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ゼラチン シルバーLOVE

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【ゼラチン シルバーLOVE】 日本 2009

監督・原案・撮影監督:操上和美  脚本:具光然  撮影:千葉史朗  主題歌:井上陽水 『LOVE LILA』 
出演:永瀬正敏 / 宮沢りえ / 役所広司 / 天海祐希 / 水野絵梨奈 / SAYAKA

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241366_21?1315233880


40年以上のキャリアを誇る大御所写真家、操上和美 (くりがみ かずみ) 初の映画監督となる作品。

CM広告写真や大物ミュージシャンなどの作品で活躍してきた操上氏ですが、20年以上も前から話があった映画監督へのチャレンジに満を持して・・・と言うか、やっと撮る気になった一作なんですよね。

「写真もまともに撮れないのに、映画なんて撮れる訳がない」

この時点でじゅうぶんな有名カメラマンだったと思うのですが、こういう考えでこの時に至ったと思われます。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241366_17?1315233880


写真家崩れの男 (永瀬正敏) は、"ある依頼" を受け、古ぼけたマンションの一室からひとりの女 (宮沢りえ) を監視する仕事を請けます。 24時間ずっとビデオカメラに部屋での女の行動を記録する仕事。

川を挟んで狙いを定めた女の部屋は無機質な一軒家。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241366_19?1315233880


仕事を依頼してきた男 (役所広司) は、一週間毎にビデオ記録を受け取り報酬を手渡します。

何のために女を監視するのか? その質問に対して男は、危ない意味ありげな返答をします・・・。
  

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241366_18?13152338809

監視を続けるうちに、男は女の妖美でミステリアスな魅力に堕ちてしまったんですよねぇ。

けっして交わる事の無い男と女が、運命で交わる悲劇をクールかつアーティスティックに描写した作品でした。

時と場所の説明、登場人物の名前さえ明かさないドラマ。
台詞も極端に少なく、映画が始まって最初の台詞に行き着くまでおよそ30分近くが経過。

どこでロケしてるのかな?と思ってたら、そのうち判明しました。
これは横浜が舞台。 あのミニシアター "ジャック&ベティ" が映し出されて分かりました。

そのシアター内での暗殺シーンも用意されてます。 そうです、監視されてる女は殺し屋だったんですよ。

演じる宮沢りえのクールな魅力も堪能できると思いますが、やっぱ映画の魅力は "映像" ですね。
そこに監督自身の、映像 (写真) に対する思い入れも含んだ物語になってると思います。

『自分が美しいと思ったモノを撮る』  その対象がゴミでも、他人が何を言おうと自分の感性次第。

個人的に印象に残ったセリフなんですが、バーの女 (天海祐希) が語るセリフ。

『人生最高の時に死ねるなんて、羨ましい』  この言葉はラストにも繋がっています。

とまぁ、アーティストらしい監督の魅力が満開の作品ですから、好き嫌いは分かれると思います。
個人的には充分に "美" を満喫できたので楽しめました。

裸など一切出てきませんが、官能表現も際立ってますよ〜。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56241366_20?1315233880

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『CUTIE HONEY キューティーハニー』 2003 監督:庵野秀明 原作:永井豪 主演:佐藤江梨子
 
 
知ってました? キューティーハニーはアンドロイドなんですよ。
 
・・・と言うことで、とうとう観てしまいました。
永井豪マンガのアニメ化、実写映画化、実写ドラマ化は多々有りますが、これだけは手をつけずにいました。
 
なんでかって言いますと・・・、そりゃ、「観る価値があんのか?」 と言う事なんですね。(笑)
デビルマン』 の実写映画化があまりにも惨すぎたモンですから、やっぱ躊躇しますがな。
 
でもでも、『ハレンチ学園』 ('70) に始まり、永井豪の作品は観なきゃ納まらんのですよ。
幼少の頃から少年ジャンプの連載マンガで育った自分ですからね、えぇ。
その実写映画化&ビデオ化となると、そりゃ観たくなるのが人情ってモンですわ。
 
でもまぁ、・・・もう観る前から分かってるんですけどね。
けっこう仮面』 ('90) の実写化ように、潔く (?) ギャグに徹してくれたら文句つける気もないんですが。(笑)
 
サトエリがハニーを演じようが、何をしようが、この作品のクオリィティが飛び抜けて凄いモンでも無いし。
CGアニメを融合させて、それを "ハニーメーション" と呼ぼうが・・・。
倖田來未があの有名な主題歌を歌おうが・・・。
 
・・・でもエェのんです。
 
サトエリがコスプレやってるだけで、元少年だった自分は幼き日を思い返して あの時に浸れるから。(笑)
 
だから今度は、TVドラマ化された 『キューティーハニー THE LIVE』 を観ます。 結構面白そうやし。
 
 
   
 TV東京で放映 (今は終了してます) 全25羽・・・じゃなかった、全25話ぐらいらしい  (っていうか、こっちのハニーはエェんちゃう)
 
