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イラクの煙

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         【イラクの煙】 20 SIGARETTE イタリア 2010
         監督・脚本:アウレリアーノ・アマデイ  脚本:ジャンニ・ロモーリ / フランチェスコ・トレント 他
         出演:ヴィニーチョ・マルキオーニ / カロリーナ・クレシェンティーニ / ジョルジョ・コランジェリ 他

   
 
 
2003年、イラクにおいて国連平和活動に参加した民間イタリア人が体験したテロ被害を映画化した一作。
 
これ日本では未公開作となってますが、自国では映画賞を獲得するなど、結構評判が良かったみたいですね。
監督と脚本の担当したアウレリアーノ・アマデイと言う方がそのテロ被害者自身と言うコトで、できる限り記憶してるテロ被害の瞬間を再現してるようです。
 
実際、自爆テロ爆発の瞬間からのシーンはPOV (Point of View Shot) 感覚の描写で、その臨場感を感じさせてくれました。
 
前半は主人公のイタリアにおいての生活が描かれていて、ちょっとチャラチャラした青年と言う感じなんです。
定職と言えるものも無く、イラクでのドキュメント製作の助監督という立場で戦場へ出向くことになるんですが。
 
イラクでイタリア兵士たちとの交流を描いた後、唐突にやってくる自爆テロの瞬間からもう地獄絵図。
 
どうにか命は取りとめ、イタリアに帰ってきてから病院で生活。
セックスフレンドだった彼女が本当の恋人だったと自覚するエピソード、見舞いにやってくるマスコミ、政府、軍にうんざりするエピソードなどなど。
 
声高らかに反戦を叫ぶ作品と言うのではなく、あくまで監督自身が体験したテロ被害を描写してる感が強い一作でした。 その分、ドラマとしても戦争映画としてもどこか中途半端な印象が残りましたが、いち民間人が戦場において経験したテロによって、後の人生も大きく変わっていく様は一見の価値があった作品でした。
 
原題の 【20 SIGARETTE】 は 「20本の煙草」 。
主人公アマデイが、イラクにおいて吸ったタバコの本数だったかな。 
 
 

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【ザ・ウォード / 監禁病棟】 JOHN CARPENTER'S THE WARD 2010

監督:ジョン・カーペンター  脚本:マイケル・ラスムッセン / ショーン・ラスムッセン
出演:アンバー・ハード / メイミー・ガマー / ダニエル・パナベイカー / ミカ・ブーレム / ジャレッド・ハリス

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_15?1339351762


ジョン・カーペンター監督が 『ゴースト・オブ・マーズ』 以来、10年ぶりの劇場映画の一作ですね。
ま、これ公開の時にも気になってたんですが、やっとDVDで観ることができました。

設定は1966年。
20歳になるクリスティン (アンバー・ハード) は何らかの問題を抱えた女性。
ある農家の一軒家を放火した容疑で精神病院の監禁病棟に収容されます。

そこには問題を抱えた似た年代の少女らが収容されているんですが、収容当日からクリスティンは得体の知れない不気味な何者かの影を感じ始めるんですね〜。 そしてその何者かにまつわる事実も解明されていくワケなんですが。


まぁ、カーペンター監督の10年ぶりの新作となれば、それ相応の出来を期待してしまいますが。
個人的には、まぁ〜どう言ったらいいのか・・・、普通のサイコホラーになってしまいましたね、って感じでしょうか。

監禁病棟と言う閉鎖された密室劇とも言えるんですが。
怪現象にまつわるサイコホラーと言えど、それ自体は出尽くしたネタなんですね。
しかしどうあれ、ただカーペンター監督なカルトな仕上がりであればイイだけなんですが。

新進気鋭の若手女優を集めてるのはイイけど、それじゃどうにもなんねぇ〜って感じかな。(笑)
上手いこと言えないけど・・・、なんかねぇ、演出が生理整頓され過ぎてる気がします。

カーペンター節はもちろん見受けられましたが、過去作品の "あの破綻ぶり" が本作には無かった。
演出もありきたりな感覚だったし、SFじゃないし。(笑)

でも普通のサイコホラーとしては合格点でしょうね、きっと。
観ればそれなりにハラハラドキドキもするんでしょうが、やっぱありきたり。

個人的には次回作を期待したいです。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_14?1339351762

