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【パーク アンド ラブホテル】 日本 2007
監督・脚本:熊坂出 製作:矢内廣 ほか プロデューサー:天野真弓 撮影:袴田竜太郎 出演:りりィ / 梶原ひかり / ちはる / 神農幸 / 越智星斗 / 光石研 ほか 2008年ベルリン国際映画祭 新人監督賞 (熊坂出) ピア フィルム フェスティバル (PPF) で応募した短編が3賞を受賞。 そのスカラシップ作品として生まれた本作ですが、デビュー作でいきなりベルリン国際映画祭の新人監督賞を受賞した熊坂出監督による一作。 新宿で古びたラブホテルを経営する艶子 (りりィ) と、ワケありな3人の女性との交流を描いた作品。 このホテルの屋上には何故か公園があって、そこに束の間の休息を求めて訪れる近所の子供や老人たち。 初老 (59歳) の艶子はどちらかと言えばぶっきらぼうな性格。 そんな彼女が何故に無償で屋上の公園を提供してるんだろうか? と言う疑問から鑑賞に入りました。 まず、艶子を演じるりりィ目当てに観たと言っても過言じゃないんですが。 クローズアップを多用して、ドキュメントチックでリアルな空気感を持たせた雰囲気が印象的です。 『私は泣いてます』 を歌っていたシンガーソングライター "りりィ" が、これほどのありのままのクローズアップで登場するなんて、それだけである意味衝撃的でした。 彼女は女優としてもチラホラ映画に出てるんですね。 映画は先に書いたように、リアルな空気感とシュールな設定 (ラブホテルの屋上の公園) が、どこかヨーロッパ映画にあるような雰囲気を醸し出しています。 りりィの個性も役に嵌ってるので、それだけでもまず成功と言いたいですね。 14歳の少女と30代後半の主婦に艶子が関わるエピソードは、その彼女たちの生き方に影響を与える。 3人目の女性は個性が強烈。精子を入れた試験管をスーツケースに入れて、いつも持ち歩いてる不妊症の女。 艶子とぶつかり合う間柄なんだけど、その女はひそかに艶子に興味を持っている。 これはひょっとしてビアン? などと思わせるようなところですね。 この女性との関わりによって、艶子自身もその生き方を思い直すようなオチになっています。 でもオチと言ったって、明確な説明が無いのがこの映画。 ラストを迎えて、その行く末をいろいろ考えさせてくれる描きなのが良いですね。 間を充分に取ったカメラショットなど、この監督らしさを堪能するには良いと思います。 今後も期待できますね、この監督。 |

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