 
できればいつか、 『マジンガーZ』『バイオレンス・ジャック』 を実写映画化してよ、また観るから。
 
と言うわけで、ナニゲにボヤキ記事になりましたが、こちらがサトエリ・ハニーのトレーラーです。
 
 
      
 
 
* リンクはYouTube飛んでます。

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不貞の季節

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【不貞の季節】 I Am an S+M Writer 日本 2000

監督:廣木隆一  原作:団鬼六 (新潮文庫『美少年』収録)  脚本:石川均  撮影:鈴木一博
出演:大杉漣 / 星遥子 / 村上淳 / 山崎絵里 / チャーチル・ウイリアム・ブライアン 他

ナニゲにエロティック映画が続きますが、いつものことだと思って、ここはひとつよろしく。(笑)

ヴァイブレーター』、『やわらかい生活』 の廣木隆一監督の一作ですが、こちら原作がSM小説の巨匠 団鬼六なんですね〜。 私小説とも言ってよい原作だと思います。

主演は日本映画界の名バイプレーヤー、大杉漣。 この作品がはじめての主演作だという事です。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_20?1314196842


かつては純文学を目指していた黒崎 (大杉漣)。 今は官能SM小説で地位を得た生活をしています。
しかし妻の静子 (星遥子) との関係はちょっとギクシャク気味。

編集者の川田 (村上淳) は緊縛の名手として黒崎の小説の手助けをしています。
そんな川田から告白された衝撃の事実。

妻の静子は川田とデキてたんですね〜。
しかも川田の縄でSMに目覚めてきていると言うから、黒崎は心穏やかでない。



   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_21?1314196842


自分の知らない妻・静子の一面を知った黒埼は、愛するゆえの嫉妬心と自虐的なその状況にかつてない興奮を覚え、なんとその常時の一部始終を報告するよう川田に申し付けるんですねぇ、これまた。

これが作家の性とでも言うのでしょうか。

枯渇していく才能を呼び覚まし、自ら傑作と言える官能小説を生み出すには、この静子の情事は打ってつけとなった事には変わりないのでしょう。

その様子は滑稽で全編コミカルな表現で描かれてます。
緊縛シーンは多々ありますが、不思議とイヤらしくないのが良い点。

村上淳が演じる関西弁丸出しの編集者・川田は「チ○コ、マ○コ」などのNGワードを連発しますが、個性的な役どころとして作品に溶け込んでるので、これもイヤらしくない。

静子を演じる星遥子の妖美さと奔放な個性も好きなところです。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_23?1314196842


あの団鬼六もかつてはこんな風に悩んだのだろう、と言う暴露的な内容も垣間見れるのも面白いし。
その主人公を演じる大杉漣が、終始コミカルに悲哀たっぷりに見せてくれました。

書きあがった小説を、去り行く静子に読んで欲しいと訴える黒崎。

「少しは愛があるかもしれないんだ」

自らエログロ・ナンセンス小説と呼ぶその傑作に込めた "妻への愛情" が泣かせます。(泣いてないけど)
まさに作家の "性" たるドラマかなぁ。
ラストも緊縛シーンで閉めるんだけど、その画がイイッ!(笑)

部屋の中での撮影が大部分を占めた低予算映画なんです、撮影がイイですね、この作品。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_39837517_22?1314196842


いまさらですが、団鬼六先生に合掌。

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冷たい熱帯魚

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「冷たい熱帯魚」 日本 2010 / 監督:園子温
 
 
1993年の埼玉愛犬家殺人事件に着想を得て、監督の実体験もベースになってる作品だと言うことですね。
 
劇中で描かれる、殺人鬼・村田夫婦 (でんでん&黒沢あすか) の個性や、栄養ドリンクによる毒殺、そして 「ボディを透明にする」 という遺体処理もこの愛犬家殺人事件で知られたところです。
 
この事件では2009年に犯人夫婦に対して死刑判決が出たようですが、この映画の設定も2009年。
 
 
 
 
冒頭、醒めきった家族の様子を淡々と映し出します。
 
社本信行 (吹越満) は熱帯魚店のオーナー。
妻の妙子 (神楽坂恵) とは再婚で、娘の美津子 (梶原ひかり) は信行の連れ子。
 
全編、胸元をあらわにした妻の妙子のファッションが、監督の意図した演出なのがモロ分かりでニヤッとする所。
 
 
 
 
社本の家族は娘の美津子の万引き騒ぎをキッカケに、同業者の村田と知り合う。
 
この村田、人懐っこい性格で豪放な気の良い男。
でんでんの演技が村田のキャラをより一層に惹き込む悪魔的な人物にしており、これだけでご飯3杯ぐらい。
 
しかし、この村田と妻の愛子 (黒沢あすか) はとんでもない殺人鬼夫婦。
変態夫婦であり、真性ドSドMな夫婦なのであります。
 
人の心理を見透かすことに長け、他人を意のままに操る村田と言う男。
 
小心者な社本は村田にイイように扱われる次第なんですが、やがてそれは殺人の後始末を手伝わされる事態にまで発展。 アブノーマルな殺人鬼夫婦に利用され、泥沼に陥ります。
 