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【オーケストラ・リハーサル】 PROVA D'ORCHESTRA イタリア・西ドイツ 1978

監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ  脚本:ブルネッロ・ロンディ  音楽:ニーノ・ロータ
出演:ボールドウィン・バース / クララ・コロシーモ / チェーザレ・マルティニョニ 他

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_12?1339182274


フェデリコ・フェリーニ監督がイタリア国営放送局RAIに劇場公開を約束され撮ったTV映画ですね。
なんでもその内容から政治的だと非難され、TV放送さえも危ぶまれた作品。

フェリーニは内容を編集したそうなんですが、やっぱり政治的な部分は一目瞭然。
しかしユーモアを交え、人を食ったようにさえ感じる内容はファンなら見逃せないでしょうね。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_13?1339182274


そしてもうひとつ大切なのは、この作品が盟友ニーノ・ロータとの最後の仕事になったと言うコト。
この映画が製作された翌年、1979年にニーノ・ロータは世を去ってますよね。

映画と音楽の巨匠同士。

1950年代からフェリーニ作品にはニーノ・ロータの音楽は欠かさせないものでしたし。
その最後のコラボがこの作品なんですが、元々クラシック音楽専門のニーノ・ロータらしいスコアを発揮した内容の一作とも言えるんじゃ。


13世紀に建てられた古い寺院の礼拝堂でリハーサルをするオーケストラに、TV局が取材に行きカメラに収めると言う、半ドキュメンタリー仕立てとも言える作品なんですよね。

でも好き放題やるオーケストラの演奏者の面々。
そして組合を盾にゴネる演奏者の面々にキレるドイツ人指揮者。

不穏な空気が立ち込め、いったん休憩を取ってリハーサルに戻ってみると・・・。
と、こんな感じで一大狂想曲の幕を切って落とすワケなんですが。

冒頭、誰も居ない礼拝堂でリハーサルの準備を整える狂言回し役の楽譜係が映し出され、譜面が不安定にハラハラ舞い落ちるシーンなどは、これから先に描かれる不協和音を暗示するようで上手いところですね。

演奏者組合の存在が政治的だと言うコトですが、やっぱ演奏者にも組合があるのか〜、と思った次第で。
いざ演奏者がそっぽを向けば、どんな高名な指揮者でも仕事が成り立たなくなると言うのが面白いですよね。

演奏者ひとりひとりへのインタビューなんかには、明らかに労働者としての叫びを盛り込ませてるし。

最後はこれまた人を食った結末でして。(笑)
まぁ、これがフェリーニらしいと言えば、まさにそんな感じ。
礼拝堂を破壊するあの鉄球はなんの暗示なんでしょうね〜。

コメディとしても観れるかもしれないし、そういう観かたでも面白いかもしれません、この作品。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_11?1339182274

ある戦慄

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【ある戦慄】 THE INCIDENT 1967

監督:ラリー・ピアース  脚本:ニコラス・E・ベア  撮影:ジェラルド・ハーシュフェルド
出演:トニー・ムサンテ / マーティン・シーン / ボー・ブリッジス / ブロック・ピータース
    ジャック・ギルフォード / ルビー・ディー 他


本作の監督のラリー・ピアースと言えば、自分らの世代にとっちゃ 『パニック・イン・スタジアム』 ('76) が印象深いんですが、デビュー作の 『わかれ道』 ('64) や 『さよならコロンバス』 ('69) などの社会派なテーマも得意な監督なんだと今になって思います。

そのラリー・ピアースの監督第二作目に当たるのが本作です。
ニューシネマ期に台頭した監督らしいテーマ性で、当時のアメリカの恥部とも言われた大都会ニューヨークの地下鉄での暴力を冷徹に捉えた作品ですね。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_1?1338658668


なんでもこの物語の舞台となる地下鉄での撮影を拒否されたらしく、ゲリラ撮影と地下鉄車内のセット撮影で仕上げた作品だと言うコト。 そう言われればそういうシーンが見受けられて、撮影の裏舞台を垣間見るようで面白いところです。

