事件」の暗殺犯・朝日平吾を演じる菅原文太
「二・二六事件」の相沢三郎役に高倉健。 その将校役に鶴田浩二里見浩太郎などなど。

出演シーンは短いのですが、強烈なインパクトで演じきっております。

しかし観て疑問に思うのは、映画では「暗殺 = 思想」と解釈しております。
これは「血盟団事件」を観てても、それらしく殺害に至る経緯を描いておりますが、何を言っても暴力を持って自己正当化するなど赦されるべきものではない筈ですよね。

社会が、政治が、財閥が腐れきってるから「俺はこの道を選ぶ」と言うのは短絡的。
その人物が歩んできた人生を考慮に入れても、「是」と言い切れないのは当たり前。
だからと言ってこの時代の体制側を擁護する訳ではありませんが。

二・二六事件の将校たちの最期は銃殺刑です。
目隠しをされて頭に銃弾を打ち込まれる死の間際、「天皇陛下、万歳」と叫びながら朽ち果てる姿には、やはり同情を禁じえないです。 手段は別にして、その革命精神と愛国心には敬服致します。

でもこういうテーマで描ききった事は大いに意味のある事なので監督の仕事は称えたいですよ。
東映映画史の中において異彩を放つ一作であることは間違いないでしょうね。
個人的にはそう思います。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56276135_17?1334895648

KAMIKAZE TAXI

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【KAMIKAZE TAXI】 日本 1995

監督・脚本:原田眞人  製作:田中迪  撮影:阪本善尚  音楽:川崎真弘
出演:役所広司 / 高橋和也 / 片岡礼子 / 内藤武敏 / ミッキー・カーチス / 矢島健一 / 田口トモロヲ 他


昔にビデオ鑑賞しましたが、その時から強い印象が残ってたんですよ、これ。
当時のタイトルは 『復讐の天使 KAMIKAZE TAXI』と言ってたんですが、やっとDVDリリースされたんですね。

監督は 『クライマーズ・ハイ』、『わが母の記』 が公開待機中の原田眞人
個人的には監督作品の中では一番好きな作品です、これ。


特攻隊あがりで戦後に頭角を現してのし上がってきた政治家・土門 (内藤武敏) の、女の世話係を担当することになった組のチンピラ達男 (高橋和也)。

恋人レンコ (中上ちか) の仲介で世話した女タマ (片岡礼子) は土門からの暴力で重傷を負う事態になります。
それを組の親分である亜仁丸 (ミッキー・カーチス) に抗議した恋人レンコが達男の目の前で殺されます。

政治家の土門に復讐してやろうと決意した達男は、暴走族あがりの仲間と共に土門の隠し金の強奪に成功。
しかし組の捜索網に引っかかり、親分の亜仁丸に仲間を殺されてしまいます。

ひとり生き残った達男は逃亡中、出稼ぎ日系ペルー人の寒竹 (役所広司) が運転するタクシーに飛び乗ります。


とまぁ、ここまでが冒頭から中盤のあらすじなんですが・・・。

この映画はですね、ひとことでは言い表せない内容も含んでまして。

外国人労働者、神風特攻隊、政治家、ヤクザ、テロ、当時の日本情勢などのキーワードで、混沌とした、それでいて纏まりのある作品に仕上げられています。

都内〜伊豆までのロードムービー要素も大きな特徴なんですが、やっぱり "暴力" を正面から描いてる点が特徴なんでしょうね。

銃でドンパチする暴力描写は案外に平凡だけど、多分にシュールに、ちょっとオフビートな感覚が魅力。

登場人物のキャラクター設定も光っておりまして、中でもミッキー・カーチス演じるヤクザの亜仁丸は彼の個性がマッチして秀逸でしたね。

片言の日本語を喋る役所広司が演じる日系ペルー人のタクシードライバーなんて、暗い過去を背負った日系人 (当時のペルーの情勢も含め) の悲哀を巧く演じてますよ。 ラストも秀逸ですよ〜、いやホンマ。

劇場公開バージョンや世界公開バージョン、ビデオ版バージョンなど、この作品は色んなパターンがあるようですが (時間的に)、このDVDは特典映像で全てをカバーしてるのでお得ですね。

これ面白いですよ。



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