|
【学校の悪魔】 BULLYING スペイン 2009 (未)
監督:ホセチョ・サン・マテオ 脚本:アンヘル・ガルシア・ロルダン 撮影:ヌリア・ロルドス 出演:アルベルト・カルボ / ホアン・カルレス・スアウ / カルロス・フエンテス / ラウラ・コネヘーロ 他 ヨーロッパでも、と言うか世界的に見て "イジメ" による深刻な問題が顕著化を見せてるそうでして。 この映画はそのイジメを真正面から描き出した一作として、答えの出ない社会問題として訴えています。 エンドクレジット前にデータとして読み上げられる数字は、EUの調査によると39%の生徒がイジメに苦しんでるそうな。 その割合が最も高いのがイギリスで、この映画の製作国のスペインでは生徒の1/4にあたる25%が被害を受けてるそうです。 そしてそのイジメは現在も増加傾向にあると結んでいます。 父親を亡くし、母とバルセロナに引っ越してきた心の根の優しいジョルディ (アルベルト・カルボ) は、転校先の高校でイジメに遭います。 その学校生活は地獄と化し、それでもジョルディは精神的に不安定な母親には打ち明けず、ひとり苦悶します。 やがて、そのイジメはエスカレート。 理不尽な暴力や恐喝を受けることになっていくのですが・・・。 真面目に作られた作品ですね。 イジメを受けたことによって主人公が復讐すると言うのではなく、ただリアリスティックに描写してます。 集団でイジメをするグループに対して主人公のジョルディも反発を見せるんですが、何せ相手は集団。 誰にも相談できず、萎縮するしかない学校生活は地獄でしょう。 それが学校だけならまだしも、このイジメグループのリーダー格の男は、運悪くジョルディの引越し先の隣人。 そんなジョルディにも味方は居ます。 同じアパートの独り者の男性なんですが、この男性の行動もまたイジメをエスカレートさせる結果になってしまうんですね。 サイトで知り合った、同じイジメ被害を受けてる移民の女の子とのロマンスさえも哀しい結果。 どこにもやり場の無い叫びが、その深刻さを十二分に感じさせます。 イジメ被害を見抜けなかった母親、そして学校の責任者。 その罪をなすりつけ合うシーンなどは、どこの国でも同じ事なんですよね。 先にも書いたように、映画的にはその被害を受けるジョルディをずっと描き出してます。 ゆえに物語としてのオチやまとめは無い。 ラストも空しすぎる。 映画を観た人はその深刻さを考えてくれ、と訴える作品ですね。 こういうのを観た時には、やはり人間って残酷なものだと思わずに居られません。 社会全体で取り組まなければ、もはや手の付けられない状態ですね。 まぁ取り組んではいるんでしょうけど、それが現場には届いてないし、効果を生む対策ではないのが辛すぎる。 |

>
- エンターテインメント
>
- 映画
>
- 映画レビュー