深夜の地下鉄の乗り合わせた人たちに絡む青年2人組のチンピラ。
この2人組に 『豹 / ジャガー』 のトニー・ムサンテ、そしてこれが映画デビューとなるマーティン・シーンが演じてます。

映画は前半、地下鉄に乗り込む人たちの人間模様を描写。
後半は車内の密室劇でチンピラに絡まれる車内の人たちの災難を描きます。
モノクロ映像がその密室のサスペンス性を不気味に高めていますね。

乗り合わせた黒人男性に対する (黒人男性側も) 人種差別と偏見をあからさまに表現しちゃってるのも、この時代の特徴性でもあります。

この作品、昔は深夜TVなんかで放映されてたと聞きますが、たぶん自分も観てるんだと思います。
なんかこの雰囲気の映画、観た記憶が薄っすら蘇ってきたんですよね。

その薄っすら蘇ってきた記憶のシーンが最後の方。
ボー・ブリッジス演じる、片腕に骨折ギプスをしたアメリカ兵。
こいつの不敵な正義感が印象的に覚えにありました。

まぁともかく、地下鉄車内で誰もが遭遇するような事態ですから、このリアル感が恐怖ですね。
でも駅と駅の間が長いとか、もっと早くヤレたんじゃないか? と言うようなツッコミもありますが。(笑)

しかし登場人物もみんな熱演、密室の舞台劇にも匹敵するような緊迫感は絶品の作品ですよ。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56110873_0?1338658668

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【エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE】 TROPA DE ELITE 2-O INIMIGO AGORA E OUTRO

監督・製作・脚本:ジョゼ・パヂーリャ 製作:マルコス・プラード 脚本:ブラウリオ・マントヴァーニ
出演:ヴァグネル・モーラ / アンドレ・ハミロ / イランヂール・サントス / ペドロ・ヴァン=エウド 他

2010年製作 ブラジル (日本未公開)

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56328769_23?1338007458


前作 『エリート・スクワッド』 が非常に面白かったので続編行っちゃいました。

監督・製作・脚本も、前作に引き続きジョゼ・パヂーリャが担当。
前作では特殊部隊BOPEの訓練や戦闘、隊長や新兵の人間模様を描いてましたが、この続編ではBOPEそのものは脇役な感じで、隊長ナシメント (ヴァグネル・モーラ) の苦悩の戦いをジックリ描いてますね。

冒頭、ブラジル刑務所の暴動を制圧するため出動命令が下ったBOPE。
指揮するのはナシメント隊長。
部隊のリーダーは、前作でBOPEに入隊したマチアス (アンドレ・ハミロ)。

このオペレーションで命令伝達のミスが起こり、マチアスが知事命令に反して主犯を銃殺。
刑務所の暴動も制圧し、人質も無事で事なきを得たんですが、知事はBOPEの人員移動と言う処罰に出ます。

結局、隊長のナシメントは保安局の次官として出世する事になるんですが、これは市民の支持があったから。
でもマチアスは郡警察へと降格されてしまうんですね〜。

その郡警察の腐敗ぶりが物凄いんですよ。

麻薬ディーラーからのワイロが減ったからと言って、今度はスラムそのものの商売を影で仕切るんですね。
おまけに隣町も縄張りに加えるため、なんと町警察を襲ったりするのですよ。 警官が警官を襲うワケですね。

こやつらの資金力は拡大して、やがて知事の選挙再選を後押ししたり、政治との絡みがで "システム" として巨大化するんですね。 そのシステムに気が付き、立ち向かうのが孤立無援のナシメント元隊長。

別れた奥さんの元で育つ息子との関係や、奥さんの再婚相手との確執など、ナシメント隊長の苦悩のドラマにもスポットをあてた続編ですね。 そしてブラジル・リオデジャネイロの病巣をこれでもかと言うぐらいに暴き描いた、非常に見応えのあるドラマに仕上げてました。

本国では最大のヒットとなったこの続編ですが、やはりこの監督の力量を示す作品なのは間違いないでしょう。

しかし、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックまでに治安は良くなるんやろか?
映画はフィクションだけど、けっこう事実を基に描いてるようやしね。


   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e0/a7/jkz203/folder/1502344/img_1502344_56328769_21?1338007458
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