 
 
 
バランス的には後半になってエロ・グロ度が増していくので、前半はB級ドラマタッチで進行してますね。
キャストもタマんないほど個性派揃いやし。(笑)
 
でもさすが園子音監督
シニカルで痛烈な毒のあるメッセージを含ませた村田キャラをメインに、否応無しに最後まで見せる力量映画。
 
個人的には、この映画はコメディです。
それも背筋が凍りつくようなホラーコメディ。  人間の二面性を露に暴き出した衝撃です。
 
不適切かもしれないけど、これほど笑いが出てきたのは自分でもウケる。
死体解体場面のデフォルメさや、でんでんのキャラのハマリ具合にヤラれます。
どこか劇画調なところも狙いですよね、監督の。
 
「社本君、ちょっと痛い・・・」    このシーンには大笑したよ、しかし。(笑)
 
とは言え、このでんでん演じる村田のメッセージは一理どころか大いに核心を突いてるんですよね〜。

そのせいで哀れな社本はラストの凶行に至るワケなんですが。
ここがまた この種の通常の犯罪映画との区別化されたエンディングですよね。
 
ともあれ、リアリティが無いようで、もの凄いリアリティを感じさせてくれた一作でした。
 
ところどころでディティールにこだわる演出もイイと思います。
切り取られたチ○コやら、腹上死後の硬直したチ○コなんか。(笑)
 
体当たり演技の黒沢あすか、そして神楽坂恵のB級エロ度も最高でした。
 
 

竜馬暗殺

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【竜馬暗殺】 日本 (ATG) 1974

監督:黒木和雄   脚本:清水邦夫 / 田辺泰志   撮影:田村正毅
出演:原田芳雄 / 石橋蓮司 / 松田優作 / 中川梨絵 / 桃井かおり / 野呂圭介 / 田村亮 ほか

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_37339107_7?1312052443


じつはこちらの作品は先月このブログで書こうかと思ってた映画なんですが、ちとマニア向けになると思い二の足を踏んでおったところでした。

そんな時、先日の原田芳雄さんの訃報
ならば、書き留めておこうじゃないかと思った次第であります。

幕末の志士 坂本竜馬の暗殺に至るまでの最後の3日間を、黒木監督独自の解釈で描いた異色時代劇。

黒木和雄監督と原田芳雄のコンビは3作品 (『祭りの準備』、『原子力戦争』) ほどあったと思いますが、その中でも本作のインパクトはずば抜けてるんじゃないかな。

16ミリフィルムを用い、モノクロでコントラストの高いザラついた粗い映像。
予算の関係もあったんだろうけど、その質感と異色時代劇が見事にマッチ。

キャストも竜馬を演じる原田芳雄を筆頭に、原田の盟友石橋蓮司が演じる中岡慎太郎が絶妙。
近江屋事件で竜馬と一緒に暗殺されることになった中岡慎太郎ですが、この中岡はイイですよ。

竜馬の盟友としての中岡慎太郎。 しかし竜馬の命を獲るべきか、獲らざるべきか。
葛藤と主義主張をぶつけ合いながら、やはり竜馬に親しみを感じ行く。

そして刺客の "右太" を演じるのが、当時原田の弟分だった松田優作
この刺客もちょっと足りないところがあって、結局何もしないままなんですが。(笑)
一緒に写真を撮っちゃったりもしてるし。(↑ 画像のシーン)

右太と共に架空の登場人物を演じるのが、妙を演じる桃井かおり
そして特別出演の、大久保利通を演じる田村亮

懐かしいところで、あのドッキリTVの野呂圭介が近江屋の藤吉を演じてます。


と言う面子が揃い、何が監督の独自解釈なのかと言えば・・・。

劇中で 『内ゲバ』 と言うクレジットが出てきますが、これは映画製作当時 1970年代の新左翼運動をダブらせてるんですよねぇ。

佐幕派も討幕派も、内紛でそれどころじゃないって感じの描写がございます。
竜馬の敵は誰なのか? そういう曖昧な描き方も左翼運動をシニカルに見つめてる、とでも言いましょうか。

この原田演じる竜馬は人間くさい、男くさい竜馬です。 スケベだしね。(笑)
中川梨絵演じる "娼婦の幡" と煩悩三昧にふるまうシーンも面白い描写ですね。

時代劇なんだけど、どこかサイケでかなりシュールですね。

原田、石橋、松田、この3人が女装して顔いっぱいにおしろいを塗りたくり、ふざけ合うところなんぞ、もうシュールでサイケ。 このシーンの石橋蓮司は笑わせてくれますよ。(笑)

万人には受けないATG映画ですが、数ある出演作の中でも原田芳雄の代表作の一本とも言って良い一作だと思んですが。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_37339107_8?1312052443
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