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【ゼラチン シルバーLOVE】 日本 2009
監督・原案・撮影監督:操上和美 脚本:具光然 撮影:千葉史朗 主題歌:井上陽水 『LOVE LILA』 出演:永瀬正敏 / 宮沢りえ / 役所広司 / 天海祐希 / 水野絵梨奈 / SAYAKA 40年以上のキャリアを誇る大御所写真家、操上和美 (くりがみ かずみ) 初の映画監督となる作品。 CM広告写真や大物ミュージシャンなどの作品で活躍してきた操上氏ですが、20年以上も前から話があった映画監督へのチャレンジに満を持して・・・と言うか、やっと撮る気になった一作なんですよね。 「写真もまともに撮れないのに、映画なんて撮れる訳がない」 この時点でじゅうぶんな有名カメラマンだったと思うのですが、こういう考えでこの時に至ったと思われます。 写真家崩れの男 (永瀬正敏) は、"ある依頼" を受け、古ぼけたマンションの一室からひとりの女 (宮沢りえ) を監視する仕事を請けます。 24時間ずっとビデオカメラに部屋での女の行動を記録する仕事。 川を挟んで狙いを定めた女の部屋は無機質な一軒家。 仕事を依頼してきた男 (役所広司) は、一週間毎にビデオ記録を受け取り報酬を手渡します。 何のために女を監視するのか? その質問に対して男は、危ない意味ありげな返答をします・・・。 監視を続けるうちに、男は女の妖美でミステリアスな魅力に堕ちてしまったんですよねぇ。 けっして交わる事の無い男と女が、運命で交わる悲劇をクールかつアーティスティックに描写した作品でした。 時と場所の説明、登場人物の名前さえ明かさないドラマ。 台詞も極端に少なく、映画が始まって最初の台詞に行き着くまでおよそ30分近くが経過。 そのシアター内での暗殺シーンも用意されてます。 そうです、監視されてる女は殺し屋だったんですよ。 演じる宮沢りえのクールな魅力も堪能できると思いますが、やっぱ映画の魅力は "映像" ですね。 そこに監督自身の、映像 (写真) に対する思い入れも含んだ物語になってると思います。 『自分が美しいと思ったモノを撮る』 その対象がゴミでも、他人が何を言おうと自分の感性次第。 個人的に印象に残ったセリフなんですが、バーの女 (天海祐希) が語るセリフ。 『人生最高の時に死ねるなんて、羨ましい』 この言葉はラストにも繋がっています。 とまぁ、アーティストらしい監督の魅力が満開の作品ですから、好き嫌いは分かれると思います。 個人的には充分に "美" を満喫できたので楽しめました。 裸など一切出てきませんが、官能表現も際立ってますよ〜。 |